「こんな贅沢があっていいんでしょうか!」KREVA、サプライズ満載のツアーファイナル

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KREVAの全国ツアー「KREVA CONCERT TOUR 2017『TOTAL 908』」の最終公演が、昨日6月19日に東京・TOKYO DOME CITY HALLで行われた。

KREVA(撮影:半田安政)

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このツアーは、KREVAが2月にリリースしたSPEEDSTAR RECORDS移籍後初のフルアルバム「嘘と煩悩」を携えて行ってきたもの。ツアー最終公演では「嘘と煩悩」収録曲はもちろん、ライブでは長年披露されてこなかったレアなナンバーも届けられ、集まったファンはKREVAの多様なパフォーマンスを楽しんだ。

KREVA(撮影:半田安政)

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ライブは柿崎洋一郎(Key)、近田潔人(G)、白根佳尚(Dr)、岡雄三(B)、熊井吾郎(MPC, DJ)の演奏によってスタート。ツアータイトルが映し出された紗幕が下がると、サングラス姿のKREVAが姿を現した。彼は1曲目に「ってかもう」を歌唱すると、続く「神の領域」ではタイトなビートに乗せてまくしたてるようにリリックを紡ぎ、場内の熱気をぐっと高めていく。

KREVA(撮影:半田安政)

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最初のMCでKREVAは「ようこそ『TOTAL908』へ! すごい状況だな(笑)」と観客の熱狂ぶりに笑顔を見せた。そして「何が『908』かわからない人も安心して楽しめるように、知ってる人は会場全体に教えてあげましょう」と、「嘘800」「煩悩108」のコール&レスポンスを繰り広げる。続けて彼は「トータルでKREVAを感じてもらえるようにメドレーを作ってきました。第一印象って大事じゃん?」と、「Dr.K」から始まるメドレーへと突入。炎の上がる演出が映える「ストロングスタイル」、黄色い歓声が上がった「K.I.S.S.」など、歴代アルバムの冒頭を飾るナンバーを次々と届けていった。

左からAKLO、KREVA。(撮影:半田安政)

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怒涛のメドレーをまとめあげる「嘘と煩悩」で盛大なコール&レスポンスを行ったあと、KREVAはステージにAKLOを呼び込み「想い出の向こう側 feat. AKLO」を披露。息の合ったパフォーマンスで観客を心地よく揺らした。ライブ中盤には「成功」「KILA KILA」「アグレッシ部」といったナンバーがバラード調のアレンジで演奏され、オーディエンスは手練れのバンドメンバーによるプレイとKREVAの歌声にじっくりと聴き入っていた。

KREVA「KREVA CONCERT TOUR 2017『TOTAL 908』」最終公演の様子。(撮影:半田安政)

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ライブ後半、彼が「ここに来るまでのみんなの人生の旅を引き受けるべく、強靭なグルーヴを」と話すと、熊井が流すトラックに乗せてバンドが音を重ねていく。全員の演奏が合わさったところで、KREVAは「一番重なってきてほしい音、それはみんなの声です。それと、思いの詰まった動きね。『今日来てよかった』、最終的には『人生最高』って言えるような最終公演にしたいと思います」と語りかけ、「タビカサナル」からアッパーチューンを連投していく。「Have a nice day!」では観客が一斉に腕を振り、圧巻の光景が生まれた。KREVAはアルバム「嘘と煩悩」の手応えを語りつつ、「次の作品は『あいつちょっと焦ったんじゃね?』ってくらい早めに出したいと思います。でも安心してください。俺カッコ悪いものを作るの苦手なんですよ」と力強く口にし、本編最後を「音色」で締めくくった。

左から増田有華、KREVA。(撮影:半田安政)

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この日はKREVAの誕生日ということもあり、客席からはアンコールを求める声の代わりに「ハッピーバースデートゥーユー」が贈られた。そんな歌声に応え、KREVAは再度ステージへ。「Na Na Na」でシンガロングを響かせたあと、増田有華を招き「Sanzan feat. 増田有華」をしっとりと聴かせた。続くリクエストコーナーでは和やかなトークを繰り広げつつ、「ACE」「So Sexy」「BESHI」とレアなナンバーを歌唱。最後にリクエストされた「トランキライザー」ではバンドのダイナミックな演奏をバックに、ステージを縦横無尽に駆け回った。

左からサプライズで出演した三浦大知、花束を手にするKREVA。(撮影:半田安政)

左からサプライズで出演した三浦大知、花束を手にするKREVA。(撮影:半田安政)[拡大]

リクエストコーナーを終えたところでキーボードの柿崎がおもむろに「ハッピーバースデートゥーユー」を弾き始めると、花束を抱えた三浦大知が歌いながらステージに現れる。三浦は「来ちゃった」と無邪気に笑ったあと、「毎回見させてもらってますけど、過去最高ですね! 後輩としては本当しんどいですよ」とライブの感想を述べた。サプライズに驚きを隠せない様子のKREVAは「お前、こんなところで歌唱力の無駄遣いすんなよ!」と三浦をたしなめつつ、「こんな贅沢があっていいんでしょうか! 長時間付き合ってくれた皆さんあっての演出です、本当にありがとうございます。いい誕生日になりました」と感謝を述べた。三浦を送り出したあと、KREVAは「みんなが同じ気持ちでいてくれたらうれしいなと思います。すぐ、また会えるのを楽しみにしてます」とラストにミディアムナンバー「もう逢いたくて」を届け、約3時間にわたるツアーファイナルの幕を閉じた。

KICK THE CAN CREW(撮影:半田安政)

KICK THE CAN CREW(撮影:半田安政)[拡大]

ライブ終了後には、KICK THE CAN CREWが約14年ぶりのニューアルバムを8月30日に発売することがアナウンスされた。フロアが歓喜に沸く中、ステージ上のモニターでは早速新曲「千%」のミュージックビデオが上映される。そしてスモークの向こうからMVと同じ衣装に身を包んだKICKの3人が登場すると、場内は割れんばかりの歓声に包まれた。熱狂が収まらない中、LITTLEは「まずKREVA、誕生日おめでとう」と一言置き、新作のリリースをファンへ報告。「お集まりのKREVAファンの皆さん、KICKのKREVAも最高なんで、期待して待っててください。そしてKICK THE CAN CREWを待ってたぜという皆さん、また一緒に遊びましょう」と述べた。MCUが「復活祭とツアーも決定してます。みんなでがっつり楽しんでいきましょう!」と加えると、9月7日に東京・日本武道館で行われる「復活祭」についてKREVAも「すげえスペシャルなイベントになると思います。武道館で会いましょう!」と宣言し、3人は盛大な拍手を受けながらステージをあとにした。

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KREVA「KREVA CONCERT TOUR 2017『TOTAL 908』」2017年6月18日 TOKYO DOME CITY HALL セットリスト

01. ってかもう
02. 神の領域
03. Dr.K
04. H.A.P.P.Y
05. ストロングスタイル
06. K.I.S.S.
07. 基準
08. SPACE
09. 嘘と煩悩
10. 想い出の向こう側 feat. AKLO
11. FRESH MODE
12. あえてそこ(攻め込む)
13. 成功
14. KILA KILA
15. アグレッシ部
16. タビカサナル
17. イッサイガッサイ
18. Have a nice day!
19. 居場所
20. スタート
21. 音色
<アンコール>
22. Na Na Na
23. Sanzan feat. 増田有華
24. リクエストコーナー(ACE~So Sexy~BESHI~トランキライザー)
25. もう逢いたくて

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高野はやと@江東区 @takano_hayato38

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