“中学25年生”ZEN-LA-ROCK、無事マジボ卒業!4人と再会誓った笑顔の卒パ

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MAGiC BOYZが昨日3月26日に東京・HARLEMにてライブイベント「MAGiC BOYZ 平成28年度 卒業パーティー」を開催した。

MAGiC BOYZ(Photo by Shigeo Kosaka)

MAGiC BOYZ(Photo by Shigeo Kosaka)

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この日をもって、2016年11月よりマジボのメンバーとして活動していたZEN-LA-ROCKがグループから卒業。またMCのリュウト、トーマ、マヒロが中学校を卒業、DJのジョーが小学5年生を“卒業”と、イベントはそれぞれの“卒業”を祝うために実施された。公演にはBUDDHA MAFIA、HUNGER(GAGLE)、TOKYO HEALTH CLUBあっこゴリラといった豪華なゲストが集結。パワフルなパフォーマンスで、彼らの門出に華を添えた。

左から恋ダンスを踊るジョー、ZEN-LA-ROCK、リュウト、マヒロ、トーマ。(Photo by Shigeo Kosaka)

左から恋ダンスを踊るジョー、ZEN-LA-ROCK、リュウト、マヒロ、トーマ。(Photo by Shigeo Kosaka)[拡大]

会場がオープンすると、ジョーとZEN-LA-ROCKがDJパフォーマンスでオーディエンスを迎える。サイドマイクにZEN-LA-ROCKを従えたジョーはTWICE「TT」やピコ太郎「PPAP」などをスピン。MAGiC BOYZ「Do The D-D-T!!」と星野源「恋」のマッシュアップでは“恋ダンス”も披露して「かわいいー!」というホーミー(マジボファンの総称)の歓声を誘った。フロアを十分にヒートアップさせたジョーを見て、ZEN-LA-ROCKは「ジョーさん、かなりスキルアップしたんじゃないですかあ?」と笑顔を見せる。

あっこゴリラ(中央)(Photo by Shigeo Kosaka)

あっこゴリラ(中央)(Photo by Shigeo Kosaka)[拡大]

リュウトの「マジボを愛し、マジボに愛された男。トーマ、マヒロ、ジョー、すべてのマジボの産みの親! サンシャインッ 松ッ田!!(リュウトの本名)」という気合の咆哮でスタートしたゲストライブには、トップバッターとしてあっこゴリラが登場。彼女は1曲目「ドンキーコング」からエンジン全開で、バナナをフロアに投げ入れるパフォーマンスで会場を沸かせた。「ZEN-LAさん今日で卒業らしいけど調子どう?」と呼びかけた彼女は「あっこゴリラが来たってことはここ、HARLEMがジャングルになるってこと。みんなでゴリラになるんだ!」と会場を煽る。エネルギッシュなダンスと共に「シン・ゴリラ」「Back to the Jungle」など4曲をプレイしたあっこゴリラ。手を挙げ盛り上がる観客を見て「こんなに揺れると思わなかったぜ、ありがとう!」と一言伝え、自身のステージを終えた。

続いてステージに上がったのは、マジボが3月29日にリリースするシングルの表題曲「3.141592」を手掛けたTOKYO HEALTH CLUB。「ON -飛んでくLOVE-」でゆったりとライブを始めると、MCの3人は「マジボ」「THC」のコール&レスポンスを起こして一体感を高めていった。「ASA」を披露し終えると、SIKK-Oは「ZEN-LAさん卒業しないと思ってた。死ぬまでマジボだと思ってた(笑)」と笑う。また彼らは「3.141592」の制作を振り返り「マジボのメンバーが僕らがライブしてるところに『よろしくお願いします!』って来てくれてね。心の中でジョーを抱きしめたよね」と明かした。その後4人は「天竺」「CITYGIRL」とキラーチューンを続けてドロップし、流れるようなフロウでオーディエンスを魅了する。TOKYO HEALTH CLUBが舞台を降りると、彼らのライブを袖で聴いていたリュウトは「『CITYGIRL』大好きなんですよ……」と感嘆のため息を漏らしていた。

ZEN-LA-ROCK(Photo by Shigeo Kosaka)

ZEN-LA-ROCK(Photo by Shigeo Kosaka)[拡大]

2組を終えたところで、マジボを卒業するZEN-LA-ROCKのソロライブのコーナーへ。彼は「初めてみようか、ホーミー!」と呼びかけ、1曲目の「GET IT ON!!!!!」から熱のこもったパフォーマンスを見せる。トークボックスのサウンドが印象的なサマーチューン「SUMMER VACATION」では「俺の曲もチェックしてくれよ!」とホーミーたちに声をかけて笑いを誘う場面も。コール&レスポンスの息もぴったりなオーディエンスに、彼は「いつも優しいね」と目尻を下げた。ラストの「ICE ICE BABY」ではフロアから大きな合唱も起き「なんで知ってんの!?(笑)」と目を丸くしたZEN-LA-ROCK。終始大盛り上がりのホーミーの姿に「マジボ辞めるの考えたほうがいいな、これ」と笑いながら、最後まで熱いラップを聴かせていた。

ジョーによる「仙台の伝説のラッパー」という紹介で登場したのは、「3.141592」の収録曲「ON & ON」をマジボと共作したGAGLEのHUNGER。1曲目の「BOHEMIAN STYLE」から得意の高速ラップでオーディエンスを圧倒した彼は「俺のどこを楽しんでもらえるかって言ったら、『滑舌オバケ』って呼ばれてるところ。それを見せられる曲を用意したから、うまくいったと思ったらサビのところで俺の名前を呼んで」と言って2曲目に「ラップ狂ノ詩」をドロップした。この曲でHUNGERが息つく暇のない早口のラップをフロアに叩き付けると、観客からは「HUNGER!」という大きなコールが起きる。また彼はDJのMAHBIEのビートに乗せて、フリースタイルも披露。“卒業”やHARLEMでの自身の思い出をテーマにしたラップで胸の内を吐露していく。オーディエンスが彼の言葉にじっくりと聴き入ったところで、ラストナンバーの「Farewell」へ。HUNGERは「ZEN-LAさん、忘れ物はないかい?」と呼びかけて「別れ」をテーマにしたこの曲をパフォーマンスし、ステージをあとにした。

BUDDHA MAFIA(Photo by Shigeo Kosaka)

BUDDHA MAFIA(Photo by Shigeo Kosaka)[拡大]

ゲストライブのトリを務めたのはBUDDHA MAFIA。トーマの「今日も最高にillなステージをお願いします!」という言葉を受けてステージに姿を見せたCQとNIPPSは「人間発電所 Remix」でライブをスタートさせる。重厚なビートに熟練のラップを乗せ「Don't Test da Master」「大怪我」と楽曲を畳みかけた2人は、3曲を終えると「ZEN-LA-ROCKのファンの人? Say, ho!」「MAGiC BOYZのファンの人? Say ho!」とフロアへ呼びかける。彼らの問いかけにオーディエンスは大きな声を返し、この反応に2人は「どっちも一緒だ」を小さく笑う。肩の力の抜けたステージングで存在感を存分に見せつけた彼らは、ZEN-LA-ROCKをはじめとする後輩たちの大きな喝采を受けながらマジボへバトンをつないだ。

ジョーとZEN-LA-ROCK。(Photo by Shigeo Kosaka)

ジョーとZEN-LA-ROCK。(Photo by Shigeo Kosaka)[拡大]

マジボのショータイムになると、DJブースにジョーとZEN-LA-ROCKが姿を見せる。ZEN-LA-ROCKが「来ちゃいましたね」と語りかけるとジョーは「寂しい」と小さくつぶやいたが、「ミュージック?」というZEN-LA-ROCKの問いかけに「スタート!」と元気よくライブの幕を開けた。MCの3人がステージに駆け上がり、彼らは「マジボのテーマ」や「調子のってる↑」といったアッパーチューンをノンストップで披露。冒頭から繰り広げられるフルスロットルのパフォーマンスに、フロアの熱気も急上昇する。「Do The D-D-T!!」ではジョーがステージ前方へと躍り出て、ホイッスルを吹き鳴らしながらパワフルなダンスを披露。ホーミーは彼の独壇場に大きな喝采を送り、これを受けたジョーはDJブースに戻るなりZEN-LA-ROCKとハイタッチを交わした。

MAGiC BOYZ(Photo by Shigeo Kosaka)

MAGiC BOYZ(Photo by Shigeo Kosaka)[拡大]

最初のMCではリュウトが「最後にはZEN-LAさんが泣いちゃうくらい、盛り上げていきたいと思います!」と意気込みをみせる。トーマとマヒロは昨年の同時期にこの会場で行われた「リアル中2 卒業パーティー」でのライブから成長した姿を見せることを誓い、ジョーは「ZEN-LAくんが安心して卒業できるようにお客さんを盛り上げて、思い出が残るようにしたいです!」と語った。4人の言葉にZEN-LA-ROCKも「“中学25年生”が果たして卒業できるのか? 最後まで楽しみたいね」と笑顔を浮かべる。次に用意されたのは、マジボがいつもライブで披露している「ナンパラップ」を、婚活とアルバム制作を理由に卒業するZEN-LA-ROCKのためにアップデートした「婚活ラップ」。MCの3人は婚姻届を巻き付けたバラを手にフロアへ降りると、それぞれに“ZEN-LAくんのお嫁さん候補”を選んでいく。加山雄三「お嫁においで」をリミックスしたトラックに乗せてメンバーがフリースタイルラップでZEN-LA-ROCKのことを彼女たちにお薦めすると、会場は大盛り上がり。最後にフロアへ降りたZEN-LA-ROCKも1人の女性を相手に“婚活ラップ”を披露したが、最終的に「この際一夫多妻制にしちゃおうか!」と楽しげに音に乗っていた。

婚活ラップを披露するZEN-LA-ROCK。(Photo by Shigeo Kosaka)

婚活ラップを披露するZEN-LA-ROCK。(Photo by Shigeo Kosaka)[拡大]

「MAGiC SPELL~かけちゃうぞ!ぴっぴっぴっ~」から始まったパートではマジボの初期のナンバーが次々と披露されていく。「illson feat.NIPPS、オカモトレイジ(OKAMOTO’S)」ではリリース当時にDJだったマヒロが担っていたメンバー紹介のパートをジョーが担当。彼が最後にZEN-LA-ROCKの名をコールすると、ZEN-LA-ROCKは「よしみんな、手挙げてくれ!」とフロアを力強く煽る。直後に5人が頭を一心不乱に振り乱すパフォーマンスを見せると、ホーミーも勢いよくヘッドバンギング。会場の一体感が一気に高まったところで、リュウトとトーマ、マヒロは勢いよくフロアへダイブした。

偽札をバラ撒くMAGiC BOYZ。(Photo by Shigeo Kosaka)

偽札をバラ撒くMAGiC BOYZ。(Photo by Shigeo Kosaka)[拡大]

またライブ後半には「3.141592」の収録曲がメドレー形式で披露された。ライブ初披露となった「『ずら』との遭遇!」では甲州弁の「ずらー!」のコール&レスポンスで盛り上がり、続く「10000000000YEN」ではメンバーが「しっかり元取って帰ろうぜ!」と叫びながら客席に無数の偽札をばらまく。GAGLEとのコラボ曲「ON & ON」ではHUNGERがゲストパフォーマーとしてステージに登場。HUNGERとMCの3人はオーディエンスに語りかけるようなラップでそれまでのにぎやかなムードを一変させ、リュウトは「僕らの続けていく道は決まってる。付いて来るやつ、みんな声上げな」と前を見据えた。

リュウトの力強い言葉の直後にジョーが鳴らしたのは、「ありのままでマジボ」。昨年の「リアル中2 卒業パーティー」で本編の最後を飾ったこの曲はホーミーの涙を誘い、MCの3人も感慨深げな表情でそれぞれのバースを歌い繋いだ。そして、この曲に続き本編最後のナンバーとして「続いていく・いつまでも終わらない関係」を歌う「3.141592」が届けられる。5人のまっすぐな歌声にホーミーもじっくりと聴き入り、メンバーは温かなムードの中で舞台を降りた。

NIPPS(左)から卒業証書を受け取るZEN-LA-ROCK。(Photo by Shigeo Kosaka)

NIPPS(左)から卒業証書を受け取るZEN-LA-ROCK。(Photo by Shigeo Kosaka)[拡大]

アンコールのステージでは、5人のメンバーへ向けた「卒業証書授与式」が行われた。デビュー当時からマジボを見守る“マジボ学園・学園長”のNIPPSはそれぞれのメンバーに証書を渡していき、最後にZEN-LA-ROCKへ「歳の離れたメンバーにヒップホップのさまざまなことを教え、時には見守り、メンバーの成長を促進したこと、そして『Oh!!!受験☆Night Fever』や『MAGiC NEMES』と、素晴らしい作品を残したこと、ここに賞します」と“中等科過程修了”の証書を授与する。「いやあ、中学卒業できたんだ、俺……」と感慨深げにしているZEN-LA-ROCKに、ジョーは「ZEN-LAくんがマジボに入ったのは本当に怒涛の展開だったけど、そのおかげで僕たちはたくさん学ぶことができました」と伝えた。そしてトーマは「その感謝の気持ちを形にして伝えたいと思います。聴いてください。『ZEN-LAさんへ』」とタイトルコールをする。

ZEN-LA-ROCKへのメッセージを朗読するジョー。(Photo by Shigeo Kosaka)

ZEN-LA-ROCKへのメッセージを朗読するジョー。(Photo by Shigeo Kosaka)[拡大]

「ZEN-LAさんへ」は、マジボの4人がZEN-LA-ROCKへ感謝を伝えるためにサプライズで用意した楽曲。ジョーは朗読で「ZEN-LAくんとの日々はとんこつラーメンのように濃厚でした。悩んだらいつでも連絡して。困ったら連絡してもいいかな?」と読み上げ、MCの3人は自作のリリックをラップに乗せてZEN-LA-ROCKへ思いを伝えた。トーマの「ライブ参加は不定期 いつかは行きたいいきなりステーキ」というユーモアを交えたラップ、マヒロの「後ろでサポートしてくれたその声に僕らは元気をもらった ZEN-LAさん大好きさ 支えてくれてマジ感謝」というストレートな感情、リュウトの「明日からお互い進むそれぞれの道 分かれ道もまた新たな出会いさ ZEN-LAさんまた会いましょう!」という前向きな別れの言葉と、4人それぞれの気持ちを受け取ったZEN-LA-ROCKは「ちょっとグッときちゃったね」と笑顔。そして「すごい悩んで(マジボに)入ったんだけど、ホーミーのみんなにも優しくしてもらえてね。メンバーのみんなから、俺が学ぶこともあったんだよ。まあ、今後会わなくなるわけではないし! 次のステップへ、っていうことでね」と思いを語り「マジボにはもっと売れてほしいと思うし、自分ももっと売れたいし(笑)。でも一番大切なことは、こうやって集まってくれている人たちのことを、もっともっと“ロックする”ことかなと思います」と4人に伝えた。

ZEN-LA-ROCK(Photo by Shigeo Kosaka)

ZEN-LA-ROCK(Photo by Shigeo Kosaka)[拡大]

ZEN-LA-ROCKの言葉を聞いたリュウトも5人で活動した約4カ月のことを振り返り「最初は『マジボ、やっちまったか』と周囲に思われたかもしれないけど、最終的にはこんなふうに、かけがえのない形になりました」と観客に伝える。そして彼は「最後はあの曲で終わるしかないですね!」とZEN-LA-ROCKに問いかけ、ZEN-LA-ROCKは「狂ったように盛り上がってくれよ? ホーミー!」とひと言。この言葉とともにジョーは「Oh!!!受験☆Night Fever」をスピンした。ミラーボールが華やかにフロアを照らす中で、5人はパワーを出し切るようにエネルギッシュなパフォーマンスを披露。ホーミーの体を存分に揺らすと、「以上、僕ら大人と小中学生ヒップホップグループの、MAGiC BOYZでした!!」と力強く挨拶をしてアンコールを終える。それでもホーミーの興奮は収まらず、「マジボ」コールに迎えられた5人はダブルアンコールとして「Do The D-D-T!!」を再度歌い踊ることに。熱狂の中で本年度の「卒業パーティー」は終幕。ホーミーの「卒業おめでとう!」という声に送られ、ZEN-LA-ROCKは笑顔でステージをあとにした。

この記事の画像(全31件)

「MAGiC BOYZ 平成28年度 卒業パーティー」
2017年3月26日 HARLEM セットリスト

あっこゴリラ

01. ドンキーコング
02. シン・ゴリラ
03. 黄熱病 -YELLOW FEVER- × STUTS
04. Back to the Jungle

TOKYO HEALTH CLUB

01. ON -飛んでくLOVE-
02. ASA
03. 天竺
04. CITYGIRL

ZEN-LA-ROCK

01. GET IT ON!!!!!
02. SUMMER VACATION
03. NEW JACK UR BODY
04. ICE ICE BABY

HUNGER(GAGLE)

01. BOHEMIAN STYLE
02. ラップ狂ノ詩
03. Session with MAHBIE
04. Farewell

BUDDHA MAFIA

01. 人間発電所 Remix
02. Don't Test da Master
03. 大怪我

MAGiC BOYZ

01. マジボのテーマ
02. Jump
03. 調子のってる↑
04. Do The D-D-T!!
05. オレでしょ??
06. 婚活ラップ
07. MAGiC SPELL~かけちゃうぞ!ぴっぴっぴっ~
08. ドンマイ~The Shock Doctrine Mix~
09. illson feat.NIPPS、オカモトレイジ(OKAMOTO'S)
10. 『ずら』との遭遇!
11. 10000000000YEN
12. ON & ON
13. ありのままでマジボ
14. 3.141592
<アンコール>
15. ZEN-LAさんへ
16. Oh!!!受験☆Night Fever
<ダブルアンコール>
17. Do The D-D-T!!

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古柳アキ @koyanagi_aki

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