カルヴィン・ハリスは攻めのEDMセット、初出演組も多数登場「サマソニ」1日目
2017年8月24日 21:55
6 音楽ナタリー編集部
8月19、20日に千葉と大阪で音楽フェスティバル「SUMMER SONIC 2017」が開催された。この記事では千葉公演1日目の模様をレポートする。
RAINBOW STAGEのトップバッターを務めたamazarashiはオープニングの「後期衝動」で力強い歌声を会場に響かせ、集まったオーディエンスを圧倒する。その後も彼は紗幕に投影される歌詞や映像と共に新曲「空に歌えば」などを届け、独自の世界観を築き上げていった。
BEACH STAGEに登場したベッド・インの益子寺かおり(Vo)、中尊寺まい(Vo, G)は喘ぎ声でマイクチェックを行い、幕張の浜辺を“クンピ色”に染める。本番ではバックバンド・パートタイムラバーズと共に「♂×♀×ポーカーゲーム」「Summer Dream」といったナンバーで“世界で一番暑い夏”を体現した。またかおりとまいはこの日、MARINE STAGE転換時間のMCを担当。次々と飛び出すバブリーな発言で司会のサッシャをタジタジにさせた。さらに2人はMARINE STAGE外周にて水の“ぶっかけ”ガールも務め、道行く人々をビションコに濡らした。
同じくBEACH STAGEの大森靖子は客席から白いドレス姿で現れ、リハーサル中に欅坂46「サイレントマジョリティー」をカバー。本編はバックバンド「シン・ガイアズ」のメンバーと演奏を行い、「ピンクメトセラ」ではダンサー・私。を迎えてのパフォーマンスを繰り広げた。また大森の演奏に参加したサクライケンタ(Manipulate, G, Perc, etc)がプロデュースするユニット、Maison book girlもこの日IDOL SONICに出演。「bath room」「rooms」などの楽曲でクールな雰囲気を生み出した。
この日が初ライブとなる神様、僕は気づいてしまったはRAINBOW STAGEに登場。話題の覆面バンドとあって観覧エリアには大勢のオーディエンスが集まる。バンドはTBS系ドラマ「あなたのことはそれほど」の主題歌「CQCQ」をはじめ、7月にリリースしたセルフタイトル作の収録曲を次々披露し、フロアを熱狂させた。
2005年にオープニングアクトを務めて以来12年ぶりに出演したUVERworld。TAKUYA∞(Vo)は「海外のそうそうたるアーティストが集まる中、今日MARINE STAGEに立たせてもらっています。ここでの俺たちの武器は、俺らがデビューしてから積み上げてきた“日本語”の歌詞だと思ってます」と語り「ALL ALONE」「7日目の決意」などを真っ直ぐに力を込めて届けていった。
中田ヤスタカ×きゃりーぱみゅぱみゅはSONIC STAGEにてコラボパフォーマンスを披露。中田の手によって大胆にアレンジされたきゃりーの「ファッションモンスター」や「CANDY CANDY」、Perfumeの「エレクトロ・ワールド」などキラーチューンの連続でスペシャルなステージを演出してみせた。
「サマソニ」初出演のTRFはRAINBOW STAGEにて「CRAZY GONNA CRAZY」や「BOY MEETS GIRL」といったミリオンヒットナンバーを惜しみなく披露していく。YU-KI(Vo)は「初めてなんだけどみんなで暴れようね!」と満員のオーディエンスに呼びかけ、DJ KOO(DJ、サウンドクリエイター)も「『サマソニ』最後までアガってくぞー!!」と手を挙げた。そしてラストの「survival dAnce ~no no cry more」までフロアを踊らせ続け、彼らはステージを去った。
同じく「サマソニ」初出演のSuchmosはMOUNTAIN STAGEに登場。「YMM」でフロアを掌握し、ダイナミックなバンドサウンドのナンバーへとつないでいく。「STAY TUNE」「GAGA」とキラーアンセムを連投し、フロアを沸かせたYONCE(Vo)は「初の『サマソニ』とんでもなく楽しませてもらってます!」と白い歯を見せ、オーディエンスとの別れを惜しむようにラストナンバー「OVERSTAND」を熱唱した。
Mrs. GREEN APPLEは「Just a Friend」で爽やかにライブをスタートし、RAINBOW STAGEに集まったオーディエンスの目を鮮やかなステージングで引きつけていく。「ミセスのことを知らない人たちも多いと思うので、全部新曲だと思って聴いてもらえたら」という大森元貴(Vo, G)の言葉のあとに、レアナンバー「FACTORY」が披露される場面もあった。
曇天が広がり雷が鳴る中、BEACH STAGEに現れたのは東京スカパラダイスオーケストラ。雨をものともせず「Paradise Has No Border」「ONE STEP BEYOND」といったアップナンバーでオーディエンスを絶えず踊らせた。すると観客の熱気とリンクするかのように雨足が弱くなっていき、中盤からは雨がストップ。そのままスカパラはラストナンバー「All Good Ska is One」までハイテンションなパフォーマンスを繰り広げ、無事に演奏を終えた。
RAINBOW STAGEに登場した欅坂46は「サイレントマジョリティー」「大人は信じてくれない」などをエネルギッシュにパフォーマンスし、迫力のあるステージを展開。志田愛佳が「サマソニもっといけんだろー!」と煽ったラストナンバー「危なっかしい計画」ではオーディエンスがタオルを一斉に振り回し、大盛り上がりの中ライブは終了した。
千葉公演初日のヘッドライナーは、6月末にニューアルバム「Funk Wav Bounces Vol.1」をリリースしたDJのカルヴィン・ハリス。彼は「Bounce」や「This Is What You Came For」といったヒット曲でMARINE STAGEを熱狂させる。後半で最新アルバムより「Slide」が披露されると、客席ではスマートフォンのバックライトが一斉に点灯。MARINE STAGEには白い光がキラキラと輝く美しい光景が広がった。終盤では代表曲である「Summer」や「Thinking About You」もプレイされ、EDMナンバーを中心としたカルヴィンのステージは花火が上がると同時に幕を下ろした。
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