今回のビルボードライブは9月8日の「クレバの日」にファンクラブ限定公演、9日に一般公演としてそれぞれ1日2公演ずつ実施された。この記事では9日に行われた1回目の模様をレポートする。
開演時間ぴったりにバンドメンバーがステージに現れ、ライブはキーボードの美しい旋律からスタートした。真紅のスーツに身を包んだKREVAが客席内の階段に登場すると、観客から割れんばかりの歓声が上がる。彼は「瞬間speechless」を歌いながらゆっくりとステージに向かい、曲終わりでサングラスを外し深くお辞儀をすると「ようこそBillboard Live TOKYOへ」と挨拶。そのままバンドと息ぴったりのパフォーマンスで「王者の休日」「成功」を届けた。
最初のMCでKREVAは「このライブ、思ってる以上にあっと言う間に終わっちゃうから。女子の皆さんは今のうちにガン見してもらえれば」と話し観客の笑いを誘う。その後オートチューンを使用してアカペラで「今夜はブギーバック」を1コーラス歌唱し、「I Wanna Know You」ではバンドと共に心地よいグルーヴを響かせた。「みんなに俺をお祝いするってつもりで声聴かせてほしいんだよね」という言葉のあと披露された「ビコーズ」では、観客から合唱や手拍子が起こり会場全体に幸せなムードが満ちた。
ライブ中盤、KREVAはステージに用意された椅子に軽く腰掛け「このライブで何かスペシャルなことできないかって考える中で、曲の意味を説明してからやろうと思ったんだよね。でもやめたんです」と裏話を明かした。彼は「みんながキャッチしたもの、その時その時の聴こえ方が正解だって結論に達したんだ」と話し、シンプルな照明の中で「EGAO」を大切そうに歌い上げる。続く「スタート」では椅子から立ち上がり、切なくも力強い歌声を響かせオーディエンスを魅了した。
KREVAは「スタート」になぞらえて、先日発表されたレーベル移籍について改めてファンに報告。「こんだけ音楽やってて、また新たなチャレンジができる機会に感謝してます。そして迷いなく動けるのはみんながいるからだなって痛感してます」と感謝を述べた。そして「すでに動き出してるので」というMCから新曲「居場所」が投下されると、観客は「その手動かせ 壁を動かせ」という力強い歌詞にじっくりと聴き入っていた。彼は「2017年、アルバム出してツアーやること発表されてます。ただ、そのあともあるので……2017年の俺はもう……お金貯めといてください」と冗談交じりにファンを煽り、ライブ本編を「音色」で締めくくった。
アンコールでKREVAはバンドメンバー、観客と共にステージ上で乾杯を行い、和やかなトークを繰り広げる。そして「ここでライブやるって決まった瞬間に完成形が見えてた、自信満々だった曲」と話し、ラストに「ma cherie」をジャジーな演奏で披露。会場はムーディな雰囲気に染め上げられ、観客は気持ちよさそうに体を揺らした。演奏が終わると客席からは盛大なスタンディングオベーションが巻き起こり、KREVAは笑顔でステージをあとにした。
KREVA「KREVA in Billboard Live」
2016年9月9日 Billboard Live TOKYO 1回目 セットリスト
01. 瞬間speechless
02. 王者の休日
03. 成功
04. I Wanna Know You
05. It's for you
06. ビコーズ
07. EGAO
08. スタート
09. 居場所
10. アグレッシ部
11. 音色
<アンコール>
12. ma cherie
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