fripSide、川田まみ、AtRら熱演「NBCフェス」でアニソン86曲

2月3日に埼玉・さいたまスーパーアリーナにてライブイベント「NBCUniversal ANIME×MUSIC FESTIVAL ～25thANNIVERSARY～」が開催された。

本イベントは映像および音楽の制作会社であるNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン合同会社の前身に当たるパイオニアLDCが、OVA「天地無用！魎皇鬼」でアニメビジネスに参入してから25周年を記念して行われたもの。約6時間におよび80曲以上の楽曲が披露され、25年の歳月を振り返るようなステージが展開された。

トップバッターを務めたのはfripSide。レーベルのイメージカラーの1つである青のドレスに身を包んだ南條愛乃（Vo）は、「only my railgun」でライブをスタートさせ、メドレー形式で「とある科学の超電磁砲」のオープニングテーマを次々と届けていく。さらに彼女たちは2月28日にリリースされる新曲「killing bites」もパフォーマンス。会場のテンションを序盤から一気に引き上げた。黒崎真音はアニソンやレーベルへの思いを打ち明け、「『ありがとう』という言葉では足りないくらいの思いがあります。それを歌で皆さんに伝えたい」と語り、「グリザイアの楽園」のオープニングテーマ「刹那の果実」「楽園の翼」の2曲を熱唱。さらに自身の代表曲の1つである「メモリーズ・ラスト」をセンターステージで歌い上げた。

「ユキトキ」で自身のライブをスタートさせたやなぎなぎは、「アクアテラリウム」「三つ葉の結びめ」と「凪のあすから」のタイアップソングをメドレー形式で歌唱。さらに「間遠い未来」「over and over」と新しめなナンバーも披露し、アニソンファンを魅了した。Luce Twinkle Wink☆の5人が登場すると、客席には5人のイメージカラーに合わせたペンライトの光が灯る。5色のペンライトが揺れる中、彼女たちは元気いっぱいに「Fight on!」「1st Love Story」の2曲を届けた。

流田Projectが演奏を担当した「25周年スペシャルメドレー」のコーナーでは、レーベル所属のボーカリストが25年の歳月の中で生まれたアニソンのカバーを披露。KOTOKOとやなぎなぎの2人が「euphoric field feat. ELISA」で声を合わせれば、KOTOKO、黒崎真音、南條愛乃の3人は「絶対可憐チルドレン」の制服に身を包み「Over The Future」で息の合ったコラボを展開。またゲストアーティストとして登場した水瀬いのり、小澤亜李、原田彩楓、本渡楓の4人はLuce Twinkle Wink☆のメンバーと共に「ご注文はうさぎですか？」のテーマ曲を歌唱した。

活動休止中のALTIMAはこの日のイベントで一夜限りの復活を遂げ、代表曲「CYBER CYBER」をパフォーマンス。さらにKOTOKOをステージ迎え「天地無用！」のカバーで観客を沸かせた。浦島坂田船の4人がステージに現れると、会場内には熱烈な歓声が響きわたる。彼らが「スタミュ」のタイアップソング「SHOW MUST GO ON!!」を届けると、入れ替わるようにAfter the Rainの2人が登場。彼らがシングル曲「解読不能」「アンチクロックワイズ」を歌い上げてオーディエンスからの喝采をさらうと、浦島坂田船の4人がステージに合流。イベントなどでの共演が多い彼らは6人でまふまふ作曲の「おそ松さん」第2期オープニングテーマ「君氏危うくも近うよれ」を熱唱し、イベントを大いに盛り上げた。Geroは「BELOVED×SURVIVAL」で手拍子を煽り、会場内の一体感を演出。「～Outgrow～」歌唱時には「もっともっと大きな声で！」と観客に呼びかけ、客席から盛大な歌声を引き出した。

イベント中盤には「2018年新人デビュー」というアナウンスから、アニメ「魔法少女サイト」のエンディングテーマを担当し、NBCユニバーサルからソロデビューを果たす山崎はるかが登場した。また声優アーティストとして活動する飯田里穂がNBCユニバーサルに移籍することが発表されると、飯田は「GAMERS!」のカバーを歌唱。観客は拍手と歓声で彼女たち2人のレーベル参入を祝福した。

歌手活動25周年を迎えるベテラン・石田燿子が「OPEN YOUR MIND ～小さな羽根ひろげて～」「永遠の花」の2曲をしっとりと歌い上げると、現在はタイナカ彩智名義で活動するタイナカサチが登場。タイナカは「『Fate/stay night』の大切な楽曲を2006年に閉じ込めたまま独り占めしておりましたが、今日この会場で皆さんと一緒に解放できることをすごくうれしく思います」と語り、同アニメの主題歌2曲をピアノ弾き語りを交えて披露した。

高瀬一矢がDJを務める「I'VE SPECIAL UNITメドレー」ではIKU、やなぎなぎ、黒崎真音といった面々がボーカルを務め、I'VEが手がけたアニソンが矢継ぎ早に披露される。このコーナーでは2016年より歌手活動を休止していた川田まみも登場。彼女は「灼眼のシャナII」のオープニングテーマ「JOINT」で堂々たる歌声を響かせてファンを歓喜させる。またMCで彼女は「この2年間の私の近況をお話させてください。私は2年弱の間に子供を妊娠し、出産いたしました」と報告。「ママになった母ちゃんになった川田まみ、一発目のステージということでエネルギーいっぱいにお届けできればいいなと思っています」と続けてライブを再開し、パワフルな歌声を届けた。

イベントのトリを務めたKOTOKOは、ステージ上で「来年15周年に向けて、またNBCさんにお世話になることになりました。『原点回帰、そして新たなる挑戦』を掲げてまた作品作りに取り組んでいきます！」と宣言し、「灼眼のシャナ」のオープニングテーマであり、彼女の代表曲である「being」を披露。大きな歓声に包まれる中、イベントのエンディングでは出演者全員がステージ上に集い「only my railgun（NBCFes.ver.）」で声を合わせ、イベントはフィナーレを迎えた。