「11年目も大丈夫やから」LEGO BIG MORL結成10周年イヤー新木場で大団円

2017年3月29日 22:27 565 1 音楽ナタリー編集部

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LEGO BIG MORLが結成11周年記念日にあたる3月28日に、東京・新木場STUDIO COASTにて単独公演「LEGO BIG MORL 10th anniversary SPECIAL LIVE」を開催した。

LEGO BIG MORL（撮影：橋本塁[SOUND SHOOTER]）

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カナタタケヒロ（Vo, G）（撮影：橋本塁[SOUND SHOOTER]）［拡大］

2016年3月28日に東京・赤坂BLITZでライブを行い、同公演を機にアニバーサリーイヤーを盛り上げてきた4人。10周年イヤーの最後を飾る新木場STUDIO COASTでのライブは、インディーズ時代の楽曲から本日3月29日リリースのアルバム「心臓の居場所」の収録曲をいち早く披露する、新たな門出にふさわしい内容となった。

SEとして流れていた鼓動のようなビートの音が次第に大きくなり、オーディエンスのテンションを徐々に高めていく。場内の暗転と共にステージに現れたメンバーは、「end-end」でこの日のパフォーマンスを開始した。言葉を噛みしめるように歌い上げるカナタタケヒロ（Vo, G）の横で、タナカヒロキ（G）とヤマモトシンタロウ（B）はフロアを見つめながら楽器を奏でる。さらに4人は「dim」「テキーラグッバイ」と初期のナンバーを連続で届け、アニバーサリーライブであることをアピール。カナタは「テキーラグッバイ」の歌詞の一部を新木場に変え、オーディエンスを喜ばせた。

タナカヒロキ（G）（撮影：橋本塁[SOUND SHOOTER]）［拡大］

「ようやく来ました、この日が。本当に忘れられない1日にしようと思ってますんで、最後までよろしくお願いいたします」というカナタの宣言に続いては、スケール感のある音世界を描き出す「Spark in the end」へ。そこからは、LEGO BIG MORLの卓越したプレイが光るさまざまなタイプの楽曲が演奏され、観客は拳を突き上げたり、体を揺らしたり、シンガロングをしたりしながらバンドの歴史を彩ってきた楽曲を堪能した。

4人のシルエットが浮かび上がる演出の中で披露されたドラマチックな「A」が終わると、長く大きな拍手が起きる。タナカが「どう？カッコええやろ？」と自信たっぷりに語り、憧れのアーティストが立ってきた新木場STUDIO COASTへの思い、結成11周年を迎えての感慨を口にした。そして彼の「ここにいる皆さんに愛をもらったので、今日は全力で愛を返していきます」という言葉からライブバラード「大きな木」へ。カナタの伸びやかな歌声がフロアを包み込み、会場に温かな空気が漂う。

ヤマモトとアサカワヒロ（Dr）のリズム隊によるエネルギッシュなセッションと、カナタとタナカが客席エリアに降り立つサプライズを経てのブロックはキラーチューンの応酬に。メンバーは笑顔を浮かべながらアグレッシブなプレイを展開し、それに呼応するようにフロアも大きく揺れる。さらに4人は「心臓の居場所」からの新曲「君の涙を誰が笑えるだろうか」「問う今日」や、ひさしぶりに演奏するという「LAIKA」を届け、LEGO BIG MORLの最新モードをしっかり観客に印象付けていく。「ワープ」と「Blue Birds Story」で生まれた一体感を引き継いだまま、本編のラスト「RAINBOW」がスタート。この日一番大きなシンガロングが起き、カナタは「ここに来てくれた全員愛してます」と叫んだ。

観客と記念撮影をするLEGO BIG MORL。（撮影：橋本塁[SOUND SHOOTER]）［拡大］

メンバーが捌けるとすぐさまアンコールを求める拍手が起き、タナカが早々に再登場。彼は長年苦楽を共にしてきたスタッフとの別れについて言及しながら、新木場STUDIO COASTという大舞台に立てている喜びを涙声で語る。そして「11年目も大丈夫やから。（LEGO BIG MORLは）進むんで」と力強く口にした。その後バンドはアンコールで「あなたがいればいいのに」、ダブルアンコールで代表曲である「Ray」と壮大なラブバラードを丁寧にプレイ。「Ray」の終盤ではバンドの未来を明るく照らすようにステージが光で包まれ、4人は光の中で息を合わせながらアウトロを奏で10周年イヤーに幕を下ろした。

※記事初出時、本文中の一部楽曲タイトルに誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

LEGO BIG MORL「LEGO BIG MORL 10th anniversary SPECIAL LIVE」2017年3月28日新木場STUDIO COAST セットリスト

01. end-end
02. dim
03. テキーラグッバイ
04. Spark in the end
05. バランス
06. 三月のマーチ
07. Noticed?
08. その時のこと
09. A
10. 大きな木
11. Wait？
12. ドリルドリル
13. 正常な狂気
14. 溢れる
15. 君の涙を誰が笑えるだろうか
16. 問う今日
17. LAIKA
18. ワープ
19. Blue Birds Story
20. RAINBOW
＜アンコール＞
21. あなたがいればいいのに
＜ダブルアンコール＞
22. Ray