Shout it Out、男性限定ライブで「青年の主張」すべて叩き込む

4月11日に東京・CHELSEA HOTELにてShout it Outの男性限定ライブ「シャリラのフリラ episode 3 ～ボーイズ・アー・ノット・デッド～」が開催された。

ライブのオープニングアクトを務めたのは昨年行われたオーディション企画「未確認フェスティバル2016」のファイナリストであるロケットボーイズ。バンドメンバーがそろう前に1人ステージに現れたクラモチトシノリ（Vo）は、「能年玲奈が好き」で観客にコール＆レスポンスを促してフロアを温めていく。バンドメンバーがステージにそろってから披露された「みんな」でロケットボーイズは観客同士が肩を組むように提案。「ライブハウスで1人ぼっちは作りたくない」というクラモチの言葉の通り、オーディエンスが肩を組んで体を揺らし、会場内はピースフルなムードに包まれた。

Shout it Outのライブは山内彰馬（Vo, G）の「いけますか渋谷！」というかけ声でスタート。彼らは間髪入れずに「大人になれない」「17歳」「雨哀」と、最新アルバム「青年の主張」の楽曲を収録曲順に披露していく。MCで山内は「男にはやらなきゃいけないときがあると思っています」とひと言だけ発し、すぐに次の曲へ。「道を行け」では山内が身振り手振りを交えながら熱唱し、フロアのテンションをどんどん引き上げていく。

ライブ中盤、山内は「今この瞬間に燃やし尽くせなかったらいつやるんだって話ですよ」と吐き捨て、バンドのメジャーデビュー曲「青春のすべて」のイントロを弾き始める。フロアから自然と手拍子が起こる中、山内は汗を飛び散らせながら熱演を続けていった。「青年の主張」の歌唱後にようやくひと息ついた山内は「男だらけの空間でラブソングを歌うというのは、不思議な気持ちです」と照れくさそうにしながら話し、「この街の曲です」という曲紹介から「エンドロール」をプレイ。山内の情感豊かなボーカルが会場内を包み込み、観客たちは体を揺らして彼の歌声を堪能していた。その後「灯火」が披露され、アルバム「青年の主張」を曲順通りに12曲終えたところでライブの本編は幕を閉じた。

熱烈なアンコールに応えてShout it Outの面々は再びステージに登場。細川千弘（Dr）はオーディエンスに向けて「男共、ありがとう！ 本当に男ばっかりやな」とフロアを見渡しながら感慨深そうに話す。汗だくになりながら再びギターを手にした山内は「乳首が透けるってレベルじゃないくらい透けてる」と話し、男性ファンの笑いを誘った。アンコールの1曲目は、「未確認フェスティバル2016」公式応援ソングである「逆光」。曲のアウトロでは細川がイスから立ち上がり「ありがとう！」とシャウトするなど、アンコールに突入しても熱のこもったパフォーマンスが繰り広げられていく。この日のラストナンバー「光の唄」では、オーディエンスが一糸乱れぬ手拍子を打ち、男性限定ライブは大団円を迎えた。ライブの最後に細川は「また一緒に面白いことしようね。ありがとう」と声をかけ、ステージをあとにした。