豪華ゲスト陣とのデュエットも実現、畠山美由紀デビュー15周年感謝祭

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畠山美由紀が4月30日に東京・Bunkamuraオーチャードホールにて、自身のソロデビュー15周年を記念したワンマンライブ「15th anniversary concert 畠山美由紀 ソロ・デビュー 15周年記念 大感謝祭▽」を行った。

畠山美由紀(撮影:仁礼博)

畠山美由紀(撮影:仁礼博)

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この日のライブにはアン・サリー高野寛Salyu、富澤タク(グループ魂Number the.、COR-SEZ)、土岐麻子堀込泰行といった錚々たるゲストが出演。トークコーナーを含む約3時間半にわたるステージが繰り広げられた。

「15th anniversary concert 畠山美由紀 ソロ・デビュー 15周年記念 大感謝祭▽」の様子。(撮影:仁礼博)

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開演時刻を少し過ぎた頃、冨田恵一(Key)、おおはた雄一(G)、鈴木正人(B / LITTLE CREATURES)、坂田学(Dr)、真城めぐみ(Cho / ヒックスヴィルましまろ)といったバンドメンバーに続き、畠山がステージに登場。彼女は、ギタリスト小島大介と組んでいるユニットPort of Notesの初期曲「Oasis」で穏やかにステージの幕を開けた。MCに続いて届けられたのは、この日のバンマスを務める冨田が作曲、松本隆が作詞を手がけた「罌粟」。センチメンタルなメロディに乗せて、彼女の温もりに満ちた歌声がゆっくりと会場を満たしていった。

アン・サリーと畠山美由紀。(撮影:仁礼博)

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Salyuと畠山美由紀。(撮影:仁礼博)

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「Daily Life」「真夏の湿原」といった楽曲を立て続けに歌うと、畠山が司会者の秀島史香をステージに呼び込み、目玉企画であるゲストコーナーがスタート。このコーナーは各ゲストが持ち曲を1曲歌ったのち、畠山とデュエットをするという構成で行われた。秀島のアナウンスで最初のゲストとして登場したのはアン・サリー。毎年ジョイントライブを行うなど気心知れた関係である畠山とアンはスティーヴィー・ワンダーの「Happier Than The Morning Sun」をデュエットして、みずみずしい歌声を聞かせた。高野寛とのデュエットには、おおはたがギターで参加。3人がギターの弾き語りでキャロル・キングの「You've Got a Friend」を演奏すると、息を呑むように静まり返った場内に3声のハーモニーが美しく響きわたっていく。歌唱後には感極まった畠山が涙ぐむ一幕もあった。軽やかな足取りでステージに現れたSalyuはap bank fesのコンセプトソングである「to U」を畠山と共に熱唱。Salyuの力強いハイトーンボーカルと畠山のふくよかで深みのある歌声が絶妙なコントラストを描いた。

堀込泰行と畠山美由紀。(撮影:仁礼博)

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東日本大震災からの復興を盛り上げるべく東北6県からメンバーが集結したTOHOKU ROCK'N BANDに共に参加する富澤タクと畠山は「予定~福島と宮城に帰ったら」をデュエット。フォーキーなサウンドに乗せ、それぞれの故郷の魅力を愛情たっぷりに伝えた。この日が初共演となる土岐麻子とのデュエットソングに畠山がチョイスしたのはブレッド&バターの「ピンク・シャドウ」。バンドが織りなす都会的なサウンドが2人のボーカルをエレガントに彩った。そして最後のゲストとして堀込泰行がステージに登場。2人は、堀込が畠山に提供したメロウなミディアムチューン「若葉の頃や」をしっとりと歌いあげ、情感豊かな歌声で観客を魅了した。ゲストコーナー終了後には、出演者一同によるトークがステージ上で行われ、実は酒豪で男勝りの豪快な性格であることなど畠山の知られざる一面が明かされていった。

畠山美由紀(撮影:仁礼博)

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「15th anniversary concert 畠山美由紀 ソロ・デビュー 15周年記念 大感謝祭▽」終演後の様子。(撮影:仁礼博)

「15th anniversary concert 畠山美由紀 ソロ・デビュー 15周年記念 大感謝祭▽」終演後の様子。(撮影:仁礼博)[拡大]

ゴールドの豪華なドレスに身を包んだ畠山がステージに現れてライブは後半へ。彼女はアコースティックギターの小池龍平(bonobos / LITTLE TEMPO)とピアノの村上ゆきの伴奏に乗せて、青森県の企業「味の加久の屋」のCMソングとして提供した楽曲「海の恵み」をフルコーラスで初披露。続けて、現在制作中であるというニューアルバムから新曲「会いに行く」をいち早く届けて観客を喜ばせた。そして、ソロ1stアルバムの表題曲「Diving into your mind」を挟み、「歌で逢いましょう」をしみじみと歌い上げライブ本編の幕を下ろした。

アンコールで再びステージに現れた畠山は自らが生まれ育った宮城・気仙沼市への思いを込めた「わが美しき故郷よ」を歌唱。最後はゲストをステージに招き入れ彼らを再び紹介すると共に、観客に感謝の思いを伝えて15周年記念公演を締めくくった。

なお畠山は5月14日に石川・金沢市アートホールにて「15th anniversary 畠山美由紀コンサート」、7月29日に宮城・東京エレクトロンホール宮城にて「サマーフェスティバル2017 畠山美由紀 15th anniversary × 仙台フィル~歌で逢いましょう~」を実施。宮城公演では仙台フィルハーモニー管弦楽団と共にライブを行う。石川公演のチケットは現在発売中。宮城公演は各プレイガイドにて5月8日にチケットの一般販売がスタートする。

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5th anniversary concert 畠山美由紀 ソロ・デビュー 15周年記念 大感謝祭▽2017年4月30日 Bunkamuraオーチャードホール セットリスト

01. Oasis
02. 罌粟
03. Daily Life
04. 真夏の湿原
05. あたらしい朝(アン・サリーソロ)
06. Happier Than The Morning Sun(アン・サリーとのデュエット)
07. 確かな光(高野寛ソロ)
08. You've Got a Friend(高野寛とのデュエット)
09. 風に乗る船(Salyuソロ)
10. to U(Salyuとのデュエット)
11. そのさき(富澤タクソロ)
12. 予定~福島と宮城に帰ったら(富澤タクとのデュエット)
13. PINK(土岐麻子ソロ)
14. ピンク・シャドウ(土岐麻子とのデュエット)
15. ブランニューソング(堀込泰行ソロ)
16. 若葉の頃や(堀込泰行とのデュエット)
17. 海の恵み
18. 会いに行く
19. Diving into your mind
20. 歌で逢いましょう
<アンコール>
21. わが美しき故郷よ

15th anniversary 畠山美由紀コンサート

2017年5月14日(日)石川県 金沢市アートホール
OPEN 15:30 / START 16:00
<出演者>
畠山美由紀 / 小池龍平(bonobosLITTLE TEMPO) / 織原良次

サマーフェスティバル2017 畠山美由紀 15th anniversary × 仙台フィル~歌で逢いましょう~

2017年7月29日(土)宮城県東京エレクトロンホール宮城 大ホール
OPEN 16:15 / START 17:00
<出演者>
畠山美由紀 / 中島ノブユキ / 笹子重治 / 鈴木正人(LITTLE CREATURES) / 栗原務(LITTLE CREATURES) / 小池龍平(bonobos、LITTLE TEMPO) / 仙台フィルハーモニー管弦楽団 / 鈴木織衛(指揮)

※文中▽は白抜きハートマークが正式表記。

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高野 寛 🍥 @takano_hiroshi

楽しい夜でした。
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