「俺たち4人で浦島坂田船です」全員で迎えた熱狂のツアーファイナル

10月28日に東京・両国国技館にて浦島坂田船の全国ツアー「浦島坂田船 SUMMER TOUR 2017」の最終公演が実施された。

8月の大阪公演より体調不良のためライブに出演していなかった志麻は、ツアーファイナルで約2カ月ぶりにステージに復帰。会場には数多くのファンが集まり、4人そろっての浦島坂田船のライブを楽しんだ。

定刻を迎え、海賊船をモチーフとしたステージにメンバー4人が登場すると、割れんばかりの歓声が場内にこだまする。彼らは最新アルバム「Four the C」のジャケットに描かれていた衣装に身を包み、「Pathfinders」でライブをスタートさせる。2曲目「Carry Forward」でメンバー1人ひとりが客席に向けて語りかけるように曲中のセリフを口にすると、客席からは黄色い歓声が上がった。MCに入り、ステージに復帰した志麻に向けてメンバーとcrew（浦島坂田船のファンの総称）が「おかえり」と声をかけると、志麻は「戻ってきました。ただいま」と答える。さらに彼は「これだけは言わせてください。俺たち4人で浦島坂田船です」と宣言し、4人で「最強ライバル」を熱唱した。

うらたぬきを残してメンバー3人がステージから掃けると、客席のペンライトの色は緑一色に。彼は客席のcrewに向けて「Reach」を歌い、ファンを魅了した。ステージの照明が赤に変わると、うらたぬきと入れ替わるようにとなりの坂田。が登場。自身のソロ曲「NO DRIVE, NO LIFE」を披露した彼は、客席を見渡しながら「一生忘れないわ」と口にした。さらにうらたぬきと坂田の2人による「プリンセスに口づけを」で彼らは投げキスを飛ばし、歓声をさらっていった。志麻とセンラの2人は「#嘲笑ポラロイド」で約2カ月ぶりにデュエットを披露。曲のアウトロでセンラは「お帰り、志麻くん」と声をかけ、志麻はそれに対して「ただいま」と返事をした。その後、再び4人がステージにそろうと、彼らは肩を寄せ合って「ロメオ」を歌唱した。まふまふ作曲の「花鳥風月」ではステージ上で火柱が上がり、会場はさらにヒートアップ。「千本桜」「恋色花火」の2曲では、メンバーがトロッコに乗ってcrewの目の前で歌声を届けた。

ライブ終盤のMCでは坂田が「このメンバー、めっちゃ好きなんですよ。コイツらとだったらどこまで行けるのか、ワクワクしながら活動しています」と言葉を詰まらせながらも心の内を明かした。志麻は目に涙を浮かべながら、入院中にお見舞いに来てくれたメンバーや、SNSを通じてコメントを寄せてくれたcrewに向けて「この3人と、ライブに駆けつけてくれるみんなが大好きです。みんながいなかったら、僕はここに立てません」と伝えた。本編最後のナンバー「SHOW MUST GO ON!!」では、4人がフォーメーションを変えながら、息の合ったダンスを披露。最後に彼らは「本日はありがとうございました」と声をそろえ、本編の幕を閉じた。

盛大なアンコールに応え、ツアーTシャツに着替えてステージに現れた4人は「Sailor's High」をオーディエンスにプレゼント。さらに「Mermaid」ではメンバー同士で肩を組んで歌い、仲睦まじい様子を伺わせた。記念撮影を経て、ライブはフィナーレを迎えたかと思いきや、ステージ上のスクリーンにこれまでの浦島坂田船の活動を振り返るムービーが流れる。ムービーの内容はメンバーにも知らされておらず、4人とcrewは食い入るようにムービーに見入っていた。上映を終えると、彼らは最後に「Shouter」を熱唱。最後に彼らは客席に向かって「叫べ！」と呼びかけ、盛大な「Yeah!」の声が場内に響いた。計22曲を歌い終えたところで、この日のライブは終幕。メンバーは名残惜しそうにしながら、ステージをあとにした。

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