台風クラブのレコ発、深夜のLOFTに「ダンスフロアのならず者」集合

1月27日の深夜に東京・新宿LOFTでライブイベント「ダンスフロアのならず者」が開催された。

台風クラブが昨年8月に発表した1stアルバム「初期の台風クラブ」のレコ発企画として開催された「ダンスフロアのならず者」。この日台風クラブはライブアクトに思い出野郎Aチーム、Special Favorite Music、DJに小西康陽、カントリー田村、キングジョーを迎え、およそ5時間にわたる深夜の演奏会を繰り広げた。

イベントはR&Bナンバーをメインに据えてオーディエンスを迎えた、カントリー田村のDJで幕を開け、ライブアクト一番手にはSpecial Favorite Musicが登場。「Ceremony」「Baby Baby」といったナンバーが8人編成によって演奏され、フロアをきらびやかなサウンドで彩った。後半にはlovinyuu（Vo）とYusuke Kume（Vo, G）が中心になってのコール＆レスポンスを挟みつつ、「Royal Memories」で心地よい空間を演出。十分にオーディエンスを温めて出番を終えた。

Derek and the Dominos「Layla」とかぐや姫「赤ちょうちん」をマッシュアップした音源などで観客のテンションを一気に上げたキングジョーのDJののち、思い出野郎Aチームがライブを開始。彼らは「ダンスに間に合う」「フラットなフロア」などのファンクナンバーを次々と披露し、夜更けのパーティをハイテンションにリードしていった。そんな中高橋一（Tp, Vo）はMCで台風クラブに対するジェラシーを明かしつつ、「次に俺たちがレコ発やるときは予定調整してもらいますから！」と再度の競演を宣言する一幕もあった。

パーティ後半を大いに盛り上げた小西康陽のDJを挟み、今回の企画を主催した台風クラブが登場。石塚淳（G, Vo）、山本啓太（B）、伊奈昌宏（Dr）は落ち着いた様子を見せつつ、山本がミュージックビデオの制作を手がけた「春は昔」「相棒」「処暑」、今回のイベントタイトルにも引用された心地よいミドルナンバー「ダンスフロアのならず者」などアルバム「初期の台風クラブ」収録曲を中心に届けていった。「小田急線で一本です」という石塚の紹介で演奏をスタートさせた新曲「江ノ島」では、疾走感あふれるサウンドを展開。さらに後半では、Green Day「Basket Case」に日本語詞を乗せたカバー曲「遠足」、スカ調の軽快なナンバー「台風銀座」でパワフルなパフォーマンスを行い、イベント終盤をノスタルジックに演出したアンコール「まつりのあと」で本企画を堂々と締めくくった。