2017年は念願のメジャーデビューを果たし、飛躍の年となった阪本。2018年初ライブとなった昨日の公演ではバンドセットによる渾身のパフォーマンスと親しみやすいトークを繰り広げ、2時間にわたってファンを楽しませた。
これまでの軌跡を凝縮したようなオープニングムービーの上映を経て登場した阪本は、緊張をほぐすように息を吸った後「Fly」を歌い始めた。1曲目を無事披露し終えた彼は、「もっともっと盛り上がっていくぞ」と気合いを入れ「しょっぱい涙」につなげた。
最初のMCは「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」と年始らしい挨拶でスタート。「1秒1秒、1小節1小節、思いを込めて届けてきたいと思います」とこの日のライブにかける思いを述べ、涼やかな声で「I Never Worry ~虹の向こうへ~」を、シリアスで挑発的な声色で「オセロ」を披露した。
前半戦は自分の心情を吐露するようなナンバーで固められていたが、中盤はラブソングが続けて披露される流れに。映画「恋と嘘」挿入歌として使用された「恋と嘘 ~ぎゅっと君の手を~」や、自身も参加したムック本「ねこカレ」のテーマソングとして書き下ろした「ねこのうた」では甘くチャーミングなボーカルを聴かせる。なお「ねこのうた」ではルーパーを駆使し、クラップ、カッティングギターの音色、コーラスを重ねながらパフォーマンスし、アーティストとしての技量を観客にアピールしていた。続く「ながれ」は歌を引き立てるようなシンプルな弾き語りで熱唱。さらに「僕にとって大事な曲を聴いてください」という言葉から、「好きだよ」のリフレインが耳に残る「鼻声」を切々と歌い上げた。
軽妙なアンサンブルに乗せて阪本がパワフルに歌う「自分らしく生きていたい それだけなんだけど」から後半戦へ。ライブのために用意したというアップテンポな新曲や、弾むようなボーカルを響かせた福山雅治の「HELLO」のカバーと、オーディエンスのテンションを上げるナンバーを続けて演奏した阪本。熱気が十二分に高まったところで「Please me!!」を届け、本編を締めくくった。
阪本は「反省するところはたくさんあるんだけど、伸び代ですから!」と本編を振り返るMCでアンコールを開始。集まったファンへの感謝の思いを伝え、オープニングナンバーとして届けた「Fly」をルーパーを使いながらたった1人でパフォーマンスしてみせた。力が入りすぎてしまったのか少し声がかすれてしまう様子も見られたが、懸命に歌うその姿に観客はじっと見入っていた。
バンドメンバーを呼び込み、全員がそろったところで彼は「絶対にもっともっと成長して、もっともっといいライブができるようにしますので、待っていてくれますか?」とファンに問いかける。大きな拍手を浴びながら微笑んだ阪本は、インディーズ時代から歌い続けている「アスファルトに咲く花」を熱唱。ラストは観客と一緒に「ラララ」の大合唱を繰り広げライブを大団円に導く。ステージを去る際に彼は「皆さん大好きです」「皆さんのおかげで、いいスタートが切れました」と述べ、弾けるような笑みを浮かべた。
阪本奨悟「KNOT~ぎゅっと僕らの結び目を~」2018年1月14日 渋谷duo MUSIC EXCHANGE セットリスト
01. Fly
02. しょっぱい涙
03. I Never Worry ~虹の向こうへ~
04. オセロ
05. 恋と嘘 ~ぎゅっと君の手を~
06. ねこのうた
07. ながれ ~Acoustic ver.~
08. 鼻声
09. 自分らしく生きていたい それだけなんだけど
10. 新曲
11. HELLO
12. Please me!!
<アンコール>
13. Fly
14. アスファルトに咲く花
リンク
- 阪本奨悟 オフィシャルサイト
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ホタテ ギターズ @hotate_guitars
【ライブレポート】伸び代ですから!阪本奨悟、好スタートを切った2018年初ワンマン - 音楽ナタリー https://t.co/BCJd9Jho0e