これはReiが9月に3rdミニアルバム「ORB」をリリースしたことを記念して行われたもの。満員の観客が迎える中、ステージに登場したReiとサポートの片山タカズミ(Dr)、玉木正太郎(B)はオリエンタルなギターリフが印象的なミニアルバムのオープニングナンバー「Pay Day」でライブをスタートさせる。そのままドライブ感のある「my mama」でフロアを揺らすと、Reiは「Black Cat」でシャウトし、「Love Sick」でサンバホイッスルを吹き鳴らすなどアグレッシブなパフォーマンスでオーディエンスを楽しませた。
続くブロックではサポートのgomes(Key)とReiの2人で「Cinnamon Girl」「eutopia」「The Day」が届けられる。温かなランプが照らす中、gomesによるキーボードとReiの奏でるアコースティックギターの音色が息ぴったりに重なり合っていた。gomesがはけ、再度片山と玉木を迎えたReiはスモークが焚かれる中、インストゥルメンタル「POMELO」をじっくりと演奏したのち、「Long Way to Go」でダイナミックな歌声を披露して観客を引き付けた。
赤い照明に照らされた「JUMP」でReiはステージ前方でキレのあるギターソロを響かせたかと思うと、ジャンプしながら軽快なギターカッティングを鳴らす。ロカビリー調の「Route 246」にて陽気なアンサンブルでオーディエンスのダンスを誘った3人は、「OCD」では自由にセッションを繰り広げて観客を魅了。「そろそろ果物の曲にいきましょうか?」というReiの言葉から、大歓声の中「BLACK BANANA」が披露されると、オーディエンスも自由に体を揺らしたり、声を上げたりとライブを楽しんでいた。またReiがギターを弾きながら「バトルバトルバトル!」と声を上げたシーンでは、片山と玉木が白熱したプレイを披露。Reiも負けじと堂々としたギターソロを響かせる。そのままの熱量でなだれ込んだラストナンバー「COCOA」でReiがキュートにシャウトすると、3人は一斉に音を鳴らしてステージを降りた。
アンコールでは会場に雨音や足音、ドアが開く音などが流れる中、Reiと玉木の2人がノスタルジックなインストゥルメンタル「Polpetta」を演奏。乗り物の走行音が流れたのを合図に、2人はカントリー調の「We」で柔らかな音を奏でた。片山が姿を見せたのち、Reiは「今日は皆さん、お越しいただきありがとうございます」と観客に感謝の意を表す。さらに自身について「ブルーズとか60年代の音楽とか、そういうジャンルでラベルを付けられることが苦しかった」と明かし、「『ORB』では人の目を気にせずジャンルに捉われずに、自由に気楽に聴いてもらえるような音楽を作りました。『音楽って自由なんだよ』って伝えられたら」と最新作「ORB」に込めた思いを語る。
また「1つ夢が叶った」とこの日のWWW公演を振り返った彼女の「『ずっとがんばり続けてたら今日のような素敵な日を迎えることができる。だから私は走り続けるんだ』っていうメッセージを込めた曲を」という紹介から、3人はライブの最後に「Keep On Driving」を演奏。軽快なサウンドに乗せて、Reiの力強く温かな歌声が広がった。3人がはけたあとも鳴り止まない拍手に、Reiは再びステージに登場。「ありがとうございました。次(のライブに)、来てください」と笑顔を見せていた。
Rei「Rei Release Live『ORB』」2016年12月9日 WWW セットリスト
01. Pay Day
02. my mama
03. Black Cat
04. Love Sick
05. Oo-Long-Cha
06. Cinnamon Girl
07. eutopia
08. The Day
09. POMELO
10. Long Way to Go
11. JUMP
12. Route 246
13. OCD
14. BLACK BANANA
15. COCOA
<アンコール>
16. Polpetta
17. We
18. Keep On Driving
リンク
- Rei (@guita_rei) | Twitter
- Rei OFFICIAL WEBSITE
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ぽち a.k.a. JJI(ジェイ・ジェイ・アイ) @gonnosukezaka
Rei、観客と自由に楽しんだWWWワンマン「だから私は走り続けるんだ」 - 音楽ナタリー https://t.co/mHSaGtLUid