ライブタイトルは、佐々木亮介(Vo, G)が愛飲する日本酒・鬼ころしから取られたもの。ライブはそのタイトルに似つかわしく、激しい楽曲のみが演奏される一夜となった。オープニングを飾ったのは「鬼殺し」。駆けつけ一杯とばかりに鬼ころしを飲みながら登場した佐々木は、ギターを爆音でかき鳴らしフロアを煽り立てる。またHISAYO(B)は鋭い視線をたたえながらベースを弾き、渡邊一丘(Dr)も強烈なリズムを刻む。さらにサポートのアオキテツ(G)もメンバーに負けない豪気な演奏を披露。バンドは序盤からギアをトップに入れ、アグレッシブなナンバーを連続投下した。
またこの日は軽妙なギターリフで幕を開ける「Whisky Bon-Bon」や「酒と泪と男と女」のAFOC流カバーなど、お酒に関連したナンバーも盛り込まれ会場を大いに盛り上げる。かと思えば、佐々木が「飲めても飲めなくても大丈夫! ロックンロールがあるから」と叫び陽気な「Rock'N'Roll New School」をプレゼントする場面も。彼は「『鬼殺しナイト』ってマジで思い付き、ノリで言ったの。でもロックンロールに大事なのってノリ」と笑い、新曲「Dirty Pretty Carnival Night」をプレイするなど、新春一発目のライブにふさわしいサービス精神旺盛なパフォーマンスを繰り広げる。「Buffalo Dance」では渡邊が叩くギャロップのようなリズムに合わせて、フロントの3人も軽やかにステップを踏み、エネルギッシュなステージを展開した。
東京キネマ倶楽部というレトロな会場に似合う「Flyer's Waltz」のあとは、「Beer! Beer! Beer!」へ。オーディエンスのコールが響く中、勢いのままこの日3度目の「鬼殺し」になだれ込み本編は熱狂のうちに締めくくられた。
熱烈なアンコールに応えてサブステージに姿を見せた4人は、それぞれ2017年の抱負を語り、景気付けに鏡割りを敢行。樽の中に用意された鬼ころしを飲みながら、メインステージに戻ると、新曲「NEW TRIBE」でバンドの最新モードをアピールする。そして「ごちそうさま!」という佐々木の言葉を経て、「God Chinese Father」と「鬼殺し」が連続でフロアに叩き込まれた。メンバーは1時間半のライブ時間の中で濃密な空間を作り出し、爽快な余韻を残して初の「鬼殺しナイト」を終幕させた。
a flood of circle「鬼殺しナイト」
2017年1月9日 東京キネマ倶楽部 セットリスト
01. 鬼殺し
02. 泥水のメロディー
03. The Beautiful Monkeys
04. Whisky Bon-Bon
05. Rodeo Drive
06. ミッドナイト・サンシャイン
07. Sweet Home Battle Field
08. Black Eye Blues
09. 酒と泪と男と女~鬼殺し
10. Rock'N'Roll New School
11. 理由なき反抗(The Rebel Age)
12. Dirty Pretty Carnival Night
13. スカイウォーカー
14. Buffalo Dance
15. シーガル
16. Flyer's Waltz
17. Beer! Beer! Beer!~鬼殺し
<アンコール>
18. NEW TRIBE
19. God Chinese Father~鬼殺し
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