コシミハル1980~90年代の名作が続々配信リリース

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コシミハルの初期作品2枚をコンパイルしたアルバム「Epoque de Techno」が本日11月18日リリース。さらに1989年発表のカバーアルバム「パスピエ」と、 1991年発表のオリジナルアルバム「父とピストル」の2作品が、同じく本日より配信限定でリリースされた。

写真はアルバム「父とピストル」(オリジナル:1991発売)ジャケット。

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コシミハル

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2枚組CDとして発売された「Epoque de Techno」は、1983~4年にALFA/¥ENレーベルより発表されたアルバム「チュチュ」「パラレリズム」の2枚にそれぞれボーナストラックを加えたもの。どちらも細野晴臣がプロデュースを担当した作品で、現在に続くテクノポップの源流を垣間見ることができる。

配信限定で再発されるアルバム「パスピエ」は、ルロイ・アンダーソン「舞踏会の美女」やバッハ「シチリアーノ」、おなじみのイタリア大衆歌謡「フニクリ・フニクラ」などの外国曲をテクノポップ以降の新しいサウンドでとらえた意欲作。そして「父とピストル」にはサントリー・ワインのCMソングとしてリリース当時話題を集めた「マドンナ」などが収められた、コシミハルの代表作とも呼ばれる1枚だ。

さらに、12月9日からは「マドンナ」のシングルバージョンと、“新時代のシャンソン・リテレール(文学的シャンソン)”と謳われた1992年発表のアルバム「希望の泉」の配信がスタートする。配信はmoraほかPC配信サイト、着うたサイトで実施。

細野晴臣 コメント

コシミハルの音楽を知ってから既に四半世紀以上経ったが、 その音楽への情熱はますます強く深く、驚嘆すべきものがある。1980年代初頭、初めて聴いたコシミハルのデモテープの衝撃が、ぼくの中でいまだに持続しているということは特記しておく必要があると思う。ポップ・ミュージックをやる者なら誰しも、そしてコシミハルも音楽世界の浮き世的な流れに翻弄され続けてきた。しかし唯一コシミハルが世間の汚れに塗れずに創造し続けていることは驚くべきことである。おそらくコシミハルの生き方が音楽と不可分だったからだろう。今回の作品をあらためて聴いた時の新鮮な驚きは、デモテープの衝撃がいまだにそこに息づいていることに対するものだった。いつ聴いても初めて接するような驚きを覚える。その感覚はぼくも忘れかけていた創造のエネルギーなのではなかろうか。いまこそこの作品群を社会に世界に宇宙に、大音量で轟かせたい、という気持ちになる。比類なき才能に幸あれ。

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