佐藤は脱退の理由について、バンド活動の中で「自分の手に負えないほどのズレ」が生じてきたと語り「そのズレが、迷いとして音楽にまで介入してきた時、赤い公園のボーカル という使命に、限界を感じました」と説明。また、残るメンバーは「大決断でしたが、フルアルバムに四人のパワーを注入し切ったので、ともども晴れやかな気持ちです」と佐藤の意志を尊重するコメントを発表している。
8月23日にリリースされるニューアルバム「熱唱サマー」は4人体制での最後の作品となり、8月27日には東京・Zepp DiverCity TOKYOでワンマンライブ「熱唱祭り」を開催する。このライブが佐藤にとっての赤い公園でのラストライブとなる。9月以降の赤い公園は津野米咲(G)、藤本ひかり(B)、歌川菜穂(Dr)の3人で活動を継続。7月15日の「JOIN ALIVE 2017」、8月5日の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017」には予定どおり4人で出演する。
赤い公園「熱唱祭り」
2017年8月27日(日)東京都 Zepp DiverCity TOKYO
佐藤千明 コメント
控えめに言って、最the高でした。
その中で、自分の手に負えないほどのズレが、生じてきていることに気付きました。
そのズレにぶつかり、擦り合わせようと出来る限りの努力をし、最善を尽くしましたが、
ズレはどんどんと大きくなっていきました。
そのズレが、迷いとして音楽にまで介入してきた時、
赤い公園のボーカル という使命に、限界を感じました。
思えば、津野の作る音楽を表現したい一心で、バンドで歌ってきましたが、
そこに迷いが生じた以上、赤い公園のボーカルとしてステージに立つことはできません。
突然のご報告となりましたが、
赤い公園という生き物、歴史に敬意をはらい、
4人で紡ぐ音楽を大切にしていられるうちに、
その一つの旅の幕を、降ろすことに決めました。
三人になった赤い公園の旅は、
きっと頼もしく、これからもパンクに、続いていくと確信しております。
そして私は、今後のことは未だ何も考えておりませんが、まだまだ諦められない歌と共に、しぶとくオモロイ旅を続けます。
4人それぞれの音楽人生のハイライトは、この先にあると信じます。
そして、何より伝えたいこと。
良い時も悪い時も、
信じて応援し続けてくれたファンのみんな。
ステージから見えるみんなの笑顔で、
私はいつもとびきりの幸せ者でした。
本当に、どうもありがとう。
そんなみんなと、
人前には出ないけれど、側で私達の音楽活動、そして時には気持ちまでをも支えて下さり
ムードのメーカーとなって下さった沢山のスタッフさん、
そして、猛烈な青春を共にしてくれたメンバー。
私がボーカルを務める最後のアルバムは、
そんな、音楽のおかげで出会えた全ての最the強の仲間たちのおかげで、
「さぁ、世に出てこい!!」
と今すぐにでも日本中に放り出したくなる最高傑作となりました。
みなさんに、心の底から感謝致します。
本当に本当に、どうもありがとうございました。
また、どこかで!
赤い公園 コメント
この夏を以ちまして、赤い公園からvo.佐藤千明が脱退する運びとなりましたことをご報告させていただきます。
2010年1月4日の初ライブから約7年半の間、たった一人でステージの真ん中に立ち続けてくれました。
佐藤の細やかな心は、赤い公園の楽曲を色づけ、輝かせてくれたように思います。
その心が窮屈そうに音を上げていることと、それに対して他の者の正義が役に立たないこと。
そんな問題を、私たちは最初から内包していたのだと思います。
とっくにこうなっていてもおかしくないような、それでももっと先のような、色んな予感の中、肩を組んで酒を酌み交わして活動してまいりました。
大決断でしたが、フルアルバムに四人のパワーを注入し切ったので、ともども晴れやかな気持ちです。
赤い公園は8年目にしてスリーピースバンドとなりますが、勿論これまでの音楽を大切に胸に抱き、三人で更なる音楽を追求し届けてゆくべく、引き続き心をこめて活動して参ります。
そして、佐藤が自分の音楽と正義と大ボケ小ボケを容赦なく全うしてゆく未来を、信じていただけたらと願います。
突然の報告になりましたが、もしよろしければ、これからも佐藤千明及び赤い公園をあたたかく見守っていただけると幸いです。
7年半、四人を愛して下さった皆様、
ありがとうございました。
よろしくお願いいたします。
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『赤い公園からボーカル佐藤千明が脱退「使命に限界を感じました」 - 音楽ナタリー』赤い公園の佐藤千明(Vo)が、8月31日でバンドを脱退することを発表した。 https://t.co/eCDWVWNzgC