HOTSQUALLがENTH、POT、ノクモンと盛り上げた“冬のONION ROCK”

HOTSQUALL主催のライブイベント「ONION ROCK Winter Special 2017」が12月2日に東京・TSUTAYA O-WESTにて開催された。

トップバッターのENTHは「HANGOVER」「Bong! Cafe' au lait! Acoustic guitar!」といった次々に展開の変わるユニークなナンバーを続けて場内のテンションを引き上げていく。フロントのdaipon（Vo, B）とNaoki（G, Cho）は互いにちょっかいを出したりふざけたり遊び心を炸裂。一方で後半には「ムーンレイカー」や「TEARS」を丁寧に届けて、場内をエモーショナルな空気で包んだ。

続くPOTは主催のHOTSQUALLについて「今年一番対バンしたバンド」と言い、この日のライブのオファーに「2秒で返事をした」と愛情をアピール。「I scream fuckin' day」ではよしくん（Vo, G）がフロアに降りて盛り上げ、「EPIC」や「JODEL」ではシンガロングを煽るなど観客を巻き込んだハイテンションなライブを展開した。

KNOCK OUT MONKEYは「千葉の兄貴の大事なイベント。ヌルいライブをするわけにはいかない」と意気込み、ダイナミックなライブでオーディエンスを魅了。「Do it」ではw-shun（Vo, G）がギターを置いてハンドマイクで動き回りながら歌唱し、フロアへ進む。「Scream & Shout」でもw-shunは早々からフロアに進んでファンとの距離を縮めて迫力あるパフォーマンスを見せた。

この日の主役・HOTSQUALLはアカマトシノリ（Vo, B）の「Rock soldierたちよ、拳を突き上げろー！」とのシャウトに続き「Rock soldiers never die」でライブをスタートさせる。タイトかつパワフルなプレイで「Won't let you down」「With The Burning Heart」などを一気に畳み掛けていった。MCではチフネシンゴ（G, Vo）が現在バンドは最新アルバム「ALRIGHT!!!」のレコ発ツアー中であることに言及し、ドウメンヨウヘイ（Dr, Cho）をはじめとするメンバーの強い意向でツアー中にも関わらず主催イベントを敢行したことを告白。メンバーの熱い思いを聞いたオーディエンスから賛同の声が上がると、チフネが「思いっきりオニオンロックを鳴らす！」と意気込み、3人はライブを再開させた。また「Let's Get It On」の演奏中には勢いのあまり、ドウメンの座っていた椅子が台から落下。しかしドウメンは驚くも演奏を止めず、3人は何食わぬ顔で続行して強固なチームワークの高さを見せつけた。

MCでアカマはこの日のラインナップについて「刺激をくれるヤツを集めた」と説明。そして「バンドマンは出会いこそ宝」と続け、バンドは「Gift from you」をプレイ。さらに「なんでオニオンやってるか？ バンドやってるか？ 本当の声が聞きたいからなんだ」と熱弁したのちにミディアムチューン「The Voice」を届けるなど、終盤に向かうにつれてライブはエモーショナルに。アカマが天を指差し熱唱した「LIKE THE STAR」、3人の分厚いコーラスワークが印象的な「Daylight」、大合唱が発生したアンセム「Laugh at life」を連投して、熱気に包まれる中、バンドは本編を終えた。

アンコールでメンバーは毎年千葉・稲毛海浜公園 野外音楽堂で開催している野外イベント「ONION ROCK FESTIVAL -CHIBA DE CARNIVAL-」に思いを馳せ、「また必ずあそこで会おう」と約束。大歓声が発生する中、「Lion-standing in the wind」「Place in the sun」「Enjoy music 2006」をプレイし、“冬の「ONION ROCK」”の幕を下ろした。