ORANGE RANGE、8年ぶり武道館で歴代ヒット曲にコラボ続々

ORANGE RANGEが47都道府県ツアー「ORANGE RANGE LIVE TOUR 016-017 ～おかげさまで15周年! 47都道府県 DE カーニバル～」の東京公演を昨日2月25日に日本武道館で実施した。

結成15周年を記念して初の全県ツアーを昨年9月から開催中のレンジ。46公演目となった東京公演では約8年ぶりに武道館に立ち、キャリアを総括するようなヒット曲満載のセットリストをもとにパフォーマンスを繰り広げた。

観客の拍手を浴びながら軽やかな足取りでステージに現れたメンバーは、RYO（Vo）の「今日もカーニバル始めますよー！」という言葉を合図に、のっけから「以心電信」や「ロコローション」などアッパーチューンを連発。YAMATO（Vo）がマイクを客席に向けると、大きなシンガロングが起き一体感が会場内に生み出される。

8年ぶりの武道館公演を盛り上げるようにさまざまなゲストも登場したこの日。序盤では二松學舍大学附属高等学校吹奏楽部の生徒たちと共に「チャンピオーネ」「イカSUMMER」を披露してダイナミックなサウンドで観客を魅了する。また「SUSHI食べたい feat.ソイソース」や「リアル・バーチャル・混沌」といったレンジ節全開のナンバーを挟んでからのブロックではKを招いてのセッションも。Kは「ステージでやるのは初めてだよね？ 最初はレーベルメイトから始まって一緒に音楽ができるのはうれしいさあ」と沖縄弁を交えながらレンジとの共演を喜ぶ。そして柔らかなピアノの音色を奏で、優しい歌が響く「花」と「キズナ」を彩った。

MCでメンバーは何度もファンへ感謝の思いを述べ、HIROKI（Vo）は「8年前より今日のほうが全然楽しい！」「僕らが自由にやれているのは皆さんがいるおかげなんです」と語り、YOH（B）も「（客席を見ながら）自分たちの曲が届いてたんだなと伝わってきてうれしいです」とはにかみながら口にしていた。

ライブの終盤に突入すると、バンドは「上海ハニー」「イケナイ太陽」というキラーチューンでグッと観客のテンションを引き上げ、休む間もなく「GOD69」を投下する。同曲ではコラボベストアルバム「縁盤」に参加していたTHE BACK HORNの岡峰光舟（B）、BACK DROP BOMBの有松益男（Dr）、男鹿 なまはげ太鼓が登場。先輩アーティストの鳴らす迫力たっぷりの重低音に煽られるように、ボーカル3人はシャウトを繰り出し、YOHとNAOTO（G）も豪快なプレイを展開する。そしてゲストを送り出したあとはRYOの「俺たちの始まりの曲。俺たちの大切な曲」という紹介から「キリキリマイ」へ。YOHとNAOTOもボーカル陣とともにステージの前方に移動して楽器を激しくかき鳴らしていた。

多種多様な楽曲を熱演し、15年分の感謝の思いをファンに伝えた彼ら。3月20日には地元沖縄の沖縄市民会館 大ホールでアニバーサリーツアーを締めくくる。