coldrain、リクエストツアー締めくくる“2016年で最高の1日”にKoieも

coldrainが11月1日に東京・新木場STUDIO COASTにて東名阪ツアー「SETLIST ELECTION TOUR 2016」の最終公演を行った。

このツアーはファン投票を元にセットリストを構築するというもの。昨年の同公演のステージでMasato（Vo）が「来年もやる！」と意気込んだことをきっかけに、今年も行うことになった。

開演時間になるとステージが明るくなり、紗幕の後ろでバンドが演奏を始める。そしてMasatoの「新木場ー！」という咆哮を合図に幕が落ち、バンドの演奏は「Runaway」へとなだれ込んだ。続けてY.K.C（G）のリフから始まる「To Be Alive」をドロップすれば、フロアにはこの日最初のウォールオブデスが発生。さらにMasatoが「まだまだ行けるよな？ 揺らせ！ 揺らせ！ かかってこいよ！」と焚き付けてから「No Escape」を投下すると、ファンはその言葉通り、ジャンプを繰り返し会場を揺らして盛り上がった。

4曲を一気に畳みかけたところでとMasatoは「今日は燃えるな」とつぶやく。続けて「覚悟はできてますか？ お前らは今日、2016年で最高の1日を過ごすことになる！」と宣言してライブを再開させた。

バンドはその後も、人気曲を連投して場内の温度を引き上げ続ける。「24-7」ではKatsuma（Dr）のパワフルなドラミングにあわせてファンがジャンプを繰り返し、「The Maze」ではゲストボーカルのパートをファンが盛大なシンガロングで歌唱した。

ミディアムチューン「A Tragic Instinct」で場内をクールダウンさせたのち、Masatoは「みんなに曲を選んでもらってセットリストを考えるのはすげー難しいんだけど、去年やってやりがいを感じたので、今年もこのツアーをやってます」とこのコンセプトツアーについて語る。また新旧の楽曲で熱狂するオーディエンスを見渡し、感慨深そうに「9年前にこのバンドを始めたとき『激しくてうるさくて、叫んでてよくわかんない』ってバカにされてました。でも9年後には、4回目のSTUDIO COASTを埋めることができてます。『ラウドロック』っていうジャンルが生まれてます！」と熱く語った。

RxYxO（B）、Katsumaがはけ、ステージにはMasato、アコースティックギターを手にしたY.K.CとSugi（G）の3人が残る。椅子に腰掛けたMasatoは「すっげー楽しいです。やってよかった」と笑顔を見せ、「いつかアルバム再現ライブとか、オーケストラバックとか、武道館公演とかやってみたい」と今後の展望を述べる。さらに「まずは名古屋でフェスをやるんで」と語り、続けて実現に向けて走り始めていることを明かすと、ファンは歓声をあげて喜んだ。そして3人はアコースティック編成で「Miss you」「8AM」としっとりと届ける。優しい音色とMasatoの伸びやかなボーカルに、ファンはじっと耳を傾けていた。

盛大なシンガロングから始まった「The Story」でライブは終盤戦へ。「Six Feet Under」ではY.K.Cがギターソロを炸裂させ、「Adrenaline」ではイントロでSugiがヘヴィなリフを投下。ダンサブルな「Rescue Me」でさらにファンを踊らせた5人は、ラストナンバー「The Revelation」でゲストボーカリトとしてCrossfaithのKoie（Vo）を呼び込む。MasatoとKoieのシャウトの掛け合いが場内を熱狂させて、本編は締めくくられた。

アンコールで再びステージに姿を現した彼らは「もっと飛ばしていきますか！」とのMasatoの言葉を合図に、「Behind the Curtain」「Aware And Awake」「Evolve」とキラーチューンをさらに投下して、オーディエンスを熱狂の渦に巻き込む。場内を熱気で満たすと「忘れられない1日になりました！」とMasatoが満足げな表情を浮かべ、バンドは「Final Destination」をドロップ。Masatoはステージに倒れこんで歌唱したかと思えば、最後にはフロアへダイブし、大盛り上がりのうちに東名阪ツアー「SETLIST ELECTION TOUR 2016」の幕を下ろした。