ヘルシンキ橋本や山出愛子ら「ハッピーアイスクリーム」で熱演

7月24日に東京・渋谷7th FLOORにてライブイベント「ハッピーアイスクリーム」が開催された。

「ハッピーアイスクリーム」はイベント制作団体SMELLSが企画したライブ。わたしのねがいごと。、原田夏樹（evening cinema）、おかもとえみとナガイケジョー、橋本薫（Helsinki Lambda Club）、そしてオープニングアクトとしてさくら学院より山出愛子が出演した。

山出がライブイベントに単独で出演するのはこれが初めて。シンガーソングライターの夢を持つ彼女はグランドピアノの弾き語りでライブに臨んだ。山出は過去にさくら学院のライブ内で披露したことのあるAI「ハピネス」のカバーでライブをスタート。透き通った歌声で観客を魅了する。続いて演奏したのはチャーリー・プース「We Don't Talk Anymore」のカバー。すれ違う男女の悲恋を描いたこの楽曲を「少し背伸びした気持ち」で歌い上げた。最後に初めて作詞作曲をしたオリジナル曲「大切な君へ」を初披露し、笑顔でステージを下りた。

続いてステージに登場したのはわたしのねがいごと。の3人。彼女たちはサウンドチェックを終え、そのまま「Goodbye I love you baby」で本編を開始する。ドリーミーな雰囲気の「眠れないなら一緒に歌おう」を経て披露された「あめつぶ」では観客がハンズクラップでライブを盛り上げた。夜が似合うナンバーを多く持つわたしのねがいごと。が最後に選んだのは「夜の月」。ろみ（Vo）の力強い歌声を軸に3人は美しいハーモニーを奏でた。

evening cinemaを結成してから初めてのソロステージだという原田はグランドピアノの前に腰掛け、代表曲の「jetcoaster」と「s.u.g.a.r」を歌う。そのままライブは続いていくかと思いきや彼はキーボードの前へと移動。軽妙なトークで会場の笑いを誘ったあと、サザンオールスターズのカバー「真夏の果実」や蔦谷好位置がテレビ朝日「関ジャム 完全燃SHOW」で取り上げたことで話題を集めた「わがまま」などをメロウなアレンジで届けて出番を終えた。

フレンズや科楽特奏隊に所属するおかもとえみとSCOOBIE DOのナガイケジョーからなるツインベースユニット・おかもとえみとナガイケジョーがライブに出演するのは約1年半ぶり。2人は「ツインベースユニットでちょっと地味かもしれないけど、皆さんの感性で楽しんでいって！」と呼びかけ「もしもを選んだあとで」で演奏を開始した。2本のベースが紡ぐアンサンブルに乗せて、おかもとはソウルフルな歌声を響かせる。2人は、ナガイケが制作したという、おかもといわく“変態っぽさ”のあるナンバー「こごと」やタイトルもまだ決まっていない新曲をたっぷりと届け、ラストをおかもとのソロ曲である「HIT NUMBER」で締めくくった。なお新曲タイトルはTwitterハッシュタグ「#ハッピーアイスクリーム」で募集中とのこと。

トリを務めたのはHelsinki Lambda Clubのフロントマン・橋本薫。この日唯一のアコースティックギター弾き語りでの出演となった彼はHelsinki Lambda Club「テラー・トワイライト」を軽快に歌ってみせる。エモーショナルな歌唱が印象的な「しゃれこうべ しゃれこうべ」やバンドでは披露されることのないソロ曲「魔法」といったナンバーを届けたあと、バンドでレコーディング中だという新曲「Time, Time, Time」と「バロンダンス」を一足先にお披露目。弾き語りライブではいつもカバー曲を披露している彼は今回Radioheadの名曲「Creep」をチョイスし、しめやかに歌い上げた。イベントのラストを飾ったのは「マニーハニー」。軽やかなストロークに乗せて哀愁を帯びた歌声を響かせ、ステージを締めくくった。