「お茶会ツアー2017」は10月に発売された2ndシングル「残ってる」のリリースツアーとして、京都・紫明会館、福岡・住吉神社能楽殿、長崎・旧香港上海銀行長崎支店記念館、愛知・三楽座など風情ある会場を中心に13都市で開催。全公演で
開演すると、カーペット、花瓶、フロアスタンドランプなどが飾られたお屋敷のようなステージに、吉澤がメイド、KASHIFが運転手、横山が執事に扮して登場。観客を“ご主人様”“お嬢様”と呼んで挨拶した吉澤は、このツアーの趣旨を「いつもMCがない、セリフだけで構成したライブが多かったんですが、今回は『お茶会ツアー』ということで、おしゃべりをしながら、ゲームをしながら、皆さんと楽しく過ごせたらと思っています。アルバムのツアーだと、アルバムに入っている曲でセットリストが埋まってしまいますが、今回はシングルのツアーということで、今まで書いた曲もいっぱいやりたいなと思っています」と説明した。
ライブは「ものがたりは今日はじまるの」でスタートし、続けて吉澤はステージで披露されるのはひさびさとなる「ひゅー」を歌唱。ギターと鍵盤というシンプルな編成の演奏に乗せて、彼女は楽しげに伸び伸びと歌った。吉澤が軽やかにステップを踏みながら妖艶に「地獄タクシー」を歌ったのち、「メタモルフォーゼ嘉代子のジェスチャーゲーム」と題したゲームコーナーに突入。このゲームはツアー各地のご当地キーワードを吉澤がジェスチャーで表現し、それを観客が挙手して答えるというもの。全問解答するのに要したタイムの短さでほかのツアー会場の観客と勝負した。吉澤はこの日「SHIBUYA 109」「スクランブル交差点」「スペイン坂」などを動きで表現。正解した観客は吉澤から直接、ブルボンの「ルマンド」1本が手渡された。
吉澤はその後も、曲の解説や自由なトークを交えながらリラックスした雰囲気でライブを進行。「月曜日戦争」で銀テープバズーカを発射したり、「手品」でロープを赤いスカーフに変える手品を披露したりと、さまざまな仕掛けでオーディエンスを楽しませた。ライブ中盤には「スター誕生!カラオケデュエットコーナー」と銘打った2つ目のミニコーナーを実施。この企画は観客同士でじゃんけん大会を行い、勝ち残った1人が希望する吉澤の曲をステージで本人とデュエットできるというもので、この日は女性ファンが吉澤と共に振り付きで「ケケケ」を熱唱した。
ライブ本編のラストは最新シングル「残ってる」を、ピアノ1台によるアレンジでしっとりと歌唱。アンコールでは1人でステージに現れた吉澤が、凛とした佇まいでアコースティックギターで「東京絶景」を弾き語りし、観客はその歌声にじっと聴き入っていた。そして再び3人がステージに集まると、吉澤が「最後の曲はみんなで歌いたいと思うんですけど」と呼びかけて「綺麗」を披露。サビの「きらっきらっきらっきら」というコーラスを会場中で歌い、さらに観客との距離を縮めてライブの幕を下ろした。
吉澤嘉代子「お茶会ツアー2017」2017年11月21日 Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE セットリスト
01. ものがたりは今日はじまるの
02. ひゅー
03. 未成年の主張
04. 地獄タクシー
05. 月曜日戦争
06. 手品
07. ユキカ
08. ケケケ(じゃんけん勝者とのデュエット)
09. えらばれし子供たちの密話
10. 泣き虫ジュゴン
11. がらんどうう
12. 残ってる
<アンコール>
13. 東京絶景
14. 綺麗
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- 吉澤嘉代子 オフィシャルサイト
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スノウ @SySR_sn
【ライブレポート】吉澤嘉代子、クイズ大会あり観客カラオケありのサービス精神あふれる「お茶会ツアー」終幕(写真8枚) - 音楽ナタリー https://t.co/ObNjaUrM9o