僕も皆さんを愛してます！夜の本気ダンス、EXシアターで観客“漬け込む”

夜の本気ダンスが7月4日に東京・EX THEATER ROPPONGIで全国ツアー「No rain, new days o'scene」の最終公演を開催した。

彼らはこのツアーを大阪・Zepp Osaka Baysideでのワンマンライブからスタートさせ、全国各地で0.8秒と衝撃。、POLYSICS、雨のパレード、Creepy Nuts（R-指定&DJ 松永）、go!go!vanillas、ねごとをそれぞれゲストに迎えてツーマンライブを実施。ツアーはEX THEATER ROPPONGIでのワンマンライブで締めくくられた。

「Ride」で爽快に幕が開けたツアーファイナルのフロアは、続くアッパーなダンスナンバー「Crazy Dancer」で早くももみくちゃに。陽気なアンサンブルの「for young」ではメンバーと観客のシンガロングが広がり、フロアをハッピーな空気感が満たす。

平日にEX THEATER ROPPONGI公演のチケットがソールドアウトしたことを受け、鈴鹿秋斗（Dr）は「火曜日なのにソールドアウトしてお前ら大丈夫？ よう来てくれたなあ！」と笑顔を見せてオーディエンスを歓迎。さらに「みんな毎日電車の中でつり革持ってんの？」「今日はそのつり革を持つ手をカッコよく掲げて、ジャンプできますか!?」という彼の煽りから、4人はファンが手を挙げてジャンプする中、キラーチューン「By My Side」で息ぴったりの演奏を届けた。

この日は、鈴鹿が働いていた会社を辞めてから初めてツアーファイナルを迎えたことが話題に挙がる。本人は「皆さんお先に失礼しましたー」と笑いつつも、「9年働いてたからどんだけ月曜日がしんどいか知ってんねん！ 改めて火曜日にこんだけ集まってくれてありがとう！」とファンに感謝。さらに夜の本気ダンスを初めて観る観客に向けて「そういう人とすごく濃い夜の時間を過ごしたいんですよ。俺らの闇にどっぷりと漬け込みたい。京都の漬け物ぐらい漬け込んでいい？」と発言すると、マイケル（B）から「京都の漬物は浅漬けなんですけどね」とツッコまれる。めげない鈴鹿は「一緒に今週乗り越えられる!?」とオーディエンスを煽り、さらに米田貴紀（Vo, G）も「ロックミュージックで踊れますか？ 本当に踊れますか？ 長い時間踊れますか？」と呼びかけ、ライブは前回のツアーでも実施されたメドレーパート「HONKI DANCE TIME」へ。この日は「Japanese Style」から「escape with you」までインタールードを交えながら計6曲が演奏された。

メロウな「Dance in the rain」でひと息ついたあと、米田はフロアの声を拾って会話をしたのち、「本当に1人ひとりに喋りかけたいぐらい。みんなの顔が見えていて、幸せそうで何よりです」と柔らかな表情を見せる。さらに自身が話す素振りをしただけでフロアから歓声が上がってしまった西田一紀（G）も、その反応に申し訳なさそうにしながら「幼少期の頃から笑うのが苦手やから、皆さんほんまいい顔しててうらやましいです」と無表情ながらもうれしそうに語った。マイケルの「そんなニシカズ（西田）くんがキラキラの笑顔になるような曲をやりましょう」という言葉から、4人は「SHINY」を演奏しポップなサウンドで再度オーディエンスのテンションを引き上げる。本編ラストの「WHERE?」ではフロアに大きなバルーンが登場。オーディエンスに運ばれるうちに弾け、中から出現したカラーバルーンがフロアを彩る中、4人はファンを大いに踊らせていた。

アンコールでは8月9日にリリースされるニューシングルより、表題曲「TAKE MY HAND」が初披露されファンを喜ばせる。さらにダブルアンコールで再登場した際、米田はこの日のオーディエンスに感謝を表すように「僕も皆さんのことを愛してます！」と告げた。彼の「そんな皆さんに、この曲を届けて終わりにしたいと思います」という紹介から、4人はラストナンバーとして「Only Seventeen」を披露し、朗らかなコーラスワークで会場を包み込んだ。

夜の本気ダンスは11月からバンド史上最多数となる全18公演の対バンツアー「ZENKOKU O-BAN-DOSS TOUR」を開催する。ニューシングル「TAKE MY HAND」には、チケットの先行予約用シリアルナンバーが封入される。