「命売ります」は“命を売る男”と“企みをもつ依頼人たち”との駆け引きが描かれた作品。「仮面の告白」「金閣寺」「潮騒」といった三島の代表作とはまた趣の異なる内容で、2016年に“隠れた怪作小説”として再版されると、重版で約27万部という異例のヒットを記録した。ドラマでは主人公の山田羽仁男を
小説と同じ名が冠された人間椅子による主題歌「命売ります」は、このドラマのために書き下ろされた楽曲。作詞・作曲を手がけた和嶋慎治(Vo, G)は過去さまざまな小説を題材にした楽曲を作り上げてきたが、三島作品を題材にするのは今回が初めて。原作の持つ厭世観を音楽で表現した和嶋は「不協和音とアップテンポで焦燥感を、リズムチェンジで捨て鉢感を、歌詞の面では命の大切さを問う形でまとめてみました」とコメントしている。
また徳間ジャパンのYouTube公式チャンネルには、人間椅子の最新アルバム「異次元からの咆哮」収録曲「異端者の悲しみ」のライブ映像がアップされた。これは11月19日に東京・Zepp DiverCity TOKYOで行われた人間椅子のライブツアー「異次元からの咆哮 ~リリース記念ワンマンツアー~」最終公演の映像。人間椅子は1月22日に東京・TSUTAYA O-WESTでDOOMとのツーマンライブ「人間椅子提供 地獄の感謝祭~第一弾」を行う。
和嶋慎治(人間椅子)コメント
気をつけたのは、読書感想文のようにならないようにすること。原作の持つ厭世観、一度は捨てたはずの命が惜しくなるところ、あるいは本当には生きていないかもしれない主人公の前半生…それらをどうエッセンスとして表すか。結果的に、不協和音とアップテンポで 焦燥感を、リズムチェンジで捨て鉢感を、歌詞の面では命の大切さを問う形でまとめてみま した。羽仁男のある種リアリティのない生活は、21世紀の今こそ共感を呼ぶものかもしれません。放映が今から楽しみです。
森田昇プロデューサー コメント
この作品の主題歌をどんなミュージシャンにお願いするかと考えた時、真っ先に思い浮かんだのはイカ天時代からファンでもある人間椅子でした。イカ天時代の江戸川乱歩「陰獣」やデビュー曲の太宰治「人間失格」などのラインナップがあるため、三島由紀夫「命売ります」もあるかと調べましたがありませんでした。放送までの時間的余裕も無い中、楽曲の書き下ろしの依頼をダメもとで打診してみました。しかし、新アルバムのリリースタイミングでもなく、またツアー真っ只中でもあるため、あきらめようと思う中、直接ギターの和嶋さんと会える機会がありました。そこで企画内容を説明し相談してみると、和嶋さんは
「我々がやらなくて誰がやる」
とおっしゃって引き受けてくれました。スケジュール的にもとても大変だったと思います。しかし、あがってきた楽曲にはぶっ飛びました。予想をはるかに超えるヘヴィさとスピード感。そして独特の歌詞と呪文のようなフレーズ。まさに人間椅子。「この作品で人間椅子に頼まず誰に頼む!」と痛感しました。
BSジャパン「連続ドラマ J 三島由紀夫『命売ります』」
2018年1月13日(土)放送開始
毎週土曜21:00~放送
<出演者>
episode.1「開業。命売ります」
ゲスト出演:田中泯 /
episode.2「吸血鬼に会いましょう」
ゲスト出演:前田旺志郎 /
episode.3「天使すぎる女医」
ゲスト出演:
人間椅子提供 地獄の感謝祭~第一弾
2018年1月22日(月)東京都 TSUTAYA O-WEST
<出演者>
人間椅子 / DOOM
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リンク
- 連続ドラマJ 三島由紀夫「命売ります」|BSジャパン
- 人間椅子オフィシャルサイト
- 人間椅子「異端者の悲しみ -Live at Zepp DiverCity Tokyo-」 - YouTube
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