福原充則の脚本を劇団鹿殺しの丸尾丸一郎が演出した本作は、「死者との決別」を題材にした作品。1年前に自ら命を絶ち幽霊となった女子高生が、墓の近くで授業をサボっている友人たちの行った怪しい儀式によって生き返り、そこから展開される物語が描かれる。乃木坂からは伊藤純奈、伊藤万理華、井上小百合、斉藤優里、新内眞衣、鈴木絢音、能條愛未、樋口日奈の8人が出演し、女子高生を演じる。
初演の前には囲み取材と公開ゲネプロが行われた。意気込みを問われた斉藤優里は「生と死という重いテーマを扱いますが、コントラストをつけて演じられるよう、エネルギッシュにがんばります!」とコメント。樋口は「アイドルというより女優さんとして臨みたい。観に来てくれた方に『樋口日奈はいなかった』と言ってもらえるくらい、“役の服”を着てがんばります」と力強く語った。
自ら命を絶つ女子高生・日野を演じる伊藤万理華は自身の役について「死後の世界はわからないから『どう表現しよう』と悩みましたが、演出家さんに『わからないからこそ自由にできる』と言われ、肩の荷が下りました。私なりに、ユーモラスに幽霊の世界を見せていけると思います」と思いを語る。「稽古で苦労したことは?」と報道陣に問われると、樋口は仲間どうしで大騒ぎをするシーンを挙げ「普段の乃木坂の活動では1つひとつの動きを丁寧にしてしまうから、何も気にせずに騒ぐようなシーンは難しかったです。“乃木坂らしさ”を捨てるのが大変でした」と語る。井上は「純奈なんかは、普段のアイドル活動では絶対に言えないようなセリフを言う場面があるんです」と明かし「本番では笑わないように気を付けようと思います」と笑顔を浮かべた。
また会見では、最年長の新内が女子高生役への戸惑いを漏らす場面も。「女子高生になるの、7年ぶりくらいなんですよ……。高校生らしい“わちゃわちゃ感”がどうしても足りなくて演出家さんに怒られたりしたので、最近はずっと女子高生の動画を観ていました」と語り、ほかのメンバーから「怖いよ!」と笑われる。彼女のセーラー服姿について、伊藤純奈は「たまに“おばさん感”が垣間見えます」と手厳しいコメント。伊藤純奈と同じ現役高校生の鈴木は「今どきな感じはしないけど、そういう女子高生もいるからアリかなと思います」と続いた。最後に能條は、今回のカンパニーについて「みんな、なるべくしてなった役という感じがするし、自分はみんなのおかげで役に入り込める。この8人でよかったと思います」と思いを語り、8人のチームワークをアピールした。公演は10月22日まで。
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