雨のパレードが新曲やレアナンバー披露、ハナレグミカバーも飛び出した2018年初ライブ

雨のパレードのワンマンライブ「ame_no_parade x LIVE TIPS Special Live presented by WOWOW」が昨日1月10日に東京・マイナビBLITZ赤坂で開催された。

この公演は、WOWOWが“次世代の音楽シーンを担うアーティスト”に迫るライブシリーズ「LIVE TIPS」の第2弾。客電が落ちスクリーンでカウントダウンが始まるとメンバーが現れ、ステージ中央に設置された一灯のライトから強い光が放たれる。非日常的な空気が漂う中、彼らは丁寧に音を重ね合わせ「Change your mind」でライブの幕を開けた。青のライトに染まった会場に緩急を付けた歌声が響きわたり、観客はバンドの世界観に引き込まれていく。続く「Tokyo」では心地のいいサウンドがフロアを満たし、オーディエンスは自由に体を揺らしていた。福永浩平（Vo）は「今年初ライブ、最高の夜にしたいと思うので最後まで付き合ってください」と告げ、大きく息を吸い込み「breaking dawn」をシンプルな演奏に乗せてゆったりと歌い始める。そしてインタールードを経て、照明の演出に彩られながら「new place」を届けていった。

福永はこの日お披露目となった新衣装をアピールし、3月14日にリリースするニューアルバム（タイトル未定）について「まじですごいアルバムなんだ！」と目を輝かせた。アルバムへの自信をのぞかせたところで4人は本作の中から新曲「MARCH」を初披露し、温かみのあるサウンドを奏でていく。さらに新曲「What's your name?」を続け、ポップなメロディと軽やかなリズムでオーディエンスを楽しませた。ここでステージの中央にマイクスタンドとアコースティックギターが運び込まれ、オーディエンスの視線が集まる。福永が「人前で弾くのは高校の文化祭以来くらいなので、かなりレアです」と少し緊張した面持ちでアコースティックギターを持つと、4人はハナレグミの「光と影」のカバーをゆったりと披露した。

続いて「Take my hand」、初期ナンバー「bam」を歌い終えたところで福永は「よかったー！」と緊張をほどき安心した様子を見せる。「光と影」カバーの練習でのエピソードや「bam」の歌詞を覚え直したことを明かしつつも、彼は本番での成功に顔をほころばせた。さらに「今日は新しいアルバムから2曲やらせてもらったんですけど、本当に1曲1曲が違うカラーを持っているアルバムになっていて。なんの楽器から音を出してるんだろうという曲もあったり。最高にクールな1枚になったので、楽しみにしていてください」とアルバムへの期待を煽り「2018年は俺らにとってすごい1年になりそうな予感がしているんだ。だから最後までついてきてね。よろしく」と彼が呼びかけると、フロアからはその言葉に応えるように大きな拍手が沸き起こった。

「1969」で演奏を再開した彼らは、ゆるやかにライブの終盤へと向かう。「You」では繊細な歌声と綿密なアンサンブルに、オーディエンスが気持ちよさそうにじっくりと浸っていた。その後4人はインタールードから「Count me out」へとつなげ、心地のいいリズムでフロアを揺らし本編を締めくくった。

アンコールではアルバムの詳細やこの日初披露した「MARCH」がフジテレビTWOで2月から放送されるドラマ「ザ・ブラックカンパニー」の主題歌に決定したことが発表され、フロアから大きな歓声が。そして「ひさびさにやろうかなと」と前置いて、4人がこの日のラストナンバーとして届けたのは「夜の匂い」。柔らかな歌声と鍵盤ハーモニカの音色が場内に広がり、深い余韻を残してライブの幕は下ろされた。

このライブの模様は3月13日（火）22:00よりWOWOWで放送される。