結成15周年イヤーの幕開けを飾ったこの公演には、大勢のファンが参加。開演の5秒前から自然とカウントダウンが発生し、「ゼロ!」の声と共に幕が落ち「chapter 1」でライブがスタートした。続く「ANNIVERSARY」ではイントロで銀テープが舞い、華やかな空気が会場を満たしていく。マオ(Vo)が伸びやかな声で歌い上げる一方で、Shinji(G)と明希(B)はステージの前に躍り出て、オーディエンスを熱狂させた。
この日のセットリストは、結成15周年を意識した新旧織り交ぜた内容に。「アリバイ」ではShinjiが哀愁漂うギターの音色を奏で、「V.I.P」ではゆうや(Dr)が弾むようなリズムを刻み、「MUSIC」では明希が躍動感たっぷりのスラップベースで観客を魅了する。MCでマオが「今日はすごいね、熱が。お酒入ってる? お酒入ってなくても今日はシドの4人が酔わすから。いけるかー!!」と煽るも、次の曲が「ハナビラ」だったことを思い出し「次、バラードだったよ……」と苦笑いする場面もあった。
ライブの終盤では「妄想日記」「dummy」「プロポーズ」といった激しいナンバーが届けられ、明希のシャウトからなだれ込んだ「眩暈」で本編は締めくくられた。アンコールはインディーズ時代の「必要悪」でスタート。その後の「Dear Tokyo」や「one way」で会場の一体感が生み出されたのを見て、マオが「次で終わるんですけど……もう一発いきたいな。ちょっと待ってて、会議する」と急遽提案する。4人はドラムの前で話し合いをした後「吉開学17歳(無職)」を演奏することに。マオは「みんな、覚悟を決めてほしいんだけど大丈夫? 一発で仕留めるぞ! いいか!?」と叫びその歌声を響かせた。「光」がラストナンバーとして熱演されたあと、マオの「せっかくなんで、正月らしく」という提案で一本締めが行われ「シド初め」は終幕。なお、マオはMCで「満を持して15周年に入ったんだけど、みんなも勉強とか仕事とかほかのバンドとか、そんなこと考えられなくなるくらい、シド色に染める1年にしたいと思っています。いつも通りついてきてください」と宣言しており、2018年は精力的な活動が期待される。
シド「結成十五周年記念公演『シド初め』」2018年1月1日 Zepp Tokyo セットリスト
01. chapter 1
02. ANNIVERSARY
03. XYZ
04. アリバイ
05. V.I.P
06. MUSIC
07. 循環
08. ハナビラ
09. 影絵
10. モノクロのキス
11. 妄想日記
12. dummy
13. プロポーズ
14. 眩暈
<アンコール>
15. 必要悪
16. Dear Tokyo
17. one way
18. 吉開学17歳(無職)
19. 光
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