2014年に行われた全国ツアー「蓮沼執太フィル ツアー2014『時が奏でる、そして僕らも奏でる』」をもってその活動に一旦幕を降ろした蓮沼フィル。それからおよそ3年の年月を経て蓮沼は「継続することで新たな“Meeting Place”を作りたい」というテーマを掲げ、今回の復活ライブを実施した。この記事では26日の模様をレポートする。
記念すべき復活ライブの1曲目に届けられたのは本公演を表題とする新曲「Meeting Place」。蓮沼のボーカルとキーボードを中心に
MCでは後半で披露する曲名「TIME」にちなみ、環ROYが「斉藤(亮輔)君のタイムを教えてください」とメンバーに質問を投げかけたことから、斉藤亮輔(G)がライブ当日に「東京マラソン2017」に出場してきたという事実が明らかに。ほかのメンバーに「言いづらかった」という理由で秘密裏にマラソンの準備を進めていたという斉藤のタイムは3時間51分という4時間を切る好タイムで、これにはオーディエンスから驚嘆の声と大きな拍手が沸き起こった。蓮沼から「(ライブとマラソン)どっちがゴール?」と詰め寄られた斉藤が「これからがゴールです。本物のゴールに向かってます」と答えると、環ROYが「いいね。ポエジーだね」と斉藤のコメントを称賛して観客の笑いを誘うひと幕もあった。
このほか彼らは2月22日にリリースされた蓮沼とU-zhaanのコラボアルバム「2 Tone」より新曲「Dryer」をフィルアレンジで披露。なめらかなメロディラインに乗せて蓮沼と木下が息の合ったハーモニーを響かせた。本編ラストには「YY」が届けられ、凜とした木下のコーラスと、それに重なるフィルの演奏に観客たちが魅了されていた。
アンコールで再び登場した蓮沼は、ひさびさとなったフィルでの活動について「レコーディングもしましたし。宮地夏海(Flute)さんは今回から加わった新メンバーですからね。これからパワーアップしてやっていきますので、引き続きよろしくお願いします。ユザーンは入らないと思うので、それだけは安心してください」と冗談を交えつつ今後の展望を語り、「wannapunch! - Discover Tokyo - Sunny Day in Saginomiya」と「Meeting Place」を披露して復活ライブの幕を下ろした。
なお本公演の来場者には蓮沼フィルの新曲がダウンロードできるURL付きの会報誌が配布され、本誌で蓮沼は「今後のこと」と題して「僕にとって、人間と一緒に音楽を演奏する部分として、とても大切なところに蓮沼フィルはあります。この先、実際どこに進むのか、僕にもわかりません。メンバーの気持ちや活動だって変化していくでしょう。やってみたいことやアイデアはいくつも浮かんできます。また先の話にはなりますが、新しい音楽の創作が更新されていくことが他人事のように今から楽しみです」とコメントしている。
蓮沼執太フィル「Shuta Hasunuma Philharmonic Orchestra / Meeting Place」2017年2月26日 スパイラルホール セットリスト
01. Meeting Place
02. Earphone & Headphone in my Head - PLAY0
03. YES
04. NEW
05. ONEMAN
06. 5windows
07. Door of the Cosmos + Shangfai
08. Hello Everything
09. ZERO CONCERTO
10. Dryer
11. TIME
12. Centers #123
13. MeDeTaI
14. YY
<アンコール 1>
15. wannapunch! - Discover Tokyo - Sunny Day in Saginomiya
<アンコール 2>
16. Meeting Place
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リンク
- 蓮沼執太フィル | Shuta Hasunuma Philharmonic Orchestra
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齋藤あきこ @akiko_saito
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