藤原さくら、挑戦満載の初オーチャードホールで新曲やスピッツカバー熱演

藤原さくらが2月18日に東京・Bunkamuraオーチャードホールにて単独公演「藤原さくら Special Live2017」を開催した。

大阪・NHK大阪ホールでも行われたこのライブは、両公演共にチケットは完売。2000人が集まった東京公演には、mabanua（Dr / Ovall）、関口シンゴ（G / Ovall）、Shingo Suzuki（B / Ovall）というおなじみの面々に加え、高田漣（Banjo, ukulele）、村岡夏彦（Key）、Temjin（Tp）、上杉優（Tb）、新井恵（Violin）、松井洋之（Cello）という編成によるバックバンドが参加し、豊かなサウンドで藤原の歌声を彩った。

ライブは「Soup」でスタート。藤原は、高田の奏でるバンジョーに乗せて弾むような歌声を重ね、会場の空気を高揚させていく。オープニングナンバーを歌い終えた彼女は「藤原さくらです。『Special Live』楽しんでいってもらえたらと思います！」と観客に語りかけ、軽やかに「Oh Boy!」をパフォーマンスする。これまでのライブではハイチェアに座って演奏することが多かった藤原だが、「今日は新しい私を見せられたらと思って。いろんなことに挑戦したいと思って」と、ギターを抱え歩きながら歌ったり、エレクトリックピアノを弾きながらしっとりと「500マイル」を歌い上げたり新しい一面をアピールしていた。

さらに「ホーンの皆さんカモーン！」とTemjinと上杉をステージに呼び込んで始まったブロックでは、ジャジーなアレンジを施した「I wanna go out」や「Give me a break」でほんのり気だるく大人の色気を帯びた歌声を響かせる。Temjinと上杉と入れ替わりで新井と松井が登場すると、今度は新曲を続けてパフォーマンス。春の切ない情景を歌詞に織り交ぜたミディアムチューンや、躍動感たっぷりのロックテイストのナンバーなど、さまざまなタイプの新曲を演奏した。

ライブの終盤ではバンドメンバーが勢ぞろいし、3月29日リリースのシングルより「Someday」とスピッツ「春の歌」のカバーを熱演。ラストナンバーとなった「春の歌」を歌う前に藤原は、5月に始まる全国ツアーの開催をうれしそうに発表し、「夢のような時間をありがとうございました」と微笑む。そして桜を思わせるピンクの紙吹雪が舞い、ステージに設置された星型のオブジェに光が灯る中で同曲を披露し、ひと足早い春を会場に届けた。

なおこの日のライブの模様は、3月24日（金）22:30よりMTVにてオンエアされる。また「春の歌」の先行配信が2月22日にスタートすることも決定した。