天月-あまつき-、そらる、96猫らが“星を歌う”「スタプラ」神戸で幕

8月5日に兵庫・神戸文化ホールにて「Stars on Planet 2017」の兵庫公演が実施された。本稿では当日実施されたライブのうち、夜公演の模様をレポートする。

事務員Gが主催する「Stars on Planet」は、星や宇宙にまつわる楽曲を歌い手たちが歌唱するライブイベント。曲と曲の間には、少年・拓馬を主人公としたストーリーが音声ドラマで流れ、出演者はストーリーに沿った楽曲を届けてファンを楽しませた。

ライブの開始を告げるムービーが上映されると、ステージ上には手を高く掲げた天月-あまつき-の姿が。彼は「Stars on Planet」のためにレフティーモンスターが書き下ろした新曲「アストロスト」を力強く歌い、ライブの始まりを告げる。天月-あまつき-と入れ替わるようにステージに現れたあほの坂田は、月夜の中を散歩するような映像のもと「月光ピクニック」を歌唱した。96猫は鬼束ちひろの「月光」をカバーし、その歌唱力の高さでオーディエンスを圧倒。またluzがステージに登場したところで絢香「三日月」のイントロが流れ始めると、意外な選曲に客席からどよめきが起きる。彼はしっとりと「三日月」を歌い上げ、ファンを魅了した。

少年・拓馬が宇宙へ飛び立つストーリーに載せて、そらるがイベントのための書き下ろし曲「マキュリア」を歌唱したあとには、出演者同士のコラボが展開される。luzと天月-あまつき-がRADWIMPS「前前前世」を歌い始めると、これまで座ってライブを楽しんでいたオーディエンスは総立ちに。supercell「君の知らない物語」では階段を下りる96猫にluzが手を差し伸べてエスコートすると、客席から盛大な歓声が上がる。SEKAI NO OWARI「Dragon Night」では坂田と天月-あまつき-が階段に腰かけ、お互い肩を組んで歌詞の通り“友達のように”歌い、ファンを喜ばせた。

ナユタン星人の楽曲「惑星ループ」「エイリアンエイリアン」「太陽系デスコ」が立て続けに届けられるとオーディエンスも声を合わせ、会場内は大盛り上がりに。終盤にかけて、曲間で語られる物語がクライマックスに差しかかる頃には再び出演者たちがソロで宇宙をテーマにした曲を1人ひとり歌い上げていく。luzが物語のストーリーに沿って書き下ろされた「ムーン・グッドバイ」を情感豊かに歌い上げれば、96猫は堀江晶太の提供曲「stars are here」を力強く歌い上げ、ライブ本編は盛大な拍手と歓声の中、幕を閉じた。

アンコールでは出演者が甚平や浴衣に着替えて登場したほか、埼玉公演の出演者であるEveがサプライズで登場。ライブを客席で観ていたというEveは埼玉公演と兵庫公演を振り返り「今年の星の物語はどうでしたか？」と客席に呼びかける。またluzは「これだけは言わせてください」と切り出し、「みんな浴衣かわいいよー！」とシャウト。浴衣を着た来場者が多かったこともあり、客席の数多くの女性ファンが喜びの声を上げた。「Stars On Planet」の初回から出演している天月-あまつき-は「皆さんと夏の思い出を共有できたこと、めちゃくちゃ楽しかったです」とオーディエンスに感想を伝えた。最後に彼らはWhiteberryの「夏祭り」を合唱。出演者同士で肩を組むなど、ピースフルな雰囲気の中、「Stars on Planet 2017」はフィナーレを迎えた。