the pillows×UNISON SQUARE GARDEN対バン、田淵智也のピロウズ愛が炸裂

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the pillowsの企画による対バンイベント「the pillows presents "Shoegazer speaker in swanky street"」が、昨日1月26日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにて開催された。

アンコールでセッションするthe pillowsと田淵智也(B / UNISON SQUARE GARDEN)。(Photo by Kugino Takahiro)

アンコールでセッションするthe pillowsと田淵智也(B / UNISON SQUARE GARDEN)。(Photo by Kugino Takahiro)

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このイベントには対バン相手として、メンバーの田淵智也(B)が熱狂的なthe pillowsファンでもあるUNISON SQUARE GARDENが出演。この日限りの多彩な演出で、集まったファンを楽しませた。

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

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先に登場したUNISON SQUARE GARDENのライブは、彼らがthe pillowsのトリビュートアルバム「ROCK AND SYMPATHY -tribute to the pillows-」でもカバーした「Fool on the planet」でスタート。双方のファンの熱気を一気に高めていく。さらに「サイレンインザスパイ」、イベントのタイトルにも用いられた「シューゲイザースピーカー」といった楽曲を鮮烈に鳴らす。斎藤宏介(Vo, G)は田淵を指して「朝から田淵くんが浮き足立っていますが(笑)、精一杯やろうと思います!」と意気込みを述べた。

UNISON SQUARE GARDEN(Photo by Viola Kam [V'z Twinkle])

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そんな斎藤の言葉通り、田淵がアグレッシブなプレイを見せた「ライドオンタイム」、さらに「蒙昧termination」が終わると、斎藤は次の楽曲について語り始める。彼らはかつてthe pillowsの山中さわお(Vo, G)から「田淵はピロウズのこと好きなわりに、全然影響受けてないよね(笑)」と言われたとのこと。これを受けて田淵が発奮し、この対バンのためにthe pillowsの影響を反映した新曲を作ったと説明してフロアを沸かせる。だが斎藤は「デモを聴かせてもらったとき『影響って言うか……パクリだよね?』ってなって(笑)。田淵に聞いたら『ピロウズの10曲ぐらいの要素が詰まってる』って言ってました」と苦笑いを浮かべた。

ピロウズのメンバーからも快諾されたと断りを入れて、彼らが演奏した曲のタイトルは「Runner's High Reprise」。ベースラインや鈴木貴雄(Dr)のドラミング、メロディに至るまで、さまざまな“ピロウズ要素”を詰め込んだこの曲を、オーディエンスは笑顔で腕を挙げつつ楽しむ。最後は「オトノバ中間試験」で華やかに締めくくった。

the pillows (Photo by Kugino Takahiro)

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続いて登場したthe pillowsのステージは「Xavier」から始まり、レアな選曲にフロアからはどよめきが起こる。さらに「Ritalin 202」「ノンフィクション」と2000年代の楽曲を連続で披露。「ノンフィクション」の曲中には、山中がこの日の選曲について「田淵くんに『何かリクエストはあるか』って聞いたら、大体11曲か12曲の尺なのにメールで20曲送ってきて(笑)。頭の3曲はすべて田淵くんのリクエストです」と明かし、オーディエンスを笑わせた。

その後も山中は「俺らも『ハイブリッド レインボウ』とか代表曲をやって、ユニゾンのファンにも気に入られたいのに」「次の曲も田淵くんのリクエストで、難しいわりに盛り上がらないコストパフォーマンスの悪い曲です(笑)」と毒づく。そんな言葉のあとで披露されたのは「HAPPY BIVOUAC」。どっしりとしたロックサウンドが会場に響き渡り、さらに「WALKIN' ON THE SPIRAL」「Funny Bunny」へと続いていく。「Funny Bunny」のサビではフロアから大合唱が起こり、山中は「ありがとう!」とその歌声に感謝を述べた。

次の曲は「日々のうた」。山中はこの曲を作った時期が、現在のUNISON SQUARE GARDENのメンバーと同じくらいの年齢だったことを明かし「この曲も田淵くんのリクエストです(笑)。たくさん曲を作って、聴いてくれる人がたくさんいる。そこに奇妙な友情があった、そのことを歌った曲です」と語った。双方のファンに語りかけるような演奏が終わると、イベントタイトルの由来となった「Swanky Street」へ。その後のメンバー紹介では佐藤シンイチロウ(Dr)と真鍋吉明(G)、サポートメンバーの有江嘉典(B)が、この日の会場のZepp DiverCity TOKYOなどについてのトークを展開し、フロアを和ませた。

the pillows (Photo by Kugino Takahiro)

the pillows (Photo by Kugino Takahiro)[拡大]

後半では、こちらも田淵のリクエストによる初期のナンバー「TOY DOLL」を演奏。山中は「ちょっとセクシャルハラスメント的な曲なんですよ(笑)」と話しつつ、ハンドマイクで官能的な歌詞を熱唱。サイケデリックなサウンドと合わせて、場内の空気を一変させた。ラストは「Locomotion, more! more!」をパフォーマンスし、熱狂のうちに本編が終了した。

アンコールの声に応え、先にステージへ現れた山中は「田淵の重すぎる愛に応えるべく(笑)、アンコールは一緒にやろうかなと」と紹介し、ステージへ佐藤と真鍋、そして田淵を呼び込んだ。大歓声に迎えられた4人が演奏したのは「Ride on shooting star」、そして先ほどの「Runner's High Reprise」へのお返しとばかりに「RUNNERS HIGH」。楽しそうに息の合ったパフォーマンスを披露したあと、山中は「サンキュー田淵! サンキューUNISON SQUARE GARDEN!」と感謝を述べ、田淵も嬉しそうな笑顔を浮かべた。

ダブルアンコールではthe pillowsが“代表曲”の「ハイブリッド レインボウ」を披露。山中は「ありがとう! いい夜だった」と挨拶し、メンバーとともにステージを去って行った。

なお、the pillowsは3月8日にニューアルバム「NOOK IN THE BRAIN」をリリースし、5月5日から全国ツアーを開催。UNISON SQUARE GARDENも4月21日よりツーマンツアー「fun time HOLIDAY 6」を行う。

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the pillows presents "Shoegazer speaker in swanky street"
2017年1月26日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

UNISON SQUARE GARDEN

01. Fool on the planet
02. サイレンインザスパイ
03. シューゲイザースピーカー
04. 桜のあと(all quartets lead to the?)
05. ライドオンタイム
06. 蒙昧termination
07. Runner's High Reprise
08. kid, I like quartet
09. シュガーソングとビターステップ
10. オトノバ中間試験

the pillows

01. Xavier
02. Ritalin 202
03. ノンフィクション
04. HAPPY BIVOUAC
05. WALKIN' ON THE SPIRAL
06. Funny Bunny
07. 日々のうた
08. Swanky Street
09. TOY DOLL
10. About A Rock'n'Roll Band
11. この世の果てまで
12. Locomotion, more! more!
<アンコール>
13. Ride on shooting star
14. RUNNERS HIGH
<ダブルアンコール>
15. ハイブリッド レインボウ

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