蓮沼執太&U-zhaan、新曲で爆笑さらったお楽しみ会的リリースパーティ

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蓮沼執太U-zhaanによるコラボアルバム「2 Tone」のリリース記念イベントが5月15日に東京・WWWで開催された。

「蓮沼執太&ユザーン|プレイ・ツートーン」の様子。(撮影:後藤武浩)

「蓮沼執太&ユザーン|プレイ・ツートーン」の様子。(撮影:後藤武浩)

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蓮沼執太(撮影:後藤武浩)

蓮沼執太(撮影:後藤武浩)[拡大]

アルバム発売からおよそ3カ月遅れで行われた今回のリリースパーティ。海外在住の坂本龍一やアート・リンゼイらが制作に参加しているためライブでの再現が困難かと思われたが、U-zhaanが自身のオフィシャルサイトにて「あのアルバムのエッセンスを使ったお楽しみ会のような感じにできたらいいなと思ってます」とコメントした通り、ゲストあり、ヨガあり、新曲ありの遊び心にあふれた2時間のパフォーマンスが届けられた。

U-zhaan(撮影:後藤武浩)

U-zhaan(撮影:後藤武浩)[拡大]

ステージに登場した2人は「全然パーティ感がないね」と照れ笑いを浮かべつつ、アルバム収録曲である「I like Peshkar」でライブをスタートさせる。冒頭からインド音楽という独特なセットリストで、オーディエンスをディープな世界へといざなった。続いてはU-zhaanと蓮沼が音楽を担当した映画「マンガをはみだした男 赤塚不二夫」のサウンドトラックからリードトラックの「let's_la」を披露。タブラが刻む小気味よいリズムとキーボードのメロディに観客は心地よさそうに体を揺らす。

なお公演中は曲ごとにタブラのチューニングが必要となるため、1曲終わるごとに2人が緩いMCを展開。U-zhaanが自宅にサントラの在庫をたくさん抱えているという話や、当日会場で初めて会ったというベンガル人のタブラ奏者に「お前のタブラの調子が悪いところを直してやる」と2つのタブラを持ち去られたのち、「うまくいかなかった」と戻されたというエピソードを語り、観客の笑いを誘った。

mabanua(撮影:後藤武浩)

mabanua(撮影:後藤武浩)[拡大]

ライブ中盤では最初のゲストmabanuaOvall)が呼び込まれる。蓮沼は初めて組んだバンドのメンバーの1人がmabanuaであったことを明かし、約10年ぶりの共演を喜んだ。mabanuaはアート・リンゼイがボーカルを務めた「Green Gold Grey」を歌唱。さらにデヴェンドラ・バンハートがボーカルを務めた「A Kind of Love Song」では、グランドピアノを弾く蓮沼と互いに見つめ合いながらデュエットするというU-zhaanによる演出指示がなされ、サビで見つめ合った途端に吹き出してしまうひと幕もあった。

新曲「ベーグル」の歌詞。(撮影:後藤武浩)

新曲「ベーグル」の歌詞。(撮影:後藤武浩)[拡大]

mabanua降壇後、緊張した面持ちのU-zhaanがタブラソロ曲「Music for Five Tablas」を演奏。5つのタブラを並べて音階を作り出しハーモニーを奏でるという失敗が許されない1曲にU-zhaanは「開始1分以内に間違えたら最初からやり直します」と宣言し、自身の厳しい判定により1度やり直したものの2度目の挑戦で見事に演奏しきった。これを蓮沼が「この曲を演奏できるのは全世界でU-zhaanだけです!」と絶賛すると、U-zhaanも「次の歌を歌えるのは蓮沼さんだけじゃないですか」と新曲「ベーグル」を紹介。この曲はアメリカ滞在中に蓮沼が作ったデモ音源にU-zhaanが歌詞をつけたもので、ニューヨークに旅立つと告げた蓮沼が実は大阪に潜伏していたというフィクションがつづられており、サビ部分では蓮沼自身も歌いながら吹き出してしまうほど会場の爆笑をさらった。

「座ったほうが集中できる」と語る環ROY。(撮影:後藤武浩)

「座ったほうが集中できる」と語る環ROY。(撮影:後藤武浩)[拡大]

終盤にはヨシダダイキチとヨガインストラクターの磯沙緒里が登場。昨年行われたイベント「commmons10 健康音楽」のヨガワークショップのために作られた「ISO」の演奏に乗せて、客席全員でヨガを行うという異色のパフォーマンスも。また最終ゲストの環ROYはフリースタイルラップでフロアを熱狂させた後、最後は蓮沼フィルの代表曲「ONEMAN」でライブ本編を締めくくった。

アンコールでは再登場した2人が「もう1回聴きたい曲はありますか?」と客席に問いかけると、蓮沼が途中で吹き出してしまった新曲「ベーグル」がリクエストに挙がる。蓮沼は「トラウマだよー」とぼやきつつ意を決して再挑戦することに。初回では笑ってうまく歌えなかったサビをきちんと歌うことができた瞬間、蓮沼はガッツポーズをしてみせ、ライブは大団円を迎えた。

蓮沼執太 終演後コメント

アルバム「2 Tone」をベースにして、僕らっぽいライブだったのではないでしょうか。ありがとうございました! ユザーンのタブラのために作曲した「Music for Five Tablas」も生で聴くことができましたし、素敵なゲストたちとの共演も刺激的でした。ライブを観にきてくれた寺尾紗穂さんから「音の佇まいももちろんですが、二人の見た目の対照的なようすもすごく不思議で。同じ場にいるのに、都会の高層ビルの上と山の洞窟の中が同居しているような。素晴らしかったです!」と感想メールが届いて、うれしかったです。

U-zhaan 終演後コメント

アルバム発売のタイミングで僕はインドにいました。そのうえリリース直後には執太がニューヨークに行ってしまったので、リリースパーティをやるのは現実的に不可能だなと思っていました。執太の一時帰国に合わせて3カ月遅れでの開催になりましたが、やってよかったなと今では思っています。
高校時代の同級生が珍しくライブを観にきてくれたのですが、彼から送られてきた感想メールに「環ROYって、意外と背が大きかったんだね!」としか書かれていなかったのはちょっと残念でした。

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蓮沼執太&ユザーン|プレイ・ツートーン / Shuta Hasunuma & U-zhaan | playing the 2 Tone セットリスト

01. I like Peshkar
02. let's_la
03. Dryer
04. Green Gold Grey(mabanua on Vocal and Drums)
05. A Kind of Love Song(mabanua on Vocal)
06. Suudara-Bushi
07. クリーム貝塚
08. Music for Five Tablas
09. ベーグル ※新曲
10. ISO(ヨシダダイキチ&磯沙緒里)
11. フリースタイル(環ROY
12. ONEMAN(環ROY)
<アンコール>
13. ベーグル

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tAk @mifu75

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