「見殺し姫」はカムカムミニキーナの松村武が脚本、演出を手がけるオリジナル作品。平安末期、都の外れにある塀に囲まれた屋敷に暮らす12人の若き姫たちの姿が描かれる。キャストには姫たちを演じる3期生に加え、屋敷の女主人・おとど役にかとうかず子、姫たちの世話役である蓮時に藤木孝が名を連ねている。
ゲネプロ前に行われた囲み取材には伊藤理々杏、岩本蓮加、梅澤美波、大園桃子、久保史緒里、阪口珠美、佐藤楓、中村麗乃、向井葉月、山下美月、吉田綾乃クリスティー、与田祐希が登壇し、それぞれ自身の役どころについてコメント。浮洲役の伊藤は「みんなの前に立って引っ張るような役で、私も小学生のときは生徒会長をやっていました。今回全力でがんばって、将来は乃木坂46を引っ張っていけるような存在になりたいです」と力強く話した。
また沙霧役の山下は「私たち1人ひとりの性格に合った役を松村さんが当ててくださいました。私は覗き魔の役で、目力が強いので、ようやくそれを生かせるなと思います」と声を弾ませ、汐寝役の久保は「常に日記を書いている役で、私自身ものを書くのが好きなので、うれしいです。感情を表に出さない役ですが、唯一感情を爆発させるシーンがあるので、そこを観ていただきたいです」と語った。
那由他役の大園は「虫が大好きな役になったんですが、個人的にも虫は嫌いじゃないです……役をがんばります。お願いします」と笑顔を見せ、久遠役の与田は「リーダーシップと行動力がある役で、本来の自分とは結び付かないですが、舞台上ではみんなを引っ張る気持ちでがんばります」と心境を吐露。朱雀役の梅澤は「ほかの姫より1つ上からものを見ていたり、大人な人物なので、ズバッとものを言いますが、心優しくて女性らしい部分もあって、いろいろな面が見れる役だと思います」と述べた。
続いて雅役の吉田は「生まれつき病を持っている役で、誰かの手を借りたり、弱い部分もありますが、気持ちが強いタイプの子です。私も自分の意見を曲げるタイプではないので、演じやすいです」と語り、多岐都役の向井は「姫だけど男勝りで、衣装も1人だけズボンだったり、とにかく男らしい役です。自分のものにして演じたいと思います」とコメント。握砂役の阪口は「絵をすごい上手く描くシーンが多くて、そこは自分自身と真逆なんですが、一生懸命に演じたいです」と目を輝かせた。
讃良役の岩本は「笑い上戸な役です。私自身も笑いのツボが浅くて、役と合っています。でも最終的には変化するシーンがあります」と明かし、蒼馬役の中村は「ほかの姫に比べて弱いイメージなんですが、超能力が使えて。その能力が物語の中でどう出るかに注目して欲しいです」と呼びかけた。そして柊役の佐藤は「人のものをくすねたりする役ですが、私も昔からいたずら好きなので合ってますし、普段は『棒読み』ってよく言われるんですが、舞台では棒読みじゃないんだよってところを見せたいです」と意気込みを述べた。
本作の衣装について梅澤は「着物は普通の衣装と重さが違いますし、裾も長いので、稽古から丈の長いスカートを履いて特訓しました」と説明。山下は「3期生の12人だけでやらせていただくのは舞台『3人のプリンシパル』と単独ライブに続いて3回目で、本当にありがたいことです。少しでもグループに貢献できるような作品にしたいです」と抱負を語った。
最後に梅澤は「ちょうど半年前に12人で『3人のプリンシパル』をやらせていただきましたが、オーディション形式の作品だったので、舞台に立てる子、立てない子がいました。先輩方と回らせていただいた全国ツアーや3期生だけの単独ライブもあり、半年前とは経験させていただいてきた量も違うので、成長した3期生をお見せできたらと思います」と締めくくった。
3期生メンバーはゲネプロで“12人12色”の個性的な性格の姫を演じ、シーンの合間には舞台のテーマ曲「見殺し姫」などの楽曲を全員でパフォーマンス。公演は10月15日まで行われる。
乃木坂46 3期生公演「見殺し姫」
2017年10月6日(金)~15日(日)東京都 AiiA Theater Tokyo
<出演者>
※10月8日(日)、9日(月・祝)は休演日。
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シキ @glay_siki
【公演レポート】乃木坂3期生“12人12色”の姫演じる舞台開幕「グループに貢献できるような作品に」(写真28枚) - 音楽ナタリー https://t.co/9wMnLrnO65