Amelie、O-WESTでファンと約束「次はクアトロで会いましょう！」

Amelieが11月30日に東京・TSUTAYA O-WESTで東名阪ツアー「Amelie『君が為に鐘は鳴る / さよならバイバイ』Release Tour 2016」の最終公演を開催した。

このツアーは彼女たちが9月に両A面シングル「君が為に鐘は鳴る / さよならバイバイ」を発売したことを記念して行われた。mick（Vo, G, Piano）は「ようこそみんな！ マジで、今日また1つ夢を叶えることができて幸せ！」と声を上げたあと、ファンとメンバーに向けて「楽しむ準備はできてますか？」と確認。彼女の朗らかなキーボードの音色から「honey」を披露したバンドは、序盤から熱いパフォーマンスで会場の温度を高めていく。

mickがステージ前方で観客を煽った「GuruGuru」、あっきー（B, Cho）、直人（G, Cho）、アサケン（Dr, Cho）が向き合って強靭なビートを刻んだ「アネモネ」を経て、mickは「みんなで作って、みんなで楽しんで、もっともっとヤバい夜にしたい！」と叫ぶ。彼女が「懐かしい曲を」と説明した2013年発表の自主制作盤のナンバー「リリィ」では、4人がステージを駆け回るような激しい演奏でさらにファンを盛り上げた。

初めてライブハウスでライブを観たのはO-WESTで約10年前に行われたガガガSPとムラマサ☆のツーマンライブだと明かしたmickは、制服をリュックに詰め込んでライブを観ていたことを懐かしそうに話す。そして「いろんなライブをここで観て育って、絶対いつかワンマンやるぞって思ってた。今日夢がかなったんですよ。どうもありがとう！」とファンに感謝を伝える。彼女たちはmickがアコースティックギターを演奏する「手をつないだ」や新曲「タイムライン」など情感あふれるナンバーを続けてファンを魅了。「手紙」ではオーディエンスのみの合唱が響き、彼女は思わず「すごい」と声を漏らした。

mickが「こっから飛ばしていくけどいけますか！」と声を上げたことをきっかけに、フロアは再度ヒートアップ。不穏なキーボードの音色が響いた「parade」、アッパーチューン「さよならバイバイ」で観客は拳を力強く突き上げていく。「ツアーファイナルだけど、終わりじゃなくて始まりだと思ってやってきました！」というmickの言葉から「君が為に鐘は鳴る」がドライブ感のある演奏で届けられたあと、彼女は「もっともっといけますか渋谷！ かかってこいやー!!」とシャウト。「メグリメグル」でmickが熱のこもった歌声を響かせる後ろでは、直人とあっきーが向かい合ってグルーヴィなアンサンブルを紡いだ。

ラスト1曲を残してmickは、少し躊躇しつつも「今日、チケットを売り切ることができなかった。今まではギリギリでソールドアウトできてたんだよ」と明かす。そして「ソールドアウトするのが正義だと思ってたし、ステージに立つまでビビッてた。だけどいろんな人がかけてくれた言葉や協力してくれたことにすごく愛を感じてうれしかった」と語る。フロアを見渡した彼女は「それでもこんなにいっぱい来てくれてうれしい。でもね、今度はO-WESTよりもっと大きな箱を売り切るって気持ちでやってくのでついてきてください！ 大切な人、1人ひとりを思い浮かべながら、大切なみんなに捧げます」と述べ、スポットライトを浴びてギターを弾きながら「ヒーロー」を歌唱。観客の大歓声と拍手が起こる中本編を終了させた。

アンコールでバンドは1月11日に1stミニアルバム「ドラマチック」を発売することを発表。さらにこれに伴う全国ツアーの最終公演が5月19日に東京・渋谷CLUB QUATTROで行われることが明かされると、フロアから歓喜の声が上がる。彼女は「ヤバいね、クアトロ。今度は売り切るぞ！ みんな来いよ！」と力強く宣言した。そして4人はミニアルバムの表題曲「ドラマチック」を一足早くお披露目したのち、ラストナンバーとして「monster」をじっくりと聴かせるように届けていく。最後にmickはファンに向けて「みんなマジでありがとう！ 次はクアトロで会いましょう！」と呼びかけていた。