Dragon Ash、18年ぶり横アリで迎えた“最高”のツアーファイナル

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Dragon Ashが1月28日に神奈川・横浜アリーナにて、ライブツアー「Dragonash Live Tour MAJESTIC」の最終公演を開催した。

「Dragonash Live Tour MAJESTIC Final」の様子。

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昨年6月から半年以上かけて、全国各地のライブハウスやホールで熱演を繰り広げてきた彼ら。昨日は1999年10月以来18年3カ月ぶりに横浜アリーナで単独公演を行い、2時間半にわたってパフォーマンスを届けた。

「Dragonash Live Tour MAJESTIC Final」の様子。

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開演時刻を迎えるとDJブースにスタンバイしたBOTS(DJ)がサンプリングしたディストーションギターの音を駆使して「威風堂々」のワンフレーズを奏でる。するとスクリーンにバンドロゴと「Majestic」の文字が浮かび上がり、「ウオー!」という歓声が会場を揺らした。最新アルバム「MAJESTIC」のオープニングナンバー「Majestic」が流れる中、メンバーが順番にステージに登場。白いレーザーが飛び交い、スクリーンに星のような光が映し出される中、オープニングナンバー「Stardust」が始まった。サビの直前でKj(Vo, G)が「横浜!」とシャウトすると、それに応えるように大きな歓声が沸く。さらに桜井誠(Dr)の硬質なドラムが響いた「Mix it Up」、KjとKenKen(B)が無邪気にステップを踏みながら楽器を奏でたTHE MAD CAPSULE MARKETS「Pulse」のカバーと激しい楽曲が披露され、フロアから熱気が立ち上った。HIROKI(G)が弾く滑らかなアルペジオで幕を開けた「光りの街」では、Kjが優しさをたたえた声で歌い上げ、その声を支えるようにBOTSやKenKenもコーラスを添えた。

Kj(Vo, G)

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DRI-V(Dancer)がグラフィックポイを使い、「MAJESTIC」の文字を浮かび上がらせるパフォーマンスを経て次のブロックが始まる。「歓喜の歌は飛び跳ねろ!」というKjの言葉から「Ode to Joy」が高らかに奏でられる。さらに、青をベースにした幻想的な映像と照明が、メロウで壮大な曲の世界を彩った「Singin' in the Rain」、2012年に亡くなったIKUZONE(B)も参加した「Walk with Dreams」とミディアムテンポの楽曲が続き、観客は手を挙げ、体を揺らし、思い思いのスタイルでバンドのパフォーマンスを楽しむ。「Walk with Dreams」ではIKUZONEのベースがスクリーンに投影され、ATSUSHI(Dancer)が赤と青のツートーンの布を手に舞い、観客にIKUZONEの存在を印象付けていた。

Kjが語りかけるように歌った「TIME OF YOUR LIFE」が終わると、「MAJESTIC」の収録曲や近年のナンバーをプレイするブロックに。ストレートでヘビーな「Circle」やヘッドバンギングを誘うような爆音チューン「Headbang」と続いていく。桜井のドラムソロからなだれ込んだ「Faceless」では、Kjが怒気をにじませたような咆哮で会場を圧倒した。一瞬の静寂ののち、KenKenがステージ中央に立ち、スポットライトを浴びながらベースをスラップする。そして、KenKenの高速ラップも炸裂するライブの定番曲「The Live」へ。目まぐるしい展開を見せるこの曲を7人は軽やかにパフォーマンスし、サビではシンガロングを巻き起こしてフロアに一体感をもたらした。

桜井誠(Dr)

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後半戦の幕を開けたのはデビュー20周年に際して作られた「Beside You」。HIROKIが柔らかなフレーズを奏でる横で、Kjは穏やかな表情で観客1人ひとりに語りかけるように「I will stay beside you」と繰り返し歌った。「静かな日々の階段を」で懐かしい空気を作り出したあとに始まったのは「Jump」。桜井とKenKenは向かい合いながら心地よいグルーヴを紡ぎ、それをバックにKjとダンサー陣は高く飛び跳ねる。息つく間もなく「百合の咲く場所で」のイントロが鳴ると、オーディエンスの熱狂は一気に上昇。拳を突き上げたり、モッシュをしたりする観客を目の前に「ライブハウスみたいじゃん!」と笑顔を弾けさせた。

KenKen(B)

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ここまでMCらしいMCをしていなかったKjだがおもむろに口を開き、「20年ロックバンドやってて、今の時代が一番ロックバンドがカッコいいやつが多いと思ってて。平日だろうが、休日だろうが、ライブハウス行ったら、必ず1個はカッコいいロックバンドがいて。お願いだから、このまま横浜アリーナをパンパンにモッシュピットを埋め尽くすくらい音楽を好きでいて、ライブハウスに足を運んでください」と語る。そんな言葉に続いたキラーチューン「Fantasista」で会場は狂乱状態に。その後バンドは白い百合を背に「Lily」を力強く演奏。曲のクライマックスでオーディエンスの合唱が響くと、メンバーは目を細めた。そして本編のラストナンバーとして「A Hundred Emotions」を全力でパフォーマンスすると7人は、ゆっくりとした足取りでステージを降りた。

前回の横浜アリーナ公演でも披露した「Viva la revolution」を、アンコールの1曲目として披露する粋な演出でオーディエンスを驚喜させた7人。その後のMCで桜井は「やっぱバンドってカッコいいなってずっと思ってました。観に来てくれたお客さんも輝いてるし。めちゃめちゃ楽しいですね」と集まった観客に感謝の思いを伝えた。さらに1999年10月に横浜アリーナでライブを行ったことを振り返り、「(18年経っても)まだ愛されてロックバンドができてるなんて思ってなかったから。最高です」としみじみ。そして当時も演奏したという「Drugs can't kill teens」につなげ、楽しげに音を重ねていた。

メロウな空気が紡がれた「繋がりSUNSET」が終わると、ライブはクライマックスを迎える。7人は別れの1曲にふさわしい「Curtain Call」をオーディエンスと一緒に合唱。Kjは目を潤ませ、泣き笑いの表情で「goodbye goodbye」と歌い上げる。最後は彼の弾くギターのフィードバックノイズが響く中で「Dragonash Live Tour MAJESTIC」は終幕した。

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Dragon Ash「Dragonash Live Tour MAJESTIC Final」2018年1月28日 横浜アリーナ セットリスト

01. Stardust
02. Mix it Up
03. Pulse
04. 光りの街
05. Ode to Joy
06. Singin' in the Rain
07. Walk with Dreams
08. TIME OF YOUR LIFE
09. Circle
10. Headbang
11. Faceless
12. The Live
13. Beside You
14. 静かな日々の階段を
15. Jump
16. 百合の咲く場所で
17. Fantasista
18. Lily
19. A Hundred Emotions
<アンコール>
20. Viva la revolution
21. Drugs can't kill teens
22. 繋がりSUNSET
23. Curtain Call

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Photo by shimboyuki、mao Yamamoto、michitogoto、TAKAHIRO TAKINAMI

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ヒラオカナヲキ @nawowki

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