このツアーは、KREVAが2月にリリースしたSPEEDSTAR RECORDS移籍後初のフルアルバム「嘘と煩悩」を携えて行ってきたもの。ツアー最終公演では「嘘と煩悩」収録曲はもちろん、ライブでは長年披露されてこなかったレアなナンバーも届けられ、集まったファンはKREVAの多様なパフォーマンスを楽しんだ。
ライブは柿崎洋一郎(Key)、近田潔人(G)、白根佳尚(Dr)、岡雄三(B)、熊井吾郎(MPC, DJ)の演奏によってスタート。ツアータイトルが映し出された紗幕が下がると、サングラス姿のKREVAが姿を現した。彼は1曲目に「ってかもう」を歌唱すると、続く「神の領域」ではタイトなビートに乗せてまくしたてるようにリリックを紡ぎ、場内の熱気をぐっと高めていく。
最初のMCでKREVAは「ようこそ『TOTAL908』へ! すごい状況だな(笑)」と観客の熱狂ぶりに笑顔を見せた。そして「何が『908』かわからない人も安心して楽しめるように、知ってる人は会場全体に教えてあげましょう」と、「嘘800」「煩悩108」のコール&レスポンスを繰り広げる。続けて彼は「トータルでKREVAを感じてもらえるようにメドレーを作ってきました。第一印象って大事じゃん?」と、「Dr.K」から始まるメドレーへと突入。炎の上がる演出が映える「ストロングスタイル」、黄色い歓声が上がった「K.I.S.S.」など、歴代アルバムの冒頭を飾るナンバーを次々と届けていった。
怒涛のメドレーをまとめあげる「嘘と煩悩」で盛大なコール&レスポンスを行ったあと、KREVAはステージに
ライブ後半、彼が「ここに来るまでのみんなの人生の旅を引き受けるべく、強靭なグルーヴを」と話すと、熊井が流すトラックに乗せてバンドが音を重ねていく。全員の演奏が合わさったところで、KREVAは「一番重なってきてほしい音、それはみんなの声です。それと、思いの詰まった動きね。『今日来てよかった』、最終的には『人生最高』って言えるような最終公演にしたいと思います」と語りかけ、「タビカサナル」からアッパーチューンを連投していく。「Have a nice day!」では観客が一斉に腕を振り、圧巻の光景が生まれた。KREVAはアルバム「嘘と煩悩」の手応えを語りつつ、「次の作品は『あいつちょっと焦ったんじゃね?』ってくらい早めに出したいと思います。でも安心してください。俺カッコ悪いものを作るの苦手なんですよ」と力強く口にし、本編最後を「音色」で締めくくった。
この日はKREVAの誕生日ということもあり、客席からはアンコールを求める声の代わりに「ハッピーバースデートゥーユー」が贈られた。そんな歌声に応え、KREVAは再度ステージへ。「Na Na Na」でシンガロングを響かせたあと、
リクエストコーナーを終えたところでキーボードの柿崎がおもむろに「ハッピーバースデートゥーユー」を弾き始めると、花束を抱えた
ライブ終了後には、KICK THE CAN CREWが約14年ぶりのニューアルバムを8月30日に発売することがアナウンスされた。フロアが歓喜に沸く中、ステージ上のモニターでは早速新曲「千%」のミュージックビデオが上映される。そしてスモークの向こうからMVと同じ衣装に身を包んだKICKの3人が登場すると、場内は割れんばかりの歓声に包まれた。熱狂が収まらない中、
KREVA「KREVA CONCERT TOUR 2017『TOTAL 908』」2017年6月18日 TOKYO DOME CITY HALL セットリスト
01. ってかもう
02. 神の領域
03. Dr.K
04. H.A.P.P.Y
05. ストロングスタイル
06. K.I.S.S.
07. 基準
08. SPACE
09. 嘘と煩悩
10. 想い出の向こう側 feat.
11. FRESH MODE
12. あえてそこ(攻め込む)
13. 成功
14. KILA KILA
15. アグレッシ部
16. タビカサナル
17. イッサイガッサイ
18. Have a nice day!
19. 居場所
20. スタート
21. 音色
<アンコール>
22. Na Na Na
23. Sanzan feat.
24. リクエストコーナー(ACE~So Sexy~BESHI~トランキライザー)
25. もう逢いたくて
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リンク
- KREVA Official Site
- KICK THE CAN CREW
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