1996年に結成され、今年20周年を迎えたアジカン。11月には代表作である2ndアルバム「ソルファ」の再レコーディングバージョンを発表するなど、ライブ以外にもさまざまな形でアニバーサリーイヤーを盛り上げている。そんな節目を飾るツアーの初日公演には多くのファンが足を運び、約3時間におよんだ濃密なパフォーマンスを堪能した。
セットリストは「ソルファ」収録曲はもちろんのこと、新旧の楽曲を満遍なく織り交ぜたオールタイムベスト的な充実した構成に。中には後藤正文(Vo, G)が「赤面するくらい懐かしい曲」と語る初期曲なども披露され、オーディエンスを驚かせた。またバンドは曲に合わせて作られた映像や歌詞を効果的に見せる演出なども盛り込み、自分たちの歴史を彩ってきた楽曲を新鮮な形でパフォーマンス。アジカン節とも言える疾走感のある楽曲は貫禄を見せつつもエモーショナルに、ミディアムテンポのナンバーは丁寧に息を合わせながら奏でる。サポートの下村亮介(
後藤は「最近ライブ前は緊張しないことが多いんだけど、(今回は)20周年ってことで『うわあ』って思って。集まってる人は敵じゃないし、仲間みたいなもんだけど、ちょっとでもいいところを見せたいんだよね」と胸の内を吐露。そして、リーダーでもある喜多建介(G)が「せっかくの20周年だから楽しくハッピーなツアーにしようよ」といった内容のメールを送ってきたことを明かし、緊張しながらも楽しんでいることを匂わせる。それはメンバー全員が共通して抱いている思いのようで、巨大なディスプレイに映る表情は笑顔ばかり。後藤はメンバーを代表して何度もファンに向かって「ありがとう」と感謝の言葉を口にし、温かく幸せな空気が場内に漂う。終盤では後藤が自らのパーマをかけたヘアスタイルをネタに、「今日『やっちゃってるな』って思った人いるでしょ? 髪の毛も盛り上がってるんだね、20周年ってことで」と観客を笑わせる場面もあった。
なおツアーはこのあと、兵庫・ワールド記念ホール、愛知・日本ガイシホール、東京・日本武道館で展開され、1月14日の福岡・福岡国際センターでファイナルを迎える。
ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2016-2017「20th Anniversary Live」(※終了分は割愛)
2016年12月22日(木)兵庫県 ワールド記念ホール
2016年12月23日(金・祝)兵庫県 ワールド記念ホール
2016年12月27日(火)愛知県 日本ガイシホール
2017年1月10日(火)東京都 日本武道館
2017年1月11日(水)東京都 日本武道館
2017年1月14日(土)福岡県 福岡国際センター
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さっくん @S_kyh
アジカン20周年ツアー開幕、キャリア総括3時間ライブで観客魅了 - 音楽ナタリー https://t.co/BC8tTDCivP