国府達矢が15年ぶりのオリジナルアルバム「ロックブッダ」を3月21日にリリースすることが決定した。
国府は1998年にMANGAHEAD名義で小林武史のレーベルからデビュー。2003年にインディーズでリリースしたアルバム「ロック転生」はさまざまな分野のアーティストに衝撃を与え、
そんな苦闘を経た彼が、今作「ロックブッダ」を皮切りに3作品をリリースすることが決定。レコーディングには
今作の発売を記念して、4月20日に東京・新代田FEVERにてライブイベントが開催されることも決定。国府のほか、七尾旅人、skillkillsが出演する。チケットは2月10日発売開始。
七尾旅人 コメント
自分にとって彼の音楽はいつも灯りだった。国府達矢の不在を感じながら、この15年余り、彼の音楽があったはずの場所に向けて、歌い続けてきた気がする。でも、2018年3月、もうその必要はなくなった。本格的な春を目前にして、長い積雪が解けていく時、どんな珍しい花が咲いたことよりも、このアルバムの存在が嬉しい。おかえり、国府さん。帰ってきてくれて、ありがとう。
向井秀徳 コメント
連続する個人の想いは人知れず、オレも知らぬ、誰かの重いしょいこみに混雑、知り塗る。
七尾旅人から散らされた、リコメンぴしゃりクらされた、この音と匂いにとても、今とっても、オレは出会ってしまった。
オレはうれしかった、オレは出会った!
波多野裕文(People In The Box)コメント
曼荼羅のように精緻で鮮やかなアンサンブルが、ありふれたロックバンドの形式で鳴らされるという衝撃。オルタナティブロックもファンクもインド音楽もブルーズもヒップホップも浪曲も、原型をなくすほどに撹拌された音楽を聴いて、
民族音楽というのはこうしてアップデートされるのかもしれない、となんとなく思った。8年前に一度は完成していたというこの作品。
音楽は時間を超えるというけれど、実際に年月の耐久テストを軽々ととび越えてやってきた、全音楽好き歓喜の傑作です。
磯部涼 コメント
「国府達矢っていうミュージシャンは、その頃のオレにとって、とても大きな存在だったんだ」(『音楽が終わって、人生が始まる』より)
七尾旅人に1日かけてこれまでの人生について聞いた際、00年代前半、彼が創作の苦しみに立ち向かっていた頃に拠り所となった音楽のつくり手として挙げ、知ったのが国府達矢の名前だった。
その後、七尾から、既に完成していた『ロックブッダ』の音源を聴かせてもらって驚いた。それは、日本のロック・ミュージック史におけるミッシング・リンクであるどころか、近代化によって歴史が切断されてしまった(かのように感じられる)本国の――いや、日本に限らない汎アジアの文化を再構築するような異様な力を持った作品だった。
そんな『ロックブッダ』がいよいよリリースされる。国府達矢という大きな存在がこの世界にぽっかりと空いた巨大な穴を埋めるのだ。
八木皓平 コメント
グィンを思わせる歌唱やリズミカルなポエトリー・リーディング、躍動するファルセットといった多彩なヴォ―カリズムが混然一体となった固有の「うた」と、それがもたらすはちきれんばかりの激烈な多幸感。その「うた」をアンプリファイするのは、60sサイケデリック・ロックのフレイヴァ―を漂わせながら空間を自在に行き来する圧巻のギター・リフと、skillkillsの面々が繰り出すしなやかさとダイナミズムを併せ持ったリズム。「うた」とバンド・サウンド、そして空間を巧みに使った音響操作が統合されることで産まれる、リズムと音色の複雑なコンビネーションがもたらす未曽有の快楽が本作の肝だろう。
このアルバムは『ロック転生』がそうだったように、いや、それ以上にこの国のミュージック・ラヴァ―たちに途方もない勇気を与えるはずだ。“スピリチュアルな感電に最高の歓喜をのせて”、この音楽は今、ぼくたちに届けられた。この国はまた、国府達矢というとてつもなく巨大な才能に揺さぶられることになる。
国府達矢「ロックブッダ」収録曲
01. 薔薇
02. 感電ス
03. いま
04. 祭りの準備
05. アイのしるし
06. weTunes
07. 続・黄金体験
08. 朝が湧く
09. 蓮華
10. Everybody's @ buddha nature
国府達矢「ロックブッダ」リリース記念ライブ
2018年4月20日(金)東京都 新代田FEVER
<出演者>
国府達矢(ROCK BUDDHA FORM) / 七尾旅人 / skillkills
リンク
- KOKUFU TATSUYA | 国府達矢
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わたなべりんたろう @RintaroWatanabe
国府達矢が15年ぶりの新作「ロックブッダ」発表、これを皮切りに3作品連続リリース(コメントあり) - 音楽ナタリー https://t.co/MKW4U7qcyB