FABLED NUMBERがPOT、SHE'S、モーモーらと作った“異種格闘技戦”

2

216

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 68 146
  • 2 シェア

FABLED NUMBERの全国ツアーが10月2日に大阪・梅田CLUB QUATTROでファイナルを迎えた。この記事では9月29日の東京・渋谷CLUB QUATTRO公演のレポートを掲載する。

FABLED NUMBER(Photo by Naoto Sonoda)

FABLED NUMBER(Photo by Naoto Sonoda)

大きなサイズで見る(全6件)

256(Photo by Naoto Sonoda)

256(Photo by Naoto Sonoda)[拡大]

このツアーは彼らが6月に最新ミニアルバム「A Revolutionary」を発売したことを記念して行われたもの。東京公演ではオープニングアクトの256のほか、POTSHE'Sモーモールルギャバンというバラエティ豊かなアーティストが登場し、思い思いのパフォーマンスで会場を盛り上げた。

POT(Photo by Naoto Sonoda)

POT(Photo by Naoto Sonoda)[拡大]

256が池田光(G, Vo)の甘い歌声とグルーヴィな演奏でオーディエンスを魅了したあと、トップバッターとして登場したのはPOT。彼らはカラフルな照明に照らされて「Hustle Night」を放ったのち、疾走感のある「YOLO」、よしくん(G, Vo)がフロアに降りて観客とスカダンスや左回りを楽しんだ「I scream fuckin' day」と続けてフロアの温度を高めていく。よっぴー(Vo, B)はFABLED NUMBERが大阪の先輩であると話し、「あの人たちは異種格闘技戦が大好き。今日はこれまで出会えなかった音楽に出会えるかもしれないから、ぜひ最後のFABLED NUMBERまでこのホールにいてください」と呼びかけていた。

SHE'S(Photo by Naoto Sonoda)

SHE'S(Photo by Naoto Sonoda)[拡大]

SHE'Sは「Morning Glow」「遠くまで」と続け、井上竜馬(Vo)による緩急のあるボーカルや美しいキーボードの旋律で観客の目を釘付けに。この日がFABLED NUMBERと初対面であることを話した井上は「終わったら全員と握手しようと思います」とはにかみ、「異種格闘技戦、僕らの音楽もじっくり聴いてくれればいいなと思います」と思いを述べた。井上がギターを弾くラストナンバー「Curtain Call」では、ノスタルジックで温かいアンサンブルが場内を包み込んだ。

モーモールルギャバン(Photo by Naoto Sonoda)

モーモールルギャバン(Photo by Naoto Sonoda)[拡大]

激しい演奏と巧みなコーラスワークでオーディエンスを高揚させたモーモールルギャバン。ゲイリー・ビッチェ(Dr, Vo)はMCで下ネタを交えてFABLED NUMBERへの愛を表現したほか、「ちょっとヘンテコな見た目かもしれないけど、256と同じジャンルだと思ってるんで」と話して場内を沸かせる。「ユキちゃん」「バイララ」などをはつらつと演奏した彼らは、ラストナンバー「サイケな恋人」の曲中、“パンティコール”を観客に要求。ゲイリーは「256とSHE'Sのファンは“パーティ”って言っていいよ。でもなPOTのファンはダメだ。お前らは絶対“パンティ”って言え!」と声を上げて場内に笑いを起こしていた。

この日の主役であるFABLED NUMBERは「一緒に歌ってくれますか渋谷!」と「AAO」を演奏しファンと共にシンガロング。彼らはキレのあるMr,Donuld Betch(Dr)のドラミングとN'Eita(Vo, G)によるエモーショナルなボーカルが印象的な「世界は君に鳴り響く」、Chii,pucchi(Key, Perc)のうねるキーボードサウンドが楽曲を彩った「Move」などを披露していく。N'Eitaは「おいよく聴けよ! この日本で俺以外に歌えるヤツがおんのかい!」と声を上げ、「We don't care what you break my mind」で身ぶり手ぶりしながら熱い歌声を響かせる。Ikki-Rodriguez(Sampling, Programming)の煽りにより、観客は楽しそうに手を前後に揺らしていた。

FABLED NUMBER(Photo by Naoto Sonoda)

FABLED NUMBER(Photo by Naoto Sonoda)[拡大]

N'Eitaによるギターの弾き語りにN'Taichi(B, Cho)がハイトーンのコーラスを重ねた「A full moon laughs at us」を経て、「I Don't Wanna Write This Story」ではMr,Donuld BetchとN'Taichiによる野太いサウンドが再度オーディエンスのテンションを引き上げる。さらにメンバーそれぞれが「Don't let me go」で多彩な音を奏でながら激しいパフォーマンスを繰り広げ、会場の熱気はぐんぐんと上がっていった。ラストナンバーを前にN'Eitaは「俺らはたまに事務所から褒められることはあるけど(笑)、いつも一番褒めてくれるのはみんななんです。俺たちに『No』って言わないでいてくれてありがとう」と観客に思いを伝える。そして最後に演奏されたナンバーは「YES」。Mako-Albert(G)はフロアに身を乗り出すようにしてギターを鳴らし、Ikki-Rodriguezはステージを駆け回る。またフロアでもツーステップやクラウドサーフが発生し、場内は熱狂の渦に包まれた。N'Eitaは「また一生懸命歌っていきます! ほんまにどうもありがとう!」と挨拶し、オーディエンスによる大きな拍手を浴びた。

この記事の画像(全6件)

FABLED NUMBER「A Revolutionary Tour 2016」
2016年9月29日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

256

01. Tonight
02. SIGNAL
03. HAPPY END
04. アイタクテ

POT

01. Hustle Night
02. YOLO
03. I scream fuckin' day
04. Hustle Carnival
05. EPIC
06. Sunday
07. Hustle on the Beach
08. Take it easy
09. COUNTDOWN

SHE'S

01. Morning Glow
02. 遠くまで
03. Tonight
04. Night Owl
05. Curtain Call

モーモールルギャバン

01. サノバ・ビッチェ
02. POP!烏龍ハイ
03. Dr.PANTY
04. ユキちゃん
05. バイララ
06. サイケな恋人

FABLED NUMBER

01. AAO
02. 世界は君に鳴り響く
03. Move
04. Dancer In The War
05. We don't care what you break my mind
06. カントリー・ロード~A full moon laughs at us(アコースティック)
07. I Don't Wanna Write This Story
08. Don't let me go
09. YES

全文を表示

読者の反応

  • 2

ミルクジャンキー(MJ) @around_a_man

FABLED NUMBERがPOT、SHE'S、モーモーらと作った“異種格闘技戦” - 音楽ナタリー https://t.co/AOq0bH0jLl うわー先週の木曜日がよみがえってきた・・・A Revolutionary聞きながら帰ろう

コメントを読む(2件)

関連商品

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 FABLED NUMBER / POT / SHE'S / モーモールルギャバン の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。