吉田大八監督映画「美しい星」に平沢進が楽曲提供「奇妙で得体の知れない現実感」

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5月26日に公開される映画「美しい星」に平沢進が自身の楽曲「金星」を提供する。

平沢進

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平沢進「変弦自在」ジャケット

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「金星」はP-MODELの凍結後ソロに転向した平沢が1989年に発表したアルバム「時空の水」の収録曲。同曲は2010年に発売されたリメイクアルバム「変弦自在」にも収められている。劇中で「金星」は、若葉竜也が演じる竹宮薫と樋井明日香が演じるイズミの2人によるストリートミュージシャンの持ち歌という設定で登場する。

「美しい星」は三島由紀夫の同名小説を原作に、脚本、監督を務める吉田大八によって大胆な脚色が加えられ映画化された作品。平凡な家庭で暮らす大杉家の人々が、ある日「自分たちは宇宙人である」と気付いたことでさまざまな騒動に巻き込まれていく。橋本愛が演じる大杉家の長女・暁子は金星人として覚醒し、「金星」を歌う竹宮に急接近する。

平沢は「奇妙で得体の知れない現実感を味わいました」とコメントしている。

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平沢進 コメント

自分が演奏し、歌った楽曲がスクリーンから流れてくるのを聞くのは慣れていますが、今回のような経験は初めてです。
奇妙で得体の知れない現実感を味わいました。まるで知らない国で迷子になり、自分の庭に埋めたはずの種が知らない民家の窓辺で花咲いているのを目撃したような感じです。

吉田大八監督 コメント

平沢進さんは、僕が高校生の頃からずっと聴いてきて、ものすごく影響を受けたミュージシャンです。
だから金星人の暁子が竹宮と出会うきっかけを歌と決めた瞬間、その歌は平沢さんの名曲「金星」以外にありえない!と興奮しました。大好きな曲がズバリのタイトルなんだから、それは当然そうなりますよね(笑)。
そして歌詞まで勝手にシナリオに書き込んで、なんとかお許しが出るように祈ってました。ホントにそういうミーハーな理由です。

橋本愛(大杉暁子役) コメント

最初にシナリオを読ませていただいた時に「金星」は監督がオリジナルで書いた曲だと思って、よくこんな絶妙な歌詞を書けるなあと思っていたら既存の楽曲で、それから平沢さんのオリジナルを聴いて、すごくはまりました。
映画の冒頭でライブを観に行くシーンで、若葉さんが「金星」を歌っていて、好きな歌を生で聴けて、やっぱり音楽っていいなあって思ったのが印象に残っています。

若葉竜也(竹宮薫役) コメント

平沢進さんの「金星」という名曲を歌うというのは、相当なプレッシャーでした。
平沢さんの唄う金星を何度も何度も聴き込んで、歌詞とメロディーはもちろん、ブレスのタイミング、歌詞の強弱も頭に叩き込んだ上で、竹宮として平然と、そしてサラッと歌いきりました。吉田大八監督からのチクチクとさり気無いプレッシャーを感じながら、必死に食らいついた「美しい星」です。

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