イエモン聖地La.mamaでトライセラ、毛マリら白熱ライブ
2009年12月29日 20:44 2
12月27日、THE YELLOW MONKEYトリビュートアルバムの発売を記念したライブイベント「THIS IS FOR YOU ~ THE YELLOW MONKEY TRIBUTE SPECIAL LIVE」が東京・渋谷La.mamaで開催。満員のオーディエンスは、6組のアーティストがTHE YELLOW MONKEYの楽曲を演奏するスペシャルな一夜を大いに楽しんだ。
この日のライブには「THIS IS FOR YOU~THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM」の初回プレス分を購入したファンを抽選で招待。応募総数約5000通の中から当選した幸運な200人が、“聖地”La.mamaを埋め尽くした。なおライブ出演者は出番の瞬間までシークレット。どのアーティストが登場するのかと期待する熱気で、フロアはオープニング前から静かな興奮に包まれていた。
開演時間を10分ほど過ぎた頃、T-REXやKISSを回していた
下手からメンバーが順番に登場し、フロアがざわめくと、最後に渡辺大知(Vo)が両手を上げながら姿を見せる。そして観客に向かって両手の親指を突き上げるポーズを決めると同時に、岡本哲佑(Dr)の叩く力強いシンバルの音で「パール」の演奏をスタート。渡辺は、黒猫チェルシーのオリジナル曲とはひと味違う、情感豊かなボーカルを聴かせ、澤竜次(G)のギターも艶やかに歌う。弱冠19歳ならではの衝動あふれるアレンジに、フロアからも惜しみない拍手が寄せられた。また2曲目には、2ndミニアルバムのリード曲「廃人のロックンロール」を披露。黒猫らしいパンキッシュな楽曲に、初めて彼らのステージを目にした人も、体を揺らして演奏に応えていた。
3組目には
この日は多くのバンドが出演したため、転換時間も自然と多くなる。そのたびにMCの藤田がステージに登場し、直前に登場したバンドの紹介や、ライブで演奏したTHE YELLOW MONKEYの楽曲にまつわるエピソードを披露。さらに、ライブの当選ハガキに書かれた整理番号で特製グッズが当たる抽選会も行われ、ラッキーなファンがこの日ならではのプレゼントを手に入れていた。
そして4組目として、シンガーソングライターの
5組目には
また、今回のトリビュート盤参加について「自分が整形外科かタトゥー彫り師だと思ってください。それで自分が好きな彼女が整形したい、タトゥーを彫りたいという。いや待ってくれ、君はそのままで十分ビューティフルだ、と言っても、絶対に整形すると言って聞かない。よしわかった、こんなこともあろうかと俺は整形外科医を目指していた。どこぞの誰かに切らせるぐらいなら、いっそ俺に手がけさせてくれ! そういう心境なわけです」と独特の説明を施す。しかし観客にも志磨の熱い思いは伝わったようで、あちこちで喝采が起きていた。そんな愛情あふれるMCを経て、トリビュート盤参加曲「SUCK OF LIFE」を披露。栗本ヒロコ(B)が歌うイントロを経て、志磨が「わたさなーい! わたさなーい! イエローモンキーは、誰にもわたさなーい!!」とシャウトすると、怒号のような歓声が響く。さらにメンバー4人による、イエモンへのリスペクトを露にした演奏に、フロアもこの日一番の盛り上がりで応じていた。
次の転換時には、再びmetalmouseがDJブースに姿を見せ、THE YELLOW MONKEYのオリジナル盤から「WELCOME TO MY DOGHOUSE」「SHOCK HEARTS」「SPARK」「LOVE LOVE SHOW」などをスピン。そしていったん明るくなっていた照明が再び落ちると、藤田が最後のバンドを紹介。「Please welcome,
吉田佳史(Dr)、林幸治(B)が順に姿を見せ、小さなステージで自分の場所に向かう。また和田唱(Vo, G)はステージに登場するやいなや、観客に向かって大きく手を振り笑顔を見せる。3人が揃うと、まず1曲目として披露したのは、バンド初期の名曲「ロケットに乗って」だ。リズム隊のねばる音と和田のよく伸びる声が相まって、この上ないファンキーなサウンドとなった楽曲に、たまらず大きく体を揺らすオーディエンスも多くみられた。また曲の後半では和田がコール&レスポンスを呼びかけ、この曲を初めて聴くであろう観客も思わず反応。ライブバンドらしく、上手にフロアを乗せる様子には感嘆させられる。
MCでは和田が「初めましての人が多いと思いますけれど、TRICERATOPSです!」と初々しく挨拶。続いて「このLa.mamaはTHE YELLOW MONKEY発祥の地だけど、実はTRICERATOPSにとっても発祥の地なんです」とエピソードを口にする。「13年前はあちこちにイエモンのポスターが貼ってあったので『何だこのバンドは?!』と思ったのを覚えてます」「こうして初めてライブをした場所に帰ってこられて、好きなロックンロールを続けてきてよかったなと思います。だからみんなもぜひ好きなことを続けていってほしいと思います」と懐かしい話を交えつつ、「当時は僕らあんまりファンもいなかったから、こんなにここがいっぱいになったのを見たことがなくて。『うわっ、近いな!」って思います。ホント近いね?」と最前列に立っていた観客と握手。そんな思いがけない幸運に喜ぶオーディエンスも。
そして、バンド全員が若干緊張した面持ちのなか、「次は、みんなにとっても大切な曲を演らせてもらいます。この曲を俺たちに演らせてくれて感謝しています。本当に本気で歌いたいと思うので、聴いてください」と和田が言う。続いて奏で始めたのは、もちろん「JAM」だ。吉田の力強いドラムと林のうねるベース、そして2人が奏でる美しいコーラスの上で、和田のギターと歌声がむせび泣く。THE YELLOW MONKEYの珠玉の名曲を、全身全霊を込めて演奏するトライセラの3人からは鬼気迫る迫力が伝わってきて、フロア中が固唾をのんでステージを見つめる。この日の参加者の中でもひときわ際立つ圧巻のプレイを見せつけられ、呆然としながらも賛辞の拍手があちこちから鳴り響いた。
こうして計6組によるトリビュートライブは熱狂をもって幕を閉じた。どのアーティストの演奏からも、THE YELLOW MONKEYへの尊敬と愛情が伝わってくる、まさにプレミアムな一夜となった。なお、この日の模様は後日J-WAVE「TOKYO REAL EYES」でオンエアされることが決定。残念ながら参加できなかった人、また可聴環境にある人は、放送予定をこまめにチェックしておこう。
「THIS IS FOR YOU ~ THE YELLOW MONKEY TRIBUTE SPECIAL LIVE」
2009年12月27日@渋谷La.mamaセットリスト
metalmouse
DJ PLAY
黒猫チェルシー
01. パール
02. 廃人のロックンロール
シュリスペイロフ
01. トロイメライ
02. SO YOUNG
星羅
01. わたしが君に出来ること
02. 空の青と本当の気持ち
毛皮のマリーズ
01. 審美眼ブギ
02. SUCK OF LIFE
TRICERATOPS
01. ロケットに乗って
02. JAM
リンク
- THE YELLOW MONKEY 20th ANNIVERSARY
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chinacafe @chinacafe
志磨といえばこれ。マリーズの「審美眼ブギ」カバー、めちゃくちゃ良かったな。あれ映像ないのかな。
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