東名阪を回る今回の「ストリップ歌小屋」でクリープハイプは
先攻のUNISON SQUARE GARDENは「箱庭ロック・ショー」で勢いよくライブをスタート。田淵智也(B)が鳴らす怪しげなベースラインから始まるロックンロールナンバー「マジョリティ・リポート(darling, I love you)」やアグレッシブなパフォーマンスを見せる「場違いハミングバード」など、前日とは1曲も演奏曲がかぶらないセットリストでライブを展開していく。キラーチューン「シュガーソングとビターステップ」では観客のジャンプでフロアが大きく揺れ、続く「ガリレオのショーケース」ではタオルで目隠しをした鈴木貴雄(Dr)が激しいドラミングを披露する中、田淵はベースを弾きながらステージ中を走り回り、斎藤宏介(Vo, G)はシャウト混じりなハイトーンボイスを力強く響かせた。
MCで斎藤は11年前に吉祥寺のライブハウスでクリープハイプと競演し、その際に現在はいずれも廃盤となっているクリープハイプの「ねがいり」とUNISON SQUARE GARDENの自主制作盤「新世界ノート」を交換したという2組の出会いのエピソードを明かす。そして互いを意識しつつも然るべきタイミングで競演を望んでいたため、今このタイミングでツーマンライブができることを幸せに思っていると語った。そんなMCを経て斎藤は「次の曲はUNISON SQUARE GARDENとクリープハイプに捧げます」と切り出し、バンドは「新世界ノート」の収録曲「アナザーワールド」でパフォーマンスを締めくくった。
クリープハイプの尾崎世界観(Vo, G)は「昔から勝ち負けには縁がありません。おまけに大好きな野球チームは負けてばっかり。でも今日はどうしても勝ちたいです。勝ちにいきます」と宣言。バンドは悲鳴のような歓声が上がる中演奏を開始した。冒頭の宣言通りクリープハイプはこの日のライブに数年ぶりの披露となるレアなナンバーを多く盛り込んだ“勝ちに行く”セットリストを用意。盛り上がり続けるフロアを見て尾崎が「ユニゾンのお客さんがいい人たちでありがたいなと心から思います。それと同時に自分たちのお客さんが愛しくなったし、大事だなと思いました」と口にする一幕もあった。
その後もクリープハイプは、小川幸慈(G)の鋭利なギターリフが響き、長谷川カオナシ(B)と小泉拓(Dr)がパワフルなビートを紡ぐ「鬼」、「社会の窓」をはじめとするキラーチューンも多数披露し、オーディエンスを大いに沸かせる。映画「帝一の國」主題歌として話題の「イト」も熱演し、盤石なバンドアンサンブルで観客を魅了し続けた。ライブ終盤、尾崎はUNISON SQUARE GARDENとの対バンについて「次やるのは5年後、10年後になるかもしれないけど、またやりたいと思います」と語った。
※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
ストリップ歌小屋 2017(※終了分は割愛)
2017年6月14日(水)大阪府 なんばHatch
<出演者>
クリープハイプ / KANA-BOON
2017年6月15日(木)愛知県 Zepp Nagoya
<出演者>
クリープハイプ / 銀杏BOYZ
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リンク
- クリープハイプ Official web site
- UNISON SQUARE GARDEN OFFICIAL SITE
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びーのすけ @asayoumama_usg
ユニゾン好きになる以前のことなので全然知らなかったけど2017年にクリープハイプ主催の対バンツアー「ストリップ歌小屋 2017」っていうツアーがあったんですね🫢
「fun time HOLIDAY 6」ファイナルでクリープを迎えて同じ顔合わせのライブが2日連続で行われたと
https://t.co/F8qBW9nZqN