新曲も続々披露、lovefilmの1stツアーファイナルは「東京で一番ステキな夜」に

lovefilmが11月23日に東京・UNITにて東名阪ツアー「lovefilm 1st tour “livefilm”」の最終公演を行った。

8月にリリースした1stアルバム「lovefilm」を携えてバンド初のツアーを回ってきたlovefilm。石毛輝（Vo, G, Programming）の「一緒に楽しんでいこうぜ！ 東京で一番ステキな夜を」という挨拶から、バンドは「Vomit」でライブをスタートさせた。石毛は観客のすぐそばまで身を乗り出しアグレッシブに演奏を届け、早々にシンガロングを巻き起していく。「Alien」「Honey Bee」と疾走感あるナンバーが連投されるとフロアは徐々に熱気を帯びていき、「Don't Cry」では江夏詩織（Vo, G, Syn）の激しいシャウトにひときわ大きな歓声が上がった。

ライブ中盤には怒涛のように新曲が投下される。浮遊感あるギターの音色と打ち込みサウンドが響き渡った「Ghost Dance」や、江夏の伸びやかな歌声とどこか切ないメロディが印象的な「Capricorn」でオーディエンスを揺らしたあと、バンドは1stツアーを振り返るMCを展開する。岡本伸明（B, Syn）は「やっぱり東京で演奏してると帰ってきた感じするな。初めてのワンマンうれしいよね！」と笑顔。石毛は「（観客と）お互いに探り合ってる感じ、たまらないよね。付き合いたてのカップルみたいな（笑）」と話して笑いを誘う。江夏は観客の「フェスで印象に残ったライブは？」という問いに「ロッキン（『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』）は会場が地元なんですよ。あとは『MONSTER baSH』。うどんがめっちゃおいしかった！」と答え場内を和ませた。

石毛と江夏の掛け合うようなボーカルが響く「Holy Wonder」を経て、本編最後に届けられたのは「Hours」。3人はサポートの福田洋子（Dr）と共に一糸乱れぬプレイで観客を魅了し、ステージをあとにした。

アンコールを受けて再登場した石毛は「我々lovefilm、ドラムが脱退してツアーも不安だったんですけど」と高橋昌志（Dr）の脱退について言及。続けて「洋子さんに助けていただいてライブもできて、こうやってみんなが見に来てくれてうれしいし感謝してます」と感謝を述べる。そして「これからもいい曲を作っていいライブをするっていう至極当たり前のことを、誰よりもカッコよくやっていきたいと思うのでよろしくお願いします」と力強く宣言すると、場内は温かい拍手に包まれた。最後に4人は江夏による曲紹介から「Kiss」を披露。すべての演奏を終えると「来年はもっと（ライブ）やろうね」「今日が一番いいライブだった」と顔を見合わせ、笑顔で1stツアーの幕を閉じた。

lovefilm「1st tour “live film”」
2016年11月23日 UNIT セットリスト

01. Vomit
02. Alien
03. Honey Bee
04. Don't Cry
05. Goodbye,Goodnight
06. Old Days
07. Our Dawn
08. Ghost Dance
09. Melancholy
10. Capricorn
11. Beautiful End
12. Holy Wonder
13. Hours
＜アンコール＞
14. Kiss

※記事初出時、アーティスト名の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。