スペクラの赤い衝撃・上坂すみれ、国技館のド真ん中でおっぱいの魅力を理解

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上坂すみれのワンマンライブ「上坂すみれのひとり相撲2016~サイケデリック巡業~」が、12月23日に東京・両国国技館で開催された。

「上坂すみれのひとり相撲2016~サイケデリック巡業~」の様子。(撮影:鈴木健太、大杉明彦)

「上坂すみれのひとり相撲2016~サイケデリック巡業~」の様子。(撮影:鈴木健太、大杉明彦)

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JR両国駅前から見た両国国技館。

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開演前に行われた囲み取材の様子。(撮影:鈴木健太、大杉明彦)

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上坂すみれ 国技館ライブ記念の革ブロ座布団

上坂すみれ「上坂すみれ 国技館ライブ記念の革ブロ座布団」
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日本の国技・相撲の興行会場として明治42年に誕生し、昭和60年の新設により現在の建物となった両国国技館。今回のライブでは会場中央の土俵を囲う形でセンターステージ、通称“でべそ”が設置され、メインステージをはじめとするステージセットは両国国技館の格式高いムードを生かした和風のデザインに統一されていた。開演時刻になると、まずは実況の友部康志が登場し、上坂の音楽を手がけるキングレコードのプロデューサー・須藤孝太郎氏を解説者として呼び込む。須藤プロデューサーは「痛みに耐えてよくがんばってほしいですねえ」「時は来た。それだけです」「(上坂は)ドカベンで言う岩鬼のような悪急打ちが得意なタイプ」「おでんをツンツンしないでほしい。ツンツン感が出るとよくないので」「楽屋に大量の水素水……いやオカルトウォーターがあったので」といった不毛な発言を連発した。続いてメインステージの左右に設置された巨大モニターに上坂がスタンバイする楽屋の様子が中継され、実況レポーターの石原佑里子と山下由奈が上坂の様子を伝える。ライブ前の高揚感からズブロッカを一気飲みしてしまったという上坂は、座った目つきで手元の大きな紙に「須藤!! 一瞬で仕留めてやる!!」と書き殴っていた。

「上坂すみれのひとり相撲2016~サイケデリック巡業~」の様子。(撮影:鈴木健太、大杉明彦)

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真っ赤に染め上げられた両国国技館。(撮影:鈴木健太、大杉明彦)

真っ赤に染め上げられた両国国技館。(撮影:鈴木健太、大杉明彦)[拡大]

会場が暗転し、スクリーンに総合格闘技大会の“煽りV”を想起させる上坂の紹介映像が流れ、屈強なレスラーを従えた「スペースクラフトの赤い衝撃」上坂はマシンガンのような形をしたズブロッカを手に客席通路を通って中央のでべそステージへ。上坂はズブロッカをマイクに持ち替え土俵入り。リングアナ・ぼびぼびおによる「これより120分1本勝負を行います!」のアナウンスでライブはスタートした。1曲目の「パララックス・ビュー」から、でべそステージを囲む同志(上坂ファンの総称)たちの熱気は最高潮。場内は同志たちが照らすペンライトの灯りで真っ赤に染まった。続けて「Inner Urge」を歌った上坂は、「ズドラーストビチェ!(ロシア語で「こんにちは」の意)」と元気に挨拶。なじみのないアウェイの地、かつ大会場での公演ということで、ライブ開催前は尻込みする発言が多かった上坂だが、「駄々こねてりゃやんなくて済むんじゃね? とやさぐれた日々を送ってたんですけど、こんなに集まってくれてうれしいです」と自身を取り囲む同志たちにまんべんなく頭を下げた。そして「今日は長い間……短い間? ほどほどの時間ですけど、よろしくお願いします!」と告げると、ダンサー6人を引き連れてのパフォーマンスで「げんし、女子は、たいようだった。」など3曲を歌った。

火柱が上がるステージ。(撮影:鈴木健太、大杉明彦)

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エアリアルパフォーマンスの様子。(撮影:鈴木健太、大杉明彦)

エアリアルパフォーマンスの様子。(撮影:鈴木健太、大杉明彦)[拡大]

次のブロックは「恋する図形(cubic futurismo)」「テトリアシトリ」「繋がれ人、酔い痴れ人。」といったテクノ / ニューウェイブテイストの楽曲が並び、月の映像をバックにした「SUMIRE #propaganda」では、上坂がメインステージに設置された灯篭が並ぶ階段を上がり奥へと消えてゆく幻想的な演出が見られた。幕間の映像「かぐや姫」には声優仲間の杉田智和やライターのマフィア梶田、作家の祁答院慎が登場してのシュールな展開に。映像を挟んでのライブ後半戦は「閻魔大王に訊いてごらん」で幕を開け、火柱が上がったり、雪が降ったり、空中パフォーマンスのエアリアルを取り入れたりと、派手な演出によるパフォーマンスが繰り広げられた。上坂が再びステージを離れると、場内に拍子木の音が鳴り響き、まわしを巻いた「ドスコイダンサーズ」が入場。プロの行司による呼び込みを受けメインステージにスタンバイしたバンドメンバーは、インストで「サイケデリック純情」を奏でる。続いて呼び込まれた“横綱”上坂は、ここで新曲「サイケデリック巡業」を初披露した。セクシーすぎるダンサーたちにすっかり見惚れてしまったという上坂は「みんながおっぱいおっぱい言うのが理解できなかったけど、合点がいきました。これからは1日3回まで言ってもいいよ」と宣言すると、国技館に「おっぱい!」の怒号がこだました。

上坂すみれ(撮影:鈴木健太、大杉明彦)

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「次の曲はあのへんからスタートします」と場内左の升席エリアを指差すと、上坂は「我旗の元へと集いたまえ」を歌いながらトロッコに乗り込み客席通路を旋回し、バズーカを使って客席にサインボールを打ち込んだ。トロッコで客席後方まで移動した上坂は「みんな面白いTシャツをありがとうございます」と同志たちのファッションをチェック。「TrySailの誰が好きなんですか?」「さては内田真礼さんファンだな? 今日、控え室に1つの栗まんじゅうがあって、聞いてみたら真礼さんからの差し入れだそうです。真礼さん、栗まんじゅうをありがとう! メリー栗まんじゅうー!」「上智(大学)受けるんですか? 経営学部はリア充の集まりで……」など同志をひとしきりいじり倒したところで、同志から「誕生日おめでとう!」と声をかけられた上坂は「あー忘れてた。25歳になりました。ゆくゆくは……何するんだろ。ミサイル飛ばす? ミサイルを飛ばせるような25歳を目指してがんばります」と投げやりに抱負を語った。

「上坂すみれのひとり相撲2016~サイケデリック巡業~」の様子。(撮影:鈴木健太、大杉明彦)

「上坂すみれのひとり相撲2016~サイケデリック巡業~」の様子。(撮影:鈴木健太、大杉明彦)[拡大]

その間にメインステージにはテルミンが1台用意され、ザ・プーチンズとのコラボレーションで制作された「文豪でGO!」のテルミンパートを上坂が自ら演奏することに。チューニング時にはこのためだけに来たというザ・プーチンズの街角マチコがステージに上がり、上坂は万全の状態でテルミンサウンドを国技館に響かせた。ラストの「革命的ブロードウェイ主義者同盟」ではドスコイダンサーズも登場し、「Ура!」(ウラー / ロシア語で「万歳」の意)のかけ声でフィニッシュを迎えた。“ひとり相撲”としての軍配は「上手投げ」で上坂の勝利となったが、スクリーンには「物言いが入りましたため、取り直しが検討されております」の文字が浮かび、同志たちは「取り直し!」コールを上げる。これを受け、上坂はサンタクロースのコスプレで登場すると、テレビアニメ「この美術部には問題がある!」最終話のエンディングテーマを披露した。「今来たばっかりー! そこをなんとかー! 私も今来たばっかり感あるけど、今何時ですかね? あっ、押してるわ」と別れを惜しみつつ、最後に女性ダンサーやドスコイダンサーズ、エアリアルダンサーも交えてデビュー曲「七つの海よりキミの海」をパフォーマンス。お決まりの「生産! 団結! 反抑圧!」コールで締めくくり、上坂は改めて25歳の抱負を口にしようとするが、「25歳も……なんにしよう」と困ってしまう。同志たちの声援を受け「わかりました。スペシャルエディションで」と意を決した上坂は「25歳も本当はかわいいって言われたーい!」と叫んだが、即座に「恥ずかしい! 言うんじゃなかった! 解散! 撤収!」と頬を赤らめてステージをあとにした。

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また、この日の“取り直し”アンコールでは、彼女にとって初の冠テレビ番組「上坂すみれのやばい○○」が2017年4月よりオンエアされることが発表された。放送局や正式な放送開始日時など、詳細は追ってアナウンスされる。

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上坂すみれのひとり相撲2016~サイケデリック巡業~
2016年12月23日 両国国技館 セットリスト

01. パララックス・ビュー
02. Inner Urge
03. キャラメル桃ジャム120%
04. げんし、女子は、たいようだった。
05. すみれコード
06. 恋する図形(cubic futurismo)
07. テトリアシトリ
08. 繋がれ人、酔い痴れ人。
09. SUMIRE #propaganda
10. 閻魔大王に訊いてごらん
11. 冥界通信~慕情編~
12. FLYERS
13. 罪と罰 -Sweet Inferno-
14. サイケデリック純情(band inst)
15. サイケデリック巡業
16. 我旗の元へと集いたまえ
17. 来たれ!暁の同志
18. 文豪でGO!
19. ▽をつければかわいかろう(※▽は白抜きハートマークが正式表記)
20. 革命的ブロードウェイ主義者同盟
<アンコール>
21. ココロ*パレット
22. 七つの海よりキミの海

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※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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