THE ORAL CIGARETTES、オーディエンスと心の“闇”分かち合ったツアーファイナル

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THE ORAL CIGARETTESが12月6日に東京・新木場STUDIO COASTでライブツアー「唇ワンマン2017 AUTUMN『Diver In the BLACK Tour』」ファイナル公演を開催した。

THE ORAL CIGARETTES(Photo y Viola Kam(V'z Twinkle Photography))

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THE ORAL CIGARETTES「唇ワンマン2017 AUTUMN『Diver In the BLACK Tour』」東京・新木場STUDIO COAST公演の様子。(Photo y Viola Kam(V'z Twinkle Photography))

THE ORAL CIGARETTES「唇ワンマン2017 AUTUMN『Diver In the BLACK Tour』」東京・新木場STUDIO COAST公演の様子。(Photo y Viola Kam(V'z Twinkle Photography))[拡大]

この日4人はレーザーライトが飛び交う中、全20曲を熱演。スクリーンに輝く"Diver In the BLACK"の文字をバックに、真摯に楽曲を届けていった。

彼らは恒例の“4本打ち”で開演を告げると、「ONE'S AGAIN」でツアーファイナルの幕を切る。間奏ではオーディエンスが一斉に飛び跳ね、序盤から会場に一体感が広がっていった。続く「カンタンナコト」でさらにボルテージが高まったフロアに、山中拓也(Vo, G)は「すでにやばくないですか?」と笑みを見せて間髪を入れずに「DIP-BAP」へとつなげる。全身を使って届けられる4人の熱いパフォーマンスに呼応するように、観客は高く手を上げた。

山中拓也(Vo, G)(Photo y Viola Kam(V'z Twinkle Photography))

山中拓也(Vo, G)(Photo y Viola Kam(V'z Twinkle Photography))[拡大]

中西雅哉(Dr)の芯のあるドラムと鈴木重伸(G)シャープなギターが絡み合う「Uh...man」、熱いグルーヴが生まれた「起死回生STORY」を経て、山中は最初のMCで「もっとあなたたちに“黒”に身を投じていってほしいんです」とツアータイトルについて触れる。そして「辛いとか苦しいって思うのは別に悪いことじゃないよって、今日1日かけてあなたたちと一緒に共有していきたいと思います」という言葉のあとに披露されたのは山中の力強い歌声とあきらかにあきら(B, Cho)の重厚なベースが渦巻く「接触」。さらに彼らは「何度も押し寄せてくるその“闇”に、お前らはどう戦うのか?」とダークな雰囲気が漂うナンバー「嫌い」「マナーモード」を続け、観客をバンドの世界観へと引き込んでいった。

THE ORAL CIGARETTES(Photo y Viola Kam(V'z Twinkle Photography))

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山中は「苦しいときは周りが真っ暗になっていくけど、真っ暗になればなるほど光って見えやすい。だから悩み続ければいい。そしたら光は明確に見え始めます。俺にとってその光の1つがTHE ORAL CIGARETTESだった」と語り、バンドへの感謝の思いを込めて書いたという楽曲「Flower」を優しく歌い上げる。「エンドロール」で美しいメロディが丁寧に紡がれ、続く「気づけよBaby」では大きなミラーボールがフロアを華々しく彩った。そして山中、あきら、アコースティックギターを手にした鈴木が椅子に座り、4人はアレンジバージョンでゆったりと「トナリアウ」を演奏。艶やかなギターの音色と心地のいいリズムが場内を温かな雰囲気へと導いた。

THE ORAL CIGARETTES(Photo y Viola Kam(V'z Twinkle Photography))

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その後彼らは「後半戦始めます!」と宣言し、「Shala La」で場内の熱を一気に引き上げていく。続く「mist...」ではオーディエンスによる大合唱が沸き起こり、4人は気持ちよさそうにじっくりとその声に耳を傾けていた。山中は「人生8割はしんどい。2割しか楽しいことはない」と述べたうえで「俺はその2割の“楽しい”より、あなたたちと“苦しい”の8割のほうをライブハウスで共有したい。だから楽しい曲ばっかりはやりません。俺はこの感情を持って、あなたたちと一緒に成長できるって確信してますから。その景色を見たい人は、一緒に信じて付いてきてください」と観客に思いを伝える。「これからもTHE ORAL CIGARETTESをよろしくお願いします」という言葉と共に4人が深々と頭を下げると、その思いに共鳴するようにフロアからは大きな拍手が沸き上がった。

THE ORAL CIGARETTES「唇ワンマン2017 AUTUMN『Diver In the BLACK Tour』」東京・新木場STUDIO COAST公演の様子。(Photo y Viola Kam(V'z Twinkle Photography))

THE ORAL CIGARETTES「唇ワンマン2017 AUTUMN『Diver In the BLACK Tour』」東京・新木場STUDIO COAST公演の様子。(Photo y Viola Kam(V'z Twinkle Photography))[拡大]

さらにバンドは「See the lights」を真っすぐに届け、フロアから熱いコールが上がった「5150」を皮切りにライブの終盤を駆け抜けていく。妖艶なギターで「CATCH ME」が始まるとオーディエンスのテンションは一層高まり、その熱をさらに煽るようにメンバーのアグレッシブなパフォーマンスが繰り広げられた。畳み掛けるようにつなげられたアッパーチューン「狂乱 Hey Kids!!」のあとには、「もっとアホになって騒いでいこうぜ!」とラストナンバー「BLACK MEMORY」へ。メンバーは客席に身を乗り出すような姿勢で力を込めてプレイし、大歓声の中ライブの本編は終了した。

大きな拍手に呼ばれた4人は、アンコールで新曲「ReI」を披露。彼らは飾らない歌声と温かみを帯びたサウンドで場内を包み込み、ツアーファイナルの幕を下ろした。

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THE ORAL CIGARETTES「唇ワンマン2017 AUTUMN『Diver In the BLACK Tour』」2017年12月6日 新木場STUDIO COAST セットリスト

01. ONE'S AGAIN
02. カンタンナコト
03. DIP-BAP
04. Uh...man
05. 起死回生STORY
06. 接触
07. 嫌い
08. マナーモード
09. Flower
10. エンドロール
11. 気づけよBaby
12. トナリアウ
13. Shala La
14. mist...
15. See the lights
16. 5150
17. CATCH ME
18. 狂乱 Hey Kids!!
19. BLACK MEMORY
<アンコール>
20. ReI

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ホタテ ギターズ @hotate_guitars

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