細野晴臣、ナイツ&清水姉弟が駆けつけたツアー東京公演

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11月11日に岩手・岩手県公会堂 大ホールで細野晴臣の全国ツアーが開幕した。ここでは、ツアーの2公演目となった15日の東京・中野サンプラザホール公演の様子をレポートする。

細野晴臣「全国ツアー」東京・中野サンプラザホール公演の様子。(写真提供:ビクターエンタテインメント)

細野晴臣「全国ツアー」東京・中野サンプラザホール公演の様子。(写真提供:ビクターエンタテインメント)

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細野が11月8日に4年半ぶりの新作アルバム「Vu Ja De」をリリースしたことを記念し、岩手県公会堂 大ホールから12月8日の北海道・札幌市教育文化会館 大ホールまで6都市で行われている今回のツアー。中野サンプラザホール公演はゲストとしてナイツ清水ミチコ・イチロウが出演した特別なものとなり、2組はライブ本編の前に細野愛にあふれたネタを披露してオーディエンスを楽しませた。

細野晴臣「全国ツアー」東京・中野サンプラザホール公演の様子。(写真提供:ビクターエンタテインメント)

細野晴臣「全国ツアー」東京・中野サンプラザホール公演の様子。(写真提供:ビクターエンタテインメント)[拡大]

最初にステージに現れたナイツは、自身のラジオ番組にゲストとして細野を招いたり、テレビ番組で塙宣之が細野からの影響と紹介したりと、大の細野ファンとして知られている。塙は登場するなり「私は細野さんの大ファンでありまして……『大ファン大ファン』と言っていたらここに呼んでいただきました。ありがとうございました」と挨拶。それから2人は“つかみ”のトークで観客を引きつけたのちに「今日は私の尊敬する細野さんのことを調べてきたんです、インターネットの“ヤホー”で」と切り出して、細野の歴史をテーマにした漫才を展開。「はっぴいえんど」「YMO」「ライディーン」「テクノカット」「スケッチ・ショウ」など、細野を語るうえでのキーワードの数々をおなじみのリズミカルな言葉遊びでいじり倒し、場内を爆笑の声で包んだ。

細野晴臣「全国ツアー」東京・中野サンプラザホール公演の様子。(写真提供:ビクターエンタテインメント)

細野晴臣「全国ツアー」東京・中野サンプラザホール公演の様子。(写真提供:ビクターエンタテインメント)[拡大]

ナイツがステージから去ると、清水ミチコと、弟の清水イチロウが登場。イチロウは細野や高田渡のモノマネをすることで知られており、2人は7月に実施された細野の初夏ツアーの東京・浅草公会堂公演でも前座を務めている。中野サンプラザホールでまず届けられたのは、清水ミチコが自身のモノマネレパートリーをふんだんに取り入れた「My Favorite Things」の替え歌芸。ミチコはイチロウが弾くピアノ伴奏に乗せて黒柳徹子、小池百合子東京都知事、デヴィ夫人、松任谷由実、ダイソンのCMの声の人、秋川雅史、欧陽菲菲などのモノマネを次々と披露していった。続いてミチコが矢野顕子、イチロウが細野の声ではっぴいえんどの「相合傘」を歌唱。絶妙なデュエットで東京の細野ファンを唸らせた。

細野晴臣「全国ツアー」東京・中野サンプラザホール公演の様子。(写真提供:ビクターエンタテインメント)

細野晴臣「全国ツアー」東京・中野サンプラザホール公演の様子。(写真提供:ビクターエンタテインメント)[拡大]

ライブ本編は高田漣(G)、伊賀航(B)、伊藤大地(Dr / グッドラックヘイワ)によるジョセフィン・ベーカーの「La Conga Blicoti」のカバーに合わせ、細野がコミカルなステップを踏みながらステージに現れスタート。1曲目の演奏が終わるなり、いきなり「面白かったな、ナイツさん、清水姉弟……まあ、あれがメインですから。ここからは気楽な余興なんで」と“細野節”を効かせた挨拶をして、オーディエンスを笑わせた。

まだツアー中につき細かな演目の掲載は割愛するが、中野サンプラザホール公演では「Vu Ja De」の収録曲を軸に、細野が取り組み始めているラテンやおなじみのブギ、過去の名曲のセルフカバーなど、最近の細野のモードを伝えるようなセットリストが展開されていった。またサポートキーボーディストとしてコシミハル、野村卓史(グッドラックヘイワ、NATSUMEN)、斎藤圭土(レ・フレール)も登場。コシの弾けるようなピアノと細野のボーカルが息ぴったりの「Tutti Frutti」や野村の演奏が楽曲のムードをさらなるものにした「洲崎パラダイス」、斎藤のテクニカルな演奏が迫力満点の「Ain't Nobody Here But Us Chickens」など、キーボーディストたちの演奏も光るものとなった。

この日はほかにも、高田がソロ曲を演奏したり、伊藤と野村によるユニット・グッドラックヘイワが持ち曲を披露するなど多くの見所が作られ、全22曲のボリュームが届けられた。細野は終始リラックスした表情で、ときにクールに、ときにチャーミングに新作アルバムの世界観を表現していた。またMCでは、細野が「先日、エンケンがあっち側に逝っちゃいまして。エンケンが若い頃……まあ僕も若かったんだけど。同い歳だからね」と、10月に胃がんのためにこの世を去った遠藤賢司とのエピソードを懐かしそうに語る場面も。そしてアンコールでは、全キーボーディスト、ナイツ、清水姉弟がステージ上に一堂に。全員でラストナンバーが届けられ、観客はこの日ならではの特別なコラボレーションをおおいに楽しんだ。

ツアーは残すところ本日21日の高知、23日の福岡、30日の大阪、12月8日の北海道の4公演。11月30日の大阪・NHK大阪ホールには、ゆりやんレトリィバァがゲストで出演することも決定している。現在ビクターエンタテインメントのYouTube公式チャンネルでは、ツアー中に「昨日の1曲」と題したライブ映像配信企画を実施中。中野サンプラザホール公演からは、「Ain't Nobody Here But Us Chickens」の演奏時の映像が配信されている。

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細野晴臣 アルバムリリース記念ツアー(※終了分は割愛)

2017年11月21日(火)高知県 高知県立美術館ホール
2017年11月23日(木・祝)福岡県 都久志会館
2017年11月30日(木)大阪府 NHK大阪ホール
2017年12月8日(金)北海道 札幌市教育文化会館 大ホール

細野晴臣新作發行紀念公演

2018年1月13日(土)台湾 Legacy Taipei

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細野晴臣 Haruomi Hosono _information @hosonoharuomi_

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