POLYSICSが初のトリ!7度目の「UKFC」でアレキ、フォーリミら競演

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8月16日に東京・新木場STUDIO COASTにてUK.PROJECT主催のライブイベント「UKFC on the Road 2017」が開催された。

POLYSICS(撮影:河本悠貴)

POLYSICS(撮影:河本悠貴)

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「UKFC on the Road」はUK.PROJECTのレーベル部門とプロダクション部門に所属するバンドが集結する夏の恒例イベント。新木場STUDIO COAST内に設けられたFRONTIER STAGE、FUTURE STAGE、GATE STAGEという3つのステージにて、総勢18組のアーティストが競演した。なおこの記事ではホール内のFRONTIER STAGEとFUTURE STAGEの模様をレポートする。

Helsinki Lambda Club(撮影:ヤマダマサヒロ)

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DJの片平実(Getting Better)がフロアを温めたあと、13:30になるとFUTURE STAGEにトップバッターのHelsinki Lambda Clubが登場。満員のフロアを前に彼らは「Skin」でライブをスタートさせる。UK.PROJECT内に設立した自主レーベルHamsterdam Recordsの第1弾としてリリースしたtetoとのスプリットシングル「split」より「King Of The White Chip」を投下したあと、稲葉航大(B)の謎のサルの声マネから「メサイアのビーチ」を披露。ノイジーでサイケデリックな音色でフロアを魅了した。その後、橋本薫(Vo, G)は11月3日に7インチアナログ盤とUSBメモリをセットにした新作「Time,Time,Time」をリリースすることを発表し、フロアが沸く中「Lost in the Supermarket」「This is a pen.」「宵山ミラーボール」をアグレッシブなプレイで届けた。

BIGMAMA(Photo by AZUSA TAKADA)

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odol(撮影:ヤマダマサヒロ)

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FRONTIER STAGEのトップバッターを担うBIGMAMAは、観客の大きなクラップに迎えられてステージへ。彼らは「ダイヤモンドリング」で鮮やかにライブの幕を切り、続く「ヒーローインタビュー」ではきらびやかな音色をフロアいっぱいに響かせた。重厚なグルーヴが渦巻く「ファビュラ・フィビュラ」では、金井政人(Vo, G)がオーディエンスに両手を上に挙げるように促し、フロアにシンガロングを巻き起こしていく。さらにバンドは「荒狂曲“シンセカイ”」などアッパーチューンを立て続けに披露し、攻撃的なステージを展開。最後に最新アルバム「Fabula Fibula」からダンスチューン「MUTOPIA」が演奏されると、オーディエンスは自由に飛び跳ね、楽曲の世界観を楽しんでいた。FUTURE STAGEに出演したodolは「狭い部屋」でライブをスタートし、次の「君は、笑う」では穏やかさと迫力を兼ね備えた独特のステージングでオーディエンスの目を引き付けていく。続く「逃げてしまおう」ではゆったりとしたドラムサウンドと鍵盤の繊細な音色がフロアにひんやりとした空気を生み出していった。森山公稀(Piano, Syn)は「『UKFC』に出演するのは3回目ですが、6人体制になって新たな気持ちでこのイベントを迎えられました」と今回新体制で初めて出演したことについて触れ、その後9月20日にリリースする新作CD「視線」の収録曲「GREEN」を情感豊かに歌い上げる。ラストには「生活」で熱のこもった演奏を繰り広げ、6人はステージを終了させた。

04 Limited Sazabys(Photo by AZUSA TAKADA)

04 Limited Sazabys(Photo by AZUSA TAKADA)[拡大]

PELICAN FANCLUB(撮影:河本悠貴)

PELICAN FANCLUB(撮影:河本悠貴)[拡大]

FRONTIER STAGEには初めて「UKFC」に参加する04 Limited Sazabysが登場。彼らが一斉に音を鳴らすとステージの照明が点灯し、ノリのいい「Warp」でフォーリミのライブは幕を開けた。GEN(B, Vo)が「今日は皆さんが知ってそうな曲やろうと思うんですけど、いいですか?」と言うと、4人は[Alexandros]「ワタリドリ」のイントロをプレイ。フロアが沸く中、歌が始まる直前のところでGENは「なわけねえだろ! 人の曲だぞ! 俺と洋平さんの身長差を考えろ! 追いかけても届かねえもんってあんだろ!?」とトークでも会場を盛り上げる。それに続いてフォーリミは「ワタリドリ」と同じく弾むビートが特徴の「Chicken race」を披露。さらに「monolith」や「fiction」といったアッパーチューンを連投すると、フロアはサークルモッシュが巻き起こるほどに盛り上がった。終盤でGENはUK.PROJECTに所属するバンドへの思いや、昨年はBIGMAMAのステージにGENが1人でゲストボーカルとして参加したが、今回バンドとして「UKFC」に参加できた喜びを熱く語り、ラストの「swim」まで駆け抜けた。PELICAN FANCLUBはみずみずしいギターフレーズから、1stフルアルバム「Home Electronics」収録の「深呼吸」「Night Diver」などを披露。楽曲の幅広さを見せつつ、狂気に満ちたプレイでも観客を圧倒した。ビートが効いた「Dali」ではフロア中でクラップが弾け、会場の一体感が高まる。ダイナミックなバンドアンサンブルと、メッセージ性の強い歌詞を観客に印象付ける「記憶について」を最後に熱演し、4人は颯爽とステージを下りた。

TOTALFAT(撮影:ヤマダマサヒロ)

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ウソツキ(撮影:河本悠貴)

ウソツキ(撮影:河本悠貴)[拡大]

勢いよくステージに登場したTOTALFATは、夏にふさわしいナンバー「夏のトカゲ」でライブを開始。その後「Delight!!」でフロアのテンションを一気に引き上げ、「俺たちの家族を2人呼びたいと思います!」とBIGMAMAの金井と東出真緒(Violin)をステージに呼び込んで「晴天」をコラボパフォーマンスする。TOTALFATの熱を帯びたアンサンブルと東出のさわやかなバイオリンの音色が、楽曲が持つポジティブなメッセージを真っ直ぐに届けていった。さらにBIGMAMAの2人がステージから去ったあと、ステージにはGENが登場。TOTALFATのメンバーは、楽しそうに飛び跳ねて歌うGENと共に「Good Fight & Promise You」をトリプルボーカルで届けた。FUTURE STAGEに登場したウソツキは「あなたに夢を見せにきました!」という力強い言葉と共に「夢のレシピ」でライブをスタート。さらに彼らは軽快なビートに合わせて左右にステップを踏みながら演奏する「コンプレクスにキスをして」、歌詞に合わせて観客に手を上下や左右に動かすよう促した「旗揚げ衝動」と、オリジナリティあふれるステージを展開した。MCでは竹田昌和(Vo, G)がUK.PROJECTの人たちを家族だと語り「一生分のラブレター」へ続ける。そしてバンドは昨年の「UKFC」と同じく、新木場STUDIO COASTにちなんで「新木場発、銀河鉄道」をラストナンバーにセレクトし、ステージを締めくくった。

NICO Touches the Walls(Photo by AZUSA TAKADA)

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フレンズ(撮影:ヤマダマサヒロ)

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ゲストとして「UKFC」に招かれたNICO Touches the WallsはFRONTIER STAGEに登場。光村龍哉(Vo, G)は「よっしゃ、『UKFC on the Road』! 飛び跳ねろー!」と煽り、情熱的なパフォーマンスが光る「THE BUNGY」でライブをスタート。歌詞を「灼熱の新木場!」と変えて歌うとフロアはさらにヒートアップし、続く「手をたたけ」では超満員のオーディエンスが頭上で手を叩いた。この季節にぴったりな「夏の大三角形」をしっとりと聴かせたあと、メンバーはドラムセットの周りに集合。サポートメンバーの浅野尚志を含む5人でドラムを叩くパフォーマンスを経て突入した「マシ・マシ」では巧みなコーラスワークで観客を魅了した。「MOROHA IROHA」では前のめりなプレイでオーディエンスを熱狂させ、アイリッシュな雰囲気の「天地ガエシ」でステージを締めくくった。the telephonesの長島涼平(B)を擁するフレンズは今回が「UKFC」初参加。おかもとえみ(Vo)は「最初から盛り上がっていけますか!?」と呼びかけ、バンドは「ビビビ」で演奏を開始する。メロウチューン「夜にダンス」で観客を踊らせたあと、長島は「UKFCのみんな! DISCO!!」とthe telephonesの代名詞とも言える言葉「DISCO!!」を使って挨拶。ラストナンバーの「Love,ya!」ではthe telephonesメンバーであり今年の「UKFC」にlovefilmとして出演する石毛輝と岡本伸明もステージに乱入し、にぎやかなムードの中、出番を終えた。

[Alexandros](撮影:河本悠貴)

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lovefilm(Photo by AZUSA TAKADA)

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大歓声に包まれながら登場した[Alexandros]は「ワタリドリ」のイントロのギターをかき鳴らしたかと思えばアッパーチューン「Kill Me If You Can」を演奏し始め、オーディエンスを驚かせる。その後彼らは「Stimulator」「Kaiju」を続けて繰り出し、その熱を保ったまま「city」へ。「Kick&Spin」では川上洋平(Vo, G)がステージに膝を付きフロアに身を乗り出すような姿勢で歌い、観客の興奮を煽っていった。さらに彼らは「ラスト1曲、今日は皆さんにプレゼント持ってきました!」という言葉と共に新曲を披露。演奏を終えステージから1人ずつメンバーが去ったあと、ステージに残された川上はギター1本で「ワタリドリ」のサビを伸びやかに歌い上げ、「ありがとう!」と笑顔でステージを去っていった。FUTURE STAGEに立ったlovefilmは、1曲目「Haruka」で4人の瑞々しいアンサンブルを会場中に鳴り響かせる。「Amamori」を挟み「『UKFC』楽しんでいきましょう! よろしく!」という石毛輝(Vo, G, Programming)の言葉と共に繰り出されたのは新曲。石毛が歌うメロディを、江夏詩織(Vo, G, Syn)の透明感のあるコーラスが彩っていった。その後「今日は久しぶりに4人で演奏します!」とメンバーは嬉しそうに笑顔を浮かべ、4人で向き合いながら1stアルバムの収録曲「Kiss」を奏でる。ラストには「Hours」をじっくりと届け、大きな拍手に見送られながらメンバーはステージをあとにした。

今年結成20周年を迎えたPOLYSICSはFRONTIER STAGEの大トリを担当。そろいの黄色いつなぎを着て登場した彼らは初っ端からギアを全開にし「SUN ELECTRIC」をフルスロットルのパフォーマンスで届ける。続いてキラーチューン「Let's ダバダバ」を投下すると、フロアを埋め尽くすオーディエンスも彼らのプレイに応えるべくシンガロングしながら全力で踊りまくった。ヘヴィなリフと高速ビートがフロアを熱狂させた「Funny Attitude」が終わり、ハヤシ(G, Vo, Syn, Programming)は「どうもPOLYSICSでーす! 7度目の『UKFC on the Road』のトリを務めさせてもらいます! うれしいぜ!」と絶叫。ハヤシいわくあまりやらない曲だという「MAKING SENSE」に続き、「Young OH! OH!」「シーラカンス イズ アンドロイド」が披露されると、フロアには熱気が渦巻いた。フミ(B, Vo, Syn)とヤノ(Dr, Vo)が鳴らすパワフルなビートと、広がるサビのメロディが印象的な「Tune Up!」で勢い付けた彼らは、最後に「Shout Aloud!」をプレイ。観客は彼らが鳴らす轟音に包まれながら、残ったパワーを使い果たすように激しく踊り続けた。アンコールではハヤシが「UK.PROJECTは18、19からの付き合いなのよ。だから今日出演したアーティストが家族だっていうのもあるんだけど、家族以上にUK.PROJECTの皆さんと濃い付き合いなんです。これからも皆さんと一緒に楽しいことやっていきたいです」とUK.PROJECTへの思いを語る。そして「Baby BIAS」「Electric Surfin' Go Go」「Buggie Technica」の3曲で全力を出し切り、イベントの幕を下ろした。

※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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「UKFC on the Road 2017」2017年8月16日 新木場STUDIO COAST セットリスト

FRONTIER STAGE

BIGMAMA

01. ダイヤモンドリング
02. ヒーローインタビュー
03. 春は風のように
04. ファビュラ・フィビュラ
05. 荒狂曲“シンセカイ”
06. BLINKSTONEの真実を
07. 神様も言う通りに
08. MUTOPIA

04 Limited Sazabys

01. Warp
02. drops
03. Chicken race
04. monolith
05. fiction
06. escape
07. Terminal
08. swim

TOTALFAT

01. 夏のトカゲ
02. PARTY PARTY
03. Delight!!
04. 晴天(feat. BIGMAMA 金井政人、東出真緒)
05. Good Fight & Promise You(feat. 04 Limited Sazabys GEN)
06. ONE FOR THE DREAMS
07. Place to Try

NICO Touches the Walls

01. THE BUNGY
02. 手をたたけ
03. 夏の大三角形
04. マシ・マシ
05. MOROHA IROHA
06. 天地ガエシ

[Alexandros]

01. Kill Me If You Can
02. Stimulator
03. Kaiju
04. city
05. Kick&Spin
06. 新曲

POLYSICS

01. Introduction!
02. SUN ELECTRIC
03. Let's ダバダバ
04. Digital Coffee
05. Funny Attitude
06. MAKING SENSE
07. Young OH! OH!
08. シーラカンス イズ アンドロイド
09. Tune Up!
10. URGE ON!!
11. Shout Aloud!
<アンコール>
11. Baby BIAS
12. Electric Surfin' Go Go
13. Buggie Technica

FUTURE STAGE

Helsinki Lambda Club

01. Skin
02. ユアンと踊れ
03. King Of The White Chip
04. メサイアのビーチ
05. Lost in the Supermarket
06. This is a pen.
07. 宵山ミラーボール

odol

01. 狭い部屋
02. 君は、笑う(2017)
03. 逃げてしまおう
04. GREEN
05. 生活

PELICAN FANCLUB

01. 深呼吸
02. Night Diver
03. 許されない冗談
04. Dali
05. 記憶について

ウソツキ

01. 夢のレシピ
02. コンプレクスにキスをして
03. 旗揚げ運動
04. 一生分のラブレター
05. 新木場発、銀河鉄道

フレンズ

01. ビビビ
02. 夜にダンス
03. 夏のSAYにしてゴメンネ▽
04. 塩と砂糖
05. Love,ya!

lovefilm

01. Haruka
02. Amamori
03. 新曲
04. Kiss
05. Hours

GATE STAGE

aint

01. 君のこと
02. アカシ
03. 明日が来るまで
04. Alnitia
05. hello

the equal lights

01. Dear friend
02. ファンファーレ
03. STORYWRITER
04. Yellow
05. Alche(mist)

teto

01. PainPainPain
02. this is
03. 36.4
04. teen age
05. 暖かい都会から
06. 高層ビルと人工衛星
07. 朝焼け

polly

01. 沈めてくれたら
02. シシィ
03. 狂おしい
04. 花束
05. 刹那

SPiCYSOL

01. EXA SCALE
02. Sex On Fire
03. WDTA(Shut Up)
04. Honey Flavor
05. Room45 ft.Shun(TOTALFAT)

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