「HMV "station" presents『Take the BULLET TRAIN~8号車で行こう~』」は彼らが10月に発表した2ndアルバム「Dramatic Seven」のリリースを記念して行われた、全国5都市を回るツアー。公演は「新規ご乗車大歓迎!」をキーワードに実施され、公演の中でカイが「初めて体験する人に見せたい、超特急らしいライブ」と語った通り、8号車(超特急ファンの総称)に人気の高いカップリング曲やコールが盛り上がるライブ定番曲などさまざまなナンバーが新旧を問わず披露された。
超特急はこのツアーで、過去に着用していた衣装を日替わりで“復刻”させており、最終公演では2015年の春に開催された東名阪ツアー「BULLET TRAIN ONEMAN SHOW SPRING HALL TOUR2015 “20億分のLINK 僕らのRING”」で着ていた特攻服風の衣装でステージに上がった。強い逆光に照らされる舞台に7つの人影が現れ、1曲目の「Seventh Heaven」のイントロとともにメンバーの姿があらわになると、8号車は割れんばかりの声を上げる。7人は冒頭からエンジン全開で、ダンサーはキレのある動きで躍動。コーイチとタカシは「愛、愛、愛、愛!」と叫びのような歌声を響かせた。「Superstar」ではユーキが「ツアーファイナル、最高のライブにしていきましょう!」と呼びかけ、カイは自己紹介パートで投げキスをして歓声を誘う。続く「Secret Express」ではタクヤが胸の前で作ったハートをフロアに向けて飛ばしてみせ、8号車が7人の名前をコールするパートではユースケが“恋ダンス”を踊ってにっこりと笑顔を浮かべた。
リョウガが今回のツアーのコンセプトを説明した最初のMCののち、イメージカラーが赤のユーキと黄色のユースケからなる“ケチャマス(ケチャップ&マスタード)”コンビがその場で考案した「ホットドッグ!」のコール&レスポンスで会場がざわめきと笑いに包まれると、7人は「Drive on week」「Kiss Me Baby」とライブ定番曲を連投してオーディエンスの熱気をさらに引き上げていく。「Kiss Me Baby」では「ほら、こっちへおいで……Kiss Me Baby」と曲紹介したセンターのユーキやリョウガが艶っぽい仕草と視線で8号車を魅了した。
またライブ中盤に設けられたのは、くじ引きで2曲の披露楽曲を決めるコーナー。リハーサルなしのガチンコでパフォーマンスに臨むことを説明したカイは「ひさびさにやる曲が出ちゃったらボロボロな姿を見せることになっちゃうから……本当に温かい目で見守ってください!」と事前に8号車へ呼びかけた。1つめに選ばれたのは最新シングル曲の「Yell」で、7人は自信に満ちた振る舞いでこの曲を届ける。しかし、次にカイが引いたのはひさびさの披露となる「Rush Hour」。タカシは「前やったのがいつだか、もうわからん!」と悲鳴を上げ、最初の位置取りがわからないコーイチは6人の様子を窺おうとしてユーキに「せこイチ!」と非難される。パフォーマンス中も振りや立ち位置を忘れたメンバーの「あああー!」という叫びがステージ上で飛び交い、自身の歌唱パートを飛ばしたコーイチは「やっちゃったー!」と絶叫。ユースケは唯一完璧な振りで踊っていたが、最後のポジショニングをオリジナルの振りとは別の形で覚えていたタクヤに“正解”の立ち位置から押し退けられ「ねえ待ってよ、いま完璧だったのに! 急にタクヤくんがー!!」と肩を落としていた。
「refrain」でコーイチが感情を強く込めた豊かな歌声を響かせると、ライブはラストスパートへ。ハードなヒップホップナンバー「Turn Up」で7人は肩章を振り乱し、スカートを翻しながらワイルドに体を弾ませる。続く「Pretty Girl」では一転、タカシの優しい歌声と微笑みをたたえながら体を動かすダンサーの振る舞いに、会場に笑顔が広がっていった。タクヤが力強くフロアを煽った「Shake body[Yoyogi National Gymnasium ver.]」では、7人の熱気あふれるダンスに呼応するように8号車が大きなコールを飛ばし、盛り上がりは最高潮に。本編ラストの「fanfare」ではリョウガの「ラストはこの曲。皆さん一緒に!」という呼びかけにオーディエンスが大合唱で応え、カイは「Clap! clap!」と叫んで8号車を1つにまとめ上げる。7人は最後まで息の合ったパフォーマンスで観客を圧倒。曲を終えると、リョウガはこの日の公演が12月に行われるアリーナツアー前最後のライブであることを8号車に伝え「今日のライブで年末のアリーナツアーが怖くなくなり、自信が持てました」と思いを語る。また「こういうとき、なんて言ったらいいの? ロマンチストのタカシ!」とリョウガから振られたタカシは「ライブがない時間もずっと、同じ空の下にいるから……困ったときは超特急を思い出して?」と優しくファンに語りかけ、リョウガから「これが“最後尾(7号車)”のお仕事ですよ!」と絶賛されていた。
8号車の大きな「超特急!」コールを受けてスタートしたアンコールでは「Dramatic Seven」からコーイチのモチーフ曲「ライオンライフ」とリョウガのモチーフ曲「超えてアバンチュール」が披露された。7人が獣のような猛々しい振りと子猫のようなキュートな振りをスピーディに行き来する「ライオンライフ」では、甘い声で歌うコーイチが見せた猫の手の手招きポーズに8号車は悲鳴のような歓声を上げる。“2次元愛”を歌う「超えてアバンチュール」ではリョウガが冒頭で「届けるぜ。地獄を支配した極上の音をな!」と「モンスターストライク」のキャラクター・サタンのセリフを絶叫。曲中にダンサーがアニメの名ゼリフを次々に叫ぶパートでは、アンカーのユースケが「8号車―!」と歌詞をアレンジして熱狂に拍車をかけた。7人は振り切れたテンションで一気にアンコールを駆け抜け、全15曲のパフォーマンスを終える。メンバーは大きく肩で息をしながらもしっかりと8号車に向き合い、タクヤは「アリーナツアーへと続くライブができたと思います。今日の皆さんの笑顔、とても素敵でした」とオーディエンスに伝えた。彼は最後に「僕たちは年末……さらにその先へ向かって、突っ走っていきます! 皆さん、最後尾で付いてきてください。最高の時間をありがとうございました!」とメンバーを代表して挨拶。7人は深く長い礼でオーディエンスに感謝を伝え、ツアーの幕を下ろした。
HMV "station" presents「Take the BULLET TRAIN~8号車で行こう~」
2016年11月15日 豊洲PIT セットリスト
01. Seventh Heaven
02. Superstar
03. Secret Express
04. Drive on week
05. Kiss Me Baby
06. Yell
07. Rush Hour
08. No More Cry [3rd Anniversary Special!!!!!!!!ver.]
09. refrain
10. Turn Up
11. Pretty Girl
12. Shake body[Yoyogi National Gymnasium ver.]
13. fanfare
<アンコール>
14. ライオンライフ
15. 超えてアバンチュール
超特急「BULLET TRAIN CHRISTMAS ONEMAN SHOW 2016 愛す。in Wonder Land」
2016年12月17日(土)兵庫県 ワールド記念ホール
2016年12月24日(土)東京都 国立代々木競技場第一体育館
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わしの初豊洲PITはドラセブのツアーか、、、、、、
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