「ありがとうしか言いたくない」THE 夏の魔物、万感のツアーファイナル

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THE 夏の魔物がライブツアー「THE 夏の魔物 対バンツアー 全国の魔物」の最終公演を1月17日に東京・WWWにて開催した。

THE 夏の魔物(撮影:橋本塁)

THE 夏の魔物(撮影:橋本塁)

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このツアーはTHE 夏の魔物が10月にリリースしたメジャー1stアルバム「THE 夏の魔物」を携えて行っていたもの。ツアーファイナルのこの日はゲストにギターウルフとリンダ&マーヤを迎えて実施された。

リンダ&マーヤ(撮影:橋本塁)

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トップバッターのリンダ&マーヤは、さっそく軽快なロックンロールナンバーを次々と場内に投下していく。「人生はLo-Fiだ」ではマーヤがフロアに降りてオーディエンスのシンガロングを煽り、返ってきた歌声の小ささに「そんなんじゃ魔物は来ない!」とこの日ならではの言葉で焚きつける場面もあった。リンダが「今年もぶっ飛ばして行きましょう!」と声を上げて始まったラストナンバー「たかがAction」では、アウトロでマーヤがステージ横に積み重ねられたスピーカーによじ登る。そして「皆さん、今年もいいロックンロールとの出会いがありますように!」と観客へメッセージを述べると、そのままステージまでジャンプ。ダイナミックなパフォーマンスでもファンを魅了した。

ギターウルフ(撮影:橋本塁)

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セイジ(ギターウルフ)とアントーニオ本多(THE 夏の魔物)。(撮影:橋本塁)

セイジ(ギターウルフ)とアントーニオ本多(THE 夏の魔物)。(撮影:橋本塁)[拡大]

続くギターウルフは轟音の中、セイジ(Vo, G)が「渋谷WWW、ベイベー!」とシャウトしてライブをスタート。「野獣バイブレーター」ではセイジがギターをステージに投げ置いてフロアへ降り、ヒカル(Vo, B)はスピーカーによじ登るなど、3人は豪快なステージングを見せる。さらにセイジがフロア後方でライブを見ていたアントーニオ本多(THE 夏の魔物)を見つけると「早く来いよ、アントーニオ!」とステージに呼び込み、彼に自身のギターを渡して弾くように指示。アントーニオがギターをかき鳴らし始めるとセイジは彼を煽り、なぜか2人はプロレスを始め、最終的に2人は並んでスクワットするという不思議なアクトが繰り広げられた。最後はセイジがアントーニオをフロアへ投げ入れ、怒涛のライブを終えた。

THE 夏の魔物(撮影:橋本塁)

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この日のTHE 夏の魔物は越川和磨(G)/ えらめぐみ(B) / 中畑大樹(Dr)/ ハジメタル(Key)を従えたバンドセットで登場。迫力あるバンドサウンドに乗せてステージに現れた5人は「リングの魔物」「魔物BOM-BA-YE ~魂ノ覚醒編~」とアルバム収録曲でライブを始める。さらに彼らは成田大致がフロアへダイブした「恋の天国はケモマモハート」や、アントーニオがファンに支えられながらセリフパートを歌唱した「東京妄想フォーエバーヤング」など、間髪入れずに5曲を続けて場内のテンションを引き上げ続けた。

成田大致(THE 夏の魔物)(撮影:橋本塁)

成田大致(THE 夏の魔物)(撮影:橋本塁)[拡大]

一息つくと成田が「一言だけ」と口を開き「ロックンロールの先輩方、ありがとうございます!」とこの日の競演者への感謝の言葉を送る。「みんなすごかったなあ……やっぱり先輩すげーじゃーって思った」と素直な感想を述べた後、「今日はTHE 夏の魔物らしい戦い方で戦おうと思いました。僕らなりのロックンロールが伝えられたら。THE 夏の魔物がロックンロールバンドだっていう証明ができれば」とこの日の意気込みを重ねた。そしてロッカバラード「over the hill」で後半戦へ。場内には盛大な合唱が発生し、エモーショナルなムードが広がる。さらに成田がバンドメンバーを紹介した後「この9人で2018年の1年を歩んでいくので、皆さん、共に歩んでください」とファンにメッセージを送る。重ねて「そんな気持ちで作りました」と言い、「THE 夏の魔物のテーマ」で本編を終えた。

THE 夏の魔物のアンコールの様子。(撮影:橋本塁)

THE 夏の魔物のアンコールの様子。(撮影:橋本塁)[拡大]

泉茉里、鏡るびいとバンドメンバーによるキュートな「マモノ・アラウンド・ザ・ワールド」で幕を開けたアンコール。成田が、イベント制作会社である悪の秘密結社とコラボし、新曲「音楽の魔物」を提供することを発表すると、ステージ横から同社を率いるヤバイ仮面がステージに現れる。そして“ファミリー”になったTHE 夏の魔物メンバー、バンドメンバー、ヤバイ仮面が円陣を組み、結束力をアピールし、バンドはさっそく「音楽の魔物」を披露した。この日終始「今日は『ありがとう』しか言いたくない」と話していた成田。彼は最後までヤバイ仮面や関係者、ファンへ何度も感謝の思いを伝え、「僕たちはロックンロールバンドとして2018年突き進んでいきます」と決意を述べてステージをあとにした。

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THE 夏の魔物対バンツアー 全国の魔物
2018年1月17日 WWW セットリスト

リンダ&マーヤ

01. 愛と誠
02. 人生はLo-Fiだ
03. I'm waiting for the sun
04. ダンス終わらナイト
05. たかがAction

ギターウルフ

01. ジェット ジェネレーション
02. カミナリ ワン
03. 狼とドライブ
04. 野獣バイブレーター
05. KICK OUT THE JAMS
06. ミサイルミー
07. JETT LOVE

THE 夏の魔物

01. リングの魔物
02. 魔物BOM-BA-YE ~魂ノ覚醒編~
03. 恋の天国はケモマモハート
04. 涙。
05. 東京妄想フォーエバーヤング
06. over the hill
07. THE 夏の魔物のテーマ
<アンコール>
08. マモノ・アラウンド・ザ・ワールド
09. シン・魔物BOM-BA-YE ~魂ノ共鳴編~
10. 音楽の魔物
11. 僕と君のロックンロール

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