母になった阿部真央が2年ぶり全国ツアー完遂「あー、女に生まれてよかった！」

阿部真央の全国ツアー「阿部真央らいぶNo.7」ファイナルが昨日4月23日に東京・東京国際フォーラム ホールAにて行われた。

阿部は自身の妊娠中に行った2015年の「阿部真央らいぶNo.6」以来、約2年ぶりとなる全国ツアーを実施。最新アルバム「Babe.」を携え、2月の地元・大分を皮切りにファイナルの東京まで全16公演を完遂した。

青い照明の中に現れた彼女はアカペラで始まるバラード「愛みたいなもの」でライブの幕を開ける。次の曲では空気を一変させ、ギターを激しくかき鳴らし「逝きそうなヒーローと糠に釘男」「Don't let me down」とアルバム収録曲を連投。また、ライブではおなじみの曲となった「ふりぃ」ではイントロで客席から歓声があがり、会場の熱気は一気に上昇した。

ライブ中盤では彼女が妊娠中のツアーで初めて実施し気に入ったという会場全員が座って楽しむ「座りコーナー」を展開。阿部は「アルバムを作っているときに、そう言えばアコースティックなアレンジとかあまりやってこなかったなと思って」と前置きして「母である為に」「いつの日も」「背中」「側にいて」をアコースティックギターの伴奏と共に丁寧に届けた。

アコースティック編成で4曲を届けたのち、彼女は再び立ち上がって「ここからは楽しげなコーナーに戻りたいと思います！ 皆さん体を揺らして楽しんでいきましょう！」と呼びかけると軽快なリズムで「バイバイ」を歌唱。オーディエンスも手拍子を繰り出して心地よさそうにリズムに乗っていた。さらに阿部は客席に向かって「跳ぶ準備できてます!? 跳ぶよ、東京ー！」と煽り、代表曲「ロンリー」「伝えたいこと」「モットー。」を畳みかける。阿部を含むステージメンバーも客席と一体となってジャンプし、盛り上がりは最高潮に。最後に彼女は「東京国際フォーラムさんでライブをするのは3回目だけど、間違いなく今日が一番のライブです！ 東京でやったライブの中で今日が一番好きかもしれない。素敵なライブを本当にありがとう！」と集まったファンに感謝の気持ちを述べる。産休などで2年のブランクを抱え、今回のツアーに不安があったという気持ちを明かしつつ「アルバムを作ってツアーができるという幸せをひしひしと感じております。私の曲たちが皆さんの日常の中に寄り添っていけたらいいな、という気持ちを込めて歌います」と「それぞれ歩き出そう」を披露してステージを降りた。

「あべまお」コールに応えて再びステージに登場した彼女は白いブラウスに黒のタイトミニスカートという衣装にチェンジ。ライブでは定番となった「モンロー」でオーディエンスを熱狂させる。またアンコールでの衣装について「この衣装は何度も着てきたものなので、これを着て“帰ってきたよ”というメッセージを伝えたかったんですが、今年はブルゾンちえみさんが流行っちゃって（笑）」とブルゾンちえみのネタ衣装と被っていることについて触れ、「あー、女に生まれてよかった！」とキャリアウーマンのネタを再現してみせるひと幕も。このサプライズに観客たちは大喜びで歓声を送った。そしてダブルアンコールではアルバム「Babe.」にシークレットトラックとして収録されている「かしこみかしこみ」と、自身が母親になってから今回のツアーで初めて歌っているという「母の唄」を弾き語りで歌い上げ、ツアーの幕を閉じた。