「WIRE」今年も大盛況!1万3000人が横アリを揺らす

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石野卓球がオーガナイザーを務める国内最大の屋内レイヴイベント「WIRE09」が8月29日に横浜アリーナで開催。総勢29組のアーティストが出演し、計1万3000人の観客とともに1日限りのパーティを大いに楽しんだ。

石野卓球(写真:北岡一浩)

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DJ TASAKA(写真:北岡一浩)

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KEN ISHII(写真:成瀬正規)

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田中フミヤ(写真:成瀬正規)

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会場は今年も1Fのメインフロア、2Fのセカンドフロア、4Fのサードエリアの3エリアで構成。さらにメインフロアにはDJが登場するWESTSTAGEと、ライブアクトが中心となるEASTSTAGEが設置され、転換時間を挟むことなくスムーズに音を楽しめる空間が演出された。

開場時間の18時にメインフロア・WESTSTAGEに姿を見せたのはクリスチャン・スミス。アッパーな曲を立て続けにスピンし、続々と入場してくるオーディエンスに火を点ける。続いてEASTSTAGEではMODERATがライブを披露。MODESELECTORとAPPARATというそれぞれ個々の活動でもテクノシーンを盛り上げているアーティストの合体ユニットとあり、期待感を持って迎えた観客の前で、3台のラップトップとザシャ・リンのボーカルが紡ぎだす浮遊感のあるサウンドを聴かせてくれた。

MODERATの後にはDJ TASAKAが新譜「Soul Crap」からの楽曲も織り交ぜながらギミックにあふれたDJプレイを見せつける。そして初出演のギー・ボラット、常連組エレン・エイリアン、ライブアクトのガブリエル・アナンダなどのステージを挟んで、石野卓球のステージに突入。満員となったメインフロアにそびえ立つWESTSTAGEを見上げながら狂乱状態で踊りまくるオーディエンスを、キラーチューンを連発して煽る卓球。当日がマイケル・ジャクソンの誕生日だったことから、卓球が「BEAT IT」のイントロをかけると、VJを務めたDEVICEGIRLSが即興でスクリーンに「HAPPY BIRTHDAY!」と表示する粋な演出も挟みつつ、70分のDJセットはあっという間に過ぎていった。

一方セカンドフロアでは、19時のオープンと同時にイェンス・ツィマーマンが貫禄あるプレイで会場をあたためた後、ナポリから来たジョセフ・カプリアティのDJ、BEROSHIMAのライブセット、ヘイコ・ラウのミニマルなプレイ、SCHWEFELGELBのフリーキーなライブなどが継ぎ目なく披露されていく。

またサードエリアではagraphmetalmouse、Toby & Language feat.Kaoriらがライブを行ったほか、宇宙旅行中の哲人ジェフ・ミルズが衛星生中継で登場。NASAの宇宙船コントロールルームを模したようなステージでは、彼の主宰レーベル「Axis」のロゴが入った白衣に身を包んだオペレーター6人がジェフのプレイをサポートするためにせわしなく作業を行う。宇宙から届けられる乱れがちな画像が無事に表示された際には、オペレーターのみならずフロアからも拍手が沸いた。そしてジェフが大気圏の向こうから繰り広げたプレイはぴったり2時間のロングセットに。その間会場に押し寄せる観客の波はとどまることを知らず、入場規制がかけられるほどになった。ジェフ・ミルズが東京に帰還するのは2010年1月1日0時0分1秒。そのとき何が起こるのか、続報に注目しておこう。

メインフロアの後半戦はEAST STAGE、HARDFLOORのアシッド感満載のライブからスタート。さらに今年でデビュー15周年を迎えるKEN ISHIIのDJが続き、DUSTY KIDが毒を感じさせるドラッギーなライブで観客の目を覚まさせ、ヨリス・ボーンが深い時間に突入したフロアを揺らす。

セカンドフロアでもPOPOF、マット・ジョン、マーク・ブルームらのDJプレイや2000 AND ONEのライブなどが続々と披露され、たびたび入場規制が行われるほど。ラストに登場した“テクノ番長”田中フミヤのプレイが観られず、くやしがる観客も多く目についた。

そしてメインフロアではレン・ファキが昨年同様素晴らしいプレイを見せつけ、トリを務めるクリス・リービンにバトンタッチ。この時点ですでに時刻は朝6時を超えていたが、比較的遅めのBPMで鳴らされるミニマルテクノに没頭するオーディエンスが続出し、最後まで大盛り上がりに。やがてメインフロア中央に浮かぶスクリーンに映し出された「WIRE10 SEE YOU NEXT YEAR」の文字とともに、今年のWIREも無事閉幕を迎えた。

この日の模様は後日MUSIC ON! TVにて放送されることが決定。現在M-ON! オフィシャルサイト内特設ページでは、番組でオンエアしてほしいアーティストの投票を受け付けている。応募は9月11日24時までとなっているので、観たいアーティストがいる人は忘れずアクセスしておこう。

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音楽ナタリー @natalie_mu

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