満員テンキュ！ CHAIの“NEOかわいい”あふれる初ワンマン

8月18日にCHAIのライブツアー「“ロード・ツー・ダ・GRAMMYs” season4」東京・下北沢BASEMENT BAR公演が行われた。

CHAIは8月11日より東名阪を巡るライブツアー「“ロード・ツー・ダ・GRAMMYs” season4」を開催してきた。このツアーのファイナルにあたる東京公演は、バンドにとって初となるワンマン。チケットはソールドアウトし、多くのファンが会場に詰めかけた。

開演時刻になると、まずはユウキ（B, Cho）とユナ（Dr, Cho）によるラップユニット・Enjoy YY ClubがDJスペースに登場。自身の出身地や性格についてラップに乗せて紹介する「Y&Y」でフロアを温めた。Enjoy YY Clubの出番が終わるとすぐにCHAIのライブがスタート。「Sound & Stomach」「ナンダミン to トータルケア」といったアッパーなナンバーでオーディエンスを歓迎した。

マナ（Vo, Key）とカナ（Vo, G）によるキュートな振り付けと共に行われる物販紹介が終わると、マナは最近映画「昼顔」を観たことを話題に。この作品の出演者である斎藤工や、SuchmosのYONCEといったハンサムボーイにボディタッチされたいと明かしつつ、「ハンサムボーイはセコい」という趣旨のトークを英語まじりに展開。その流れでグルーヴィなアレンジが特徴的な「ボーイズ・セコ・メン」がスタートすると、フロアからは歓声が上がった。

ライブ後半では、マナとカナが終始早口で歌う「N.E.O.」、メンバーが大好きだという餃子をテーマにした「ほれちゃった」といった新曲が披露された。MCではイベント「SXSW 2017」でのライブを含むアメリカツアーや「FUJI ROCK FESTIVAL '17」のROOKIE A GO-GOステージ枠への出演など半年間を回想。マナは「まだ今年終わってないんだけど、やりたいことがすごいやれてる！ テンキュ！」と観客に感謝の思いを告げる。そしてメンバー全員が羽ばたくような振り付けを行う「ぴーちくぱーちくきゅーちく」で本編を終えた。

アンコールではライブでの演奏は久々であるという「召しませコーフィー」、ノスタルジックなサウンドで本公演の終盤を彩った「sayonara complex」を演奏。ライブが終了するとステージ前方に幕が張られ、CHAIの4人がファンの悩みに答えるVTRが上映された。さらに出口ではメンバーによるお礼の手紙が配布され、初のワンマンは日ごろよりバンドが提起するコンセプト“NEOかわいい”を存分に発揮する形で締めくくられた。

CHAIは10月11日にFLAKE RECORDSから7inchアナログ作品「N.E.O. / sayonara complex」、10月25日に1stフルアルバム「PINK」をリリース。さらに11月から12月にかけて全国ツアー「1st Album『PINK』発売記念『やっぱり育ちたいトゥアー』」を全国8都市で開催する。