秦基博、“西の怪童”と呼ばれた棋士の一生描く「聖の青春」に主題歌提供

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秦基博の新曲「終わりのない空」が11月19日公開の映画「聖の青春」の主題歌に使用される。

秦基博(左)、「聖の青春」告知ポスター(右)

秦基博(左)、「聖の青春」告知ポスター(右)

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映画「聖の青春」は大崎善生の同名ノンフィクション小説をもとに、難病を患い名人への夢半ば29歳で急逝した実在の棋士・村山聖の生涯を描く作品。主人公の村山を松山ケンイチ、彼のライバル・羽生善治を東出昌大が演じる。監督は「宇宙兄弟」の森義隆が務めた。

「終わりのない空」は村山の一生に感銘を受けたという秦が映画のために書き下ろしたナンバー。彼は楽曲について「彼が手記に遺した『人間は悲しみ、苦しむために生まれた。それが人間の宿命であり、幸せだ』という言葉から汲み取った想いを込めています」と述べている。また原作者の大崎は主題歌に対し「まるで何かを絞り出したような清らかなメロディーが、この世界に生まれ落ちた」と称賛のコメントを寄せた。

YouTubeでは現在「終わりのない空」を使用した映画の予告映像が公開されている。

秦基博 コメント

主題歌のお話を頂き、村山聖さんという稀代の棋士のストーリーということで気合いが入りました。
曲作りは5月頃から。完成直前の映像を拝見し、将棋を通した魂のぶつかり合い、聖の、病気という困難に直面しながらも、名人という夢に突き進んでゆくその姿に感動をおぼえました。エンドロールに流れることをイメージしながらまず曲を、そしてアレンジを考えていきました。ちょうどツアーで全国を回っている時期だったので、その移動中に原作を読み進めながら歌詞の構想を練っていきました。サビには聖のその瞬間、瞬間にいのちを燃やし、全身全霊ぶつかっていくさま、そして、彼が手記に遺した「人間は悲しみ、苦しむために生まれた。それが人間の宿命であり、幸せだ。」という言葉から汲み取った想いを込めています。映画とともにこの「終わりのない空」を受け取って頂けたら嬉しいです。

森義隆 コメント

また一人、村山聖の生き方に魅せられ、その才能を「聖の青春」に注ぎ込んでくれた仲間が増えました。秦さんは今回、その美しくやさしい歌声で、誰もが限りある人生を生きていることの刹那、そしてその現実の前でのわれわれの無力さ、そして、それでも生きることのなかにある希望を歌いあげてくれました。このエンディングテーマを通して、村山聖の短い人生の物語は、映画を観てくれたみなさん自身の人生の物語と重なり合っていくんだなぁ、と。感慨です。

大崎善生 コメント

考えてみればはじまりは森信雄と私。いつも二人きりで白黒の画像の中にいた。二人で村山君の物語をいったいどのくらい語り合ったろうか。いつの間にかそれが画像になりカラーになり多くの人たちが私たちの世界に色と光をもたらしてくれた。そしてついにはこんなに美しい音楽までが抽出された。まるで何かを絞り出したような清らかなメロディーが、この世界に生まれ落ちた。

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(c)2016「聖の青春」製作委員会

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